束稲山麓地域の災害
束稲山麓地域には、災害リスクが3つあります。
いずれも水が関係するもので、洪水害は「水を避ける」、干ばつは「水を守る」、土砂災害は「水から守る」、という視点での対策が必要となります。
洪水害(低平地)
北上川は、岩手県岩手町御堂を源流とし(諸説あり)、岩手県を南に縦貫、一関市下流の狭窄部を経て宮城県に流下し、その後石巻湾に注ぐ一級河川で、幹線流路延長249キロメートル、流域面積10,150平方キロメートルを誇る、東北一の大河です。
上図は、北上川の川底の標高と川幅を表しています。
横軸は河口(河川が海に流入するところ)からの距離を表しています。
(右側が源流側、左側は河口側)
北上川は、比較的勾配が緩やかな川ですが、束稲山麓地域にさしかかる流域は、川が蛇行し、勾配の急変する場所であり、かつ、直下流部に約30キロメートルにも渡って狭窄区間(狭い区間)を抱えていることから、洪水が発生しやすい地域となっています。
北上川の洪水の記録によると、明治時代以降で73回(概ね2年に1回の計算)もの洪水による被害が確認されています。
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干ばつ(山麓地)
低平地に隣接する山麓地は、洪水の影響は受けないものの、大きい支川がないことから水源に乏しく、また集水域も狭いため、干ばつや水不足などの災害に悩まされてきました。
土砂災害(山地)
山麓地の上部に広がる山地では、豪雨による土砂災害のリスクを抱えてきました。
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