令和6年7月 警察学校のトピックス
制服実務研修(初任科短期課程)、岩手県警察柔道・剣道大会出場、被災地研修(初任科短期課程)
制服実務研修(初任科短期課程)
6月24日から7月1日までの間、初任科短期課程学生が、盛岡東警察署、盛岡西警察署及び紫波警察署において、制服実務研修を実施しました。短期課程学生は、制服を着用して初めて学校外に出て、各交番において当番勤務につきました。
最初は先輩や上司の動きを見ているだけだった学生も、何度か当番を経験するうちに、どのような対応をすればいいのか、自ら考えて動くようになりました。
岩手県警察柔道・剣道大会出場
7月18日、岩手県営武道館において岩手県警察柔道・剣道大会が開催され、選手32名が学校代表として出場しました。
学生全員が参加した5日間の暑中稽古が終了した後、訓練員として指定された学生らは、大会までの間毎日訓練に励みました。
大会当日、観客席から同期生らの応援を受けて、団体の部、男性警察官及び女性警察官個人の部に出場した結果、団体の部第二部において柔道及び剣道ともに優勝。男性警察官個人の部では、柔道で優勝及び準優勝、剣道で優勝。女性警察官個人の部では、柔道剣道ともに優勝及び準優勝というすばらしい結果になりました。
トーナメント方式での個人戦では、学生同士の対戦になる場面が多くあり、学生や教職員は、どちらを応援すればよいのかとぜいたくな悩みを感じながらも双方の学生を応援し、出場選手全員の健闘をたたえました。
閉会式で表彰を受けた学生らはメダルを受賞し、誇らしげな表情を見せていました。
被災地研修(初任科短期課程)
7月29日、初任科短期課程学生が、東日本大震災で被災した釜石市鵜住居町及び陸前高田市において、被災地研修を実施しました。
釜石市では、釜石鵜住居復興スタジアムにおいて、教官から鵜住居町の被害状況について説明を受けた後、震災当時鵜住居小学校に在籍し、地震発生直後、同小学校の児童と釜石東中学校の生徒とともに自主的な避難により難を逃れた経験を持つ初任科学生が、当時の様子を説明しました。被災学生に「『的確な避難誘導をする』『最善を尽くす』ためにはどうすればよいかを考えながら歩いてほしい。」と伝えられた初任科学生らは、同学生に当時の状況について説明を受けながら、釜石鵜住居復興スタジアムから国道45号へ至る恋の峠までの避難経路を実際に歩いて確認しました。経路途中、被災学生は、当時の写真と今の風景を照らし合わせながら、「見慣れた街並みが黒いものに飲み込まれていくのを見て、この場所では危険と判断して更に高所を目指した」とし、続けて国道45号までの避難経路を歩きました。
陸前高田市では、当時高田高校に勤務し被災経験を有する教務副校長から、被災時の状況について説明を受けました。当時同校で勤務中であった教務副校長は、旧校舎にいては危険と判断し、裏山から高台にあった第2グラウンドまで避難するため、急勾配の坂をお年寄り背負うなどして避難しました。教務副校長は、「もっと助からなければならなかった。」と震災について振り返りました。
被災地研修を終えた学生は、「私たち警察官は、市民を安全な場所に誘導しなければならない」ことを再認識しました。
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