酪農場におけるサルモネラ症予防

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1007946  更新日 令和6年3月13日

印刷大きな文字で印刷

夏期は乳牛のサルモネラ症が発生し易い季節です。各酪農場で下記の対策を徹底し、本病とともに他の伝染性疾病も予防するようお願いします。

乳牛のサルモネラ症

本病は高泌乳牛や分娩直後の免疫機能が低下している牛に、また、季節的には夏期に発病し易いことが知られています。発病した牛は発熱と下痢を示し、下痢便に粘液や血液が混じることがあります。まれに流産を伴います。
原因菌は病牛の腸内で増殖して糞中に排泄されます。以前に感染した牛の導入に加えて、原因菌を含んだ糞を付着させた人の履き物、ネズミ、カラス等の野生動物を介して他農場に伝播します。腸内細菌叢が正常な牛は本病に感染し難いので、良質の粗飼料の給与や生菌剤の飼料添加が予防に有用であり、夏期の暑熱対策も有効な予防法です。
万一の発生農場では、下痢便中に多量の原因菌が含まれることから、直ちに隔離し、牛房を消石灰で消毒するなどの応急措置を施し、獣医師の診療を求めることにより、他牛への感染を最小限に留めることができます。

予防対策

  1. 各農場の畜舎前に踏み込み消毒槽を設置し、牛舎の出入り時に履き物を消毒する。消毒薬には細菌とウイルスの両者に有効な製品を選ぶ。消毒薬は3日間間隔で交換する。ただし、糞等で汚れた際はその度に交換する。
  2. 来訪者用に、牛舎専用の履き物(長靴)を用意する。
  3. 餌槽、牛舎内および牛舎周囲の定期的な清掃と消毒。1週間程度の間隔で、餌槽には塩素剤、牛舎内外には消石灰や細菌とウイルスの両者に有効な消毒剤を選ぶ。
  4. 暑熱対策(牛舎への直射日光の遮断、新鮮で十分量の給水、早朝や夜間の給餌、濃厚飼料を給与する前に十分量の乾草等粗飼料を給与する)の励行。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

岩手県中央家畜保健衛生所 大家畜課
〒020-0605 岩手県滝沢市砂込390-5
電話番号:019-688-4111 ファクス番号:019-688-4012
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。