知事からのメッセージ 令和6年8月
令和6年8月16日(金曜日)~28日(水曜日)
8月16 日から28 日にかけて、南米にある全ての岩手県人会6か所(アルゼンチン、パラグアイ3か所(アスンシオン、ピラポ、イグアス)、ブラジル2か所(ブラジル、ベレン))を訪問しました。
密林を開墾し、苦労に苦労を重ねて開拓をされた先人、また、外国の都会で様々な仕事をし、そして家族を養い苦労された先人、そうした先人の方々の追悼を行い、また、それぞれの県人会の周年行事で、母なる県という母県という言葉を使うのですが、母県と県人会との関係を維持、発展させるということができました。
私自身、今回4回目の南米訪問で、約15年間の変化を見てまいりましたが、全体として高齢化する中、県人会の役員が1世から2世の方々に移り、さらに、その孫やひ孫の3世、4世の世代が成長してきて青年になってきているという状況です。3世、4世の方々は日常的に現地語を使っており、また、2世の方々は日本語を自然に操ることができるのですが、同じ2世同士では現地語を使うなど、かなり現地社会に浸透しているという状況でした。
そういう中で、それぞれの県人会共通の課題は、いかにして3世、4世に日本という国を伝え、その文化を身に付けてもらうかということであり、そこに母県である岩手県が貢献できるということを改めて感じたところです。県が行っている県費留学や技術研修により、毎年一名程度が南米から岩手に来て勉強や研修を行っており、今は3世の世代が中心になっていますが、非常にいい経験となっており、大変ありがたいということを聞いてきました。
それから、世界的に日本の料理、食、アニメや漫画など生活文化の人気が高まっており、昨年(令和5年)、東南アジアでその状況を見てまいりましたが、南米においても同様の状況になっていました。そして、南米では岩手県人の皆さんが、わんこそば大会をやったり、日本イベントにおいて岩手の食材や料理を提供して人気を博しているということで、岩手県が世界に向けてやっていることが、南米で岩手県人の皆さんがやっていることと同じ方向を向き、相乗効果でそれぞれの効果がより高まるであろうということに気付いたところです。
ブラジルはBRICS(ブリックス)の一つで、環境と両立する経済成長に非常に可能性があり、また、アルゼンチンやパラグアイなどのスペイン語圏も様々な経済活動、社会活動のチャンスが広がるところですので、そういう様々な可能性を県人会の皆さんと一緒に追求してまいります。
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