腸管出血性大腸菌感染症
腸管出血性大腸菌感染症について
- 腸管出血性大腸菌感染症は、O157やO26をはじめとした、ベロ毒素(Verotoxin=VT、またはShigatoxin=Stxと呼ばれています)を産生する大腸菌による感染症です。
- 本症について、岩手県内では2016年中に56件、2017年中に156件、2018年中に67件の届け出がありました。
- 本症は年間通じて発生しますが、特に夏から秋にかけて多く発生します。
- 患者は、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層にみられます。
感染経路
- 本症の原因であるベロ毒素産生性の腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli;EHEC)に汚染された食物や水などを摂取したり、菌が付着した手で口に触れること等により感染します。
- 少量の菌数でも感染・発症し、二次感染を起こしやすいため、注意が必要です。
症状
- 症状は、無症状や軽度の下痢から、重症となる方まで様々です。
- 多くの場合、3~5日の潜伏期後、激しい腹痛を伴う頻回な水様便、続いて血便がみられます(血便は出血に近い場合もあります)。
- 有症者の6~7%において、下痢などの初発症状発現の数日から2週間以内に、溶血性尿毒症症候群(Hemolytic Uremic Syndrome,HUS)、または脳症などの重篤な合併症を発症し、場合によっては、死に至ることもあります。
- 症状がみられた場合には、早めに医師の診察を受けてください。
腸管出血性大腸菌感染症の予防のポイント
- 手洗いの徹底
- 帰宅後、調理前、食事前、用便後には、石けんで十分な手洗いを行う。
- 子どもや高齢者の排せつ物の世話をした後は、石けんで十分な手洗いを行う。
- タオルの共用は控える。
- 食品、調理時の注意
- 食事を調理する場合は、十分に加熱する(75℃、1 分間以上)。
- 生肉の調理に使用したまな板、包丁などはよく洗浄した後、熱湯や塩素系漂白剤で消毒する。
- 生肉を扱った後は、石けんで十分な手洗いを行う。
- 乳幼児や高齢者及び抵抗力が弱い人は、重症事例の発生を防止する観点から特に生肉又は加熱不十分な食肉を食べない。
- 焼肉の時は、生肉を扱う「はし」と食べる「はし」を別にする。
- 腹痛、下痢(血便)などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診する。
添付ファイル
過去の集団感染事例に関する報道発表資料(平成26年以降のもので盛岡市保健所発表分を除く)
- 平成26年7月29日発表資料 (PDF 178.7KB)
- 平成27年8月10日発表資料 (PDF 205.5KB)
- 平成29年3月22日発表資料 (PDF 195.8KB)
- 平成29年8月8日発表資料 (PDF 211.6KB)
- 平成29年10月6日発表資料 (PDF 164.0KB)
注意喚起に関する報道発表資料
関連情報
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このページに関するお問い合わせ
保健福祉部 医療政策室 感染症担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5417 ファクス番号:019-626-0837
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