新型コロナウイルス感染症対策本部 第47回本部員会議 知事メッセージ(令和4年1月23日)
全国の感染状況は、オミクロン株が猛威を振るい、一日の感染者数が5万人を超え第5波ピーク時の倍以上となりました。
現在、16都県にまん延防止等重点措置が適用され、追加のまん延防止等重点措置の要請の動きもあるなど、全国で強い感染対策が講じられています。
県内においては、1月8日の岩手警戒宣言により、感染対策の再徹底などに取り組んできた結果、全国で感染が急拡大するなか、全国で一番新規感染者数が少ない状況となっているところです。県民の皆様に感謝申し上げます。
しかし、本日、県全体の10万人当たりの直近1週間の新規感染者数が15.2人となり、15人を超えました。
現在、新型コロナに対応する医療体制は、病床や宿泊療養施設室数を追加するなどし、感染された方に対応できる体制となっていますが、今後更に感染が拡大した場合には、一般医療に制限が出るなどの影響も懸念されます。
特に冬の間は、心疾患や脳疾患による救急患者が増加する時期でもあります。コロナ感染拡大による医療のひっ迫は避けなければなりません。
また、爆発的に感染者が急増した場合には、医療提供体制のみならず、福祉施設、学校、企業などの社会・経済の基盤となる様々な領域で、人員の不足により機能停止に至りかねません。
本日、感染拡大を抑え込むため、県独自の岩手緊急事態宣言を行い、感染対策を更に強化していきたいと思います。
県民の皆様には、次のことをお願いします。
昨年8月に実施した岩手緊急事態宣言と異なる部分がありますので、ご留意ください。
- 混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出は自粛してください。
- 県外の往来に当たっては、緊急事態措置区域及びまん延防止等重点措置区域への不要不急の移動は、極力控えてください。その他の地域であっても、改めてその必要性を十分に検討し、慎重に判断してください。移動先の感染状況や、都道府県の要請内容を確認し、慎重に行動してください。
- 飛沫防止効果の高い不織布マスク等を正しく着用し、こまめな手洗い、手指消毒、三密回避など、基本的な感染対策を徹底してください。
- 会食については、感染対策が整っている「いわて飲食店安心認証」店の利用を推奨します。食事中であっても会話をする際は、マスクを着用してください。
- 感染拡大地域を往来した方など、感染不安を感じる方は、無料のPCR検査や抗原検査を活用してください。
- 症状のある方は、外出や移動を控え、医療機関に電話した上で、受診してください。
オミクロン株の強い感染力により、同居する家族全員が感染する事例が多数発生しています。本県の最近の例では、半分以上が家庭内感染です。
基礎疾患を有する高齢者や小児の感染を減らすためにも、岩手緊急事態宣言のお願い事項を徹底し、家庭内に感染を持ち込まないことが重要です。
これまで以上に基本的な感染対策を徹底されるよう県民の皆様にお願いします。
令和4年1月23日
岩手県知事 達増 拓也
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