古くから受け継がれる先人の教え
農地の分散所有
現在の土地利用の仕組みは、古くから受け継がれてきました。
江戸時代の絵図から、約300年前には農地を分散所有していたことや、10代以上続く旧家の土地所有状況から、少なくとも100年前から継承されていることがわかっています。
ため池や森林の保全管理
ため池や森林についても、江戸時代の絵図に描かれており、現在も、そのため池を活用した米作りが行われています。
明治時代から共同で萱野を管理していた組合の名簿も残っており、現在も、生産森林組合に名前を変え、森林の保全管理を行っています。
時代変化に対応した複合農業のかたち
上図は、藩政時代から現在まで、各エリアで作られてきた農畜・林産物をまとめたものです。
時代にあわせて、米と商品作物を組み合わせた複合農業が継承されています。
文化・伝統
自然災害が多い厳しい条件下で、平泉文化との関わりを大事にしながらコミュニティや文化伝統を守り抜いてきた共同・共助の精神が、当地域のシステムを支える土台となっています。その一部についてご紹介します。
巨石信仰
束稲山が連なる北上山地は、堆積岩と花崗岩で形成され、山麓地には多数の岩が出土しています。地域内には、信仰の対象とされる巨石が数多く残っており、地域コミュニティの結束に寄与しています。
山麓地には大支川がなく、干ばつ時には大きな被害をもたらすことから、雨乞いを祈念する神楽を奉納したとされる「雨請石」や「箱石」などの史跡が数多く残され、巨石信仰が地域住民にとって重要な文化として位置づけられています。
伝統芸能
鎮守社の例大祭や神社祭礼に関わる神楽、仏教行事の死者や祖先の供養に関わる念仏踊りや鹿躍、除疫に関わる獅子舞など、多くの伝統的な民俗芸能が現代まで継承されています。
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