岩手フロンティア・フレッシュトーク(平成22年7月30日)懇談記録
- 対象地域:県北広域振興圏
- 日時:平成22年7月30日(金曜日)
- 場所:久慈地区合同庁舎
- 出席者
参集者
小保内 文彦(社会福祉法人いつつ星会)
北田 晴子(野田村観光協議会)
熊谷 次朗(普代村商工会)
見年代 瞳(NPO法人やませデザイン会議)
中里 敬(カシオペア農村青年クラブ)
県側
達増知事
東大野県北広域振興局振興局長
桐田県北広域振興局振興局経営企画部長
開会
桐田部長
それでは、皆様、大変お疲れさまでございます。ただいまから県政懇談会「岩手フロンティア・フレッシュトーク」を開催いたします。
本日ご出席いただきました皆様には、ご多忙のところ遠方からもお越しいただきまして大変ありがとうございます。心から感謝を申し上げます。
私は、先日もご紹介させていただきましたけれども、本日進行役を務めさせていただきます経営企画部長の桐田と申しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
知事あいさつ
桐田部長
それでは、早速開会いたしますので、知事からごあいさつをお願いいたします。
達増知事
皆さん、こんにちは。今日は、この県北広域振興圏で農業、林業、商業、観光、そして福祉などなど、さまざまな分野で時代を担う若い皆さんから直接話を聞く機会であります「岩手フロンティアフレッシュ・トーク」を開催します。
県では、岩手全体が元気になるために、4つの広域振興圏ごとに元気にならなければならないと考えておりまして、県北広域振興圏のさまざまな分野で活躍している皆さんから広域振興という観点を念頭に、暮らしや仕事の現場での課題など幅広く伺って、それを共有することで県政運営に生かしていきたいと考えています。
今日の懇談は、「私たちが思い描く地域の未来」というテーマでご意見等を伺うことにしていますけれども、皆さんの普段の活動内容や、また皆さん一人一人の希望、この県北という広域振興圏に関する希望などについてもお話しいただければと思います。
県では、昨年度、これから10年のいわて県民計画というものを策定しましたが、この計画は「ゆたかさ」、「つながり」、「ひと」という3つの視点で構成されておりまして、人材育成を柱に、人がつながり豊かさを育てていくという構造になっています。10年後を見据えた岩手の未来の参考になるような意見もいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
桐田部長
ありがとうございました。
懇談
桐田部長
それでは、次第の懇談に入っていきますけれども、私から最初にご出席の皆様のお名前だけをご紹介いたします。
知事から左側に座っている方からですけれども、小保内文彦さんです。
小保内文彦
よろしくお願いします。
桐田部長
北田晴子さんです。
北田晴子
よろしくお願いします。
桐田部長
熊谷次朗さんです。
熊谷次朗
よろしくお願いします。
桐田部長
見年代瞳さんです。
見年代瞳
よろしくお願いします。
桐田部長
小滝義信さんです。
小滝義信
よろしくお願いします。
桐田部長
中里敬さんです。
中里敬
よろしくお願いします。
桐田部長
それでは最初に、本日お集まりの皆様方がどういう方々かということをお互いにわかり合うために、自己紹介を兼ねて、現在皆様方が取り組んでいる内容、その取り組んでいる取り組みの中で特に楽しく取り組んでいることなどについて、いわゆる現状ということでお話しいただきたいと思います。
先ほど順番については話し合いが終わりまして、小保内さんから順番に回っていくことにいたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
小保内文彦
二戸市より参りました小保内文彦と申します。よろしくお願いします。
私は、今いつつ星会という法人で、特別養護老人ホーム白梅荘というところで働いております。今日配っていただいたレポートもありますので、後でご覧になっていただければと思います。
取り組み活動としては、これにもありますように、一昨年私がまず先頭を切って、1年間続けての講習で、2カ月に1回、1泊2日の研修が年6回あるのですけれども、それがただ行って帰ってくるような講義ではなくて、実践をしながら成果を上げていこうという講習なんですけれども、目的はおむつを外していこうというところの話なんですが、76%のお年寄りの方が日中も寝たきりという状態でおむつ内へ排せつしていたのですけれども、1年の取り組みで24%まで改善をしているということで、取り組みをまず一昨年のところで去年があって、今年で、今の現状で排便というものは尿とりパッド内にするのではなく、ちょっと問題があって外せない方もおるのですけれども、日中はまず2%というところで、1人の方が残っている現状です。
取り組みの中からやりがいとして、専門職として介護職がこれからいくためには、やっぱり知識とか経験というものをとにかくつけていかなければならなくて、今の社会的な地位を見ますと、例えば3歳の女の子に将来何になりたいのと聞いたときに、看護師さんと答える人はいても、介護士さんと答える人はなかなか少ないのかなと思ったりして、そこにはやっぱりちょっと……。機能を改善して、展望としては自宅に戻って、また悪くなってきたら特養というものを使うというような社会的な認識をつけていくと、その介護職もそこで単純にその人の機能改善から、喜びを共有して次に行けるのかなというのがすごくあります。
そんな中で、今やっていることと言えば、ご家族様とつながりを持っていくために、自宅にとにかく家族様の話を聞きながら短時間でも入っていく。その中で、例えば若いスタッフなんかが、直に家族さんの話を聞いて、やっぱりそれがやりがいにつながっていくというような意識づくりといいますか、初年度はとにかく……長くなっていいですか。
桐田部長
大丈夫ですよ。まだ時間残っていますから。
小保内文彦
1年目、大きく改善をしてしまったのは、やっぱり今までだと措置時代からの職員なんかもいる中で、おむつ交換が当たり前になっていて、そういう意識を、おむつを交換するのがまず仕事、ご飯を食べさせるのが仕事、お風呂入れるのが仕事、結局こっちの都合で介護がなされるわけなんですけれども、そこから結局……もう一回リセットします。
桐田部長
多分お話しされたいのは、市役所の施設を引き継いで新しく改善しようとしたときにいろんなご苦労があって、今それを乗り越えて、非常に楽しいということをおっしゃりたいと。
小保内文彦
私が東京から帰ってきたときに、市が運営していた特養であって、ただ民営化されるというのがもう決まっていたので、ちょっと反面教師といいますか、古いところがどういうことであるのかというのをまず体験して、次に行こうという意図があって行ったわけなんですけれども、やっぱり寝かせきりの実態があって、技術、知識が、思いつきで、この人はこんな感じだからとか、この人はどうせやっても無理だからとか、人もいないし、時間もないしというような、ないないずくめの中で入っていくわけなんですけれども、そこからこのままじゃ、まずいということで、実際におむつもいつも76%、ほとんどの人がベッド上での排せつというところにちょっとこのままではいかん、自分が将来入りたい施設をやっぱりつくるべきだ、自分が要介護状態になる確率が高い中でおむつをつけたいだろうか、多分大方の人はつけたくないでしょうし、下の世話になりたくないというのもあると思います。
そういうところで、やはり市の時代からの再雇用ということで職員も多く残って、さらに新人職員が入ってくる。だから、そこで2年目で取り組んだことなんですけれども、やっぱり前からいるスタッフはないない尽くしで押さえつけようとする。若いスタッフは割と夢を持って入ってくるので、今までであれば、ない、ない、だめだ、だめだで、やっぱり離職率というのも当然高くなるのですけれども、そこをちょっとそれぞれの価値観に合わせて私がちょっと話をしていって、意識改革を行っていくということなんですけれども、うまくしゃべれているのか不安なんですけれども、そういうことです。
桐田部長
ありがとうございました。
知事、一通り皆さんにお話ししていただきますが、特に今の小保内さんの件でご質問とか確認したいようなことがあれば、その都度お話ししていただきます。
達増知事
それぞれその都度。
桐田部長
それでは、北田さん、お願いいたします。
北田晴子
野田村のほうから参りました北田と申します。今日ちょっと風邪を引いておりまして、変な声で済みません。
私は、地元の高校を卒業後に久慈市さんのほうで7年勤めさせていただきまして、9年間ほど勤めた会社のほうが経営不振ということで離れることになりまして、この4月に地元野田村のほうに就職をすることになりました。4月からですので、まだ3カ月という短い期間なのですけれども、野田村観光協会の体験観光コーディネーターとして勤めさせていただいております。
野田村の観光事業は、余り規模が大きいものではないですけれども、主としては村の役場の産業振興課さんというところが担当しているので、観光協会は実質2名しかおりませんので、その補助的な役割をしているということになっています。具体的には、お祭りですとか、あとツアーですとか、そういったことの補助的な企画ですとかやらせていただいておりますし、あと野田村のほうでは観光を発信するウエブサイトが4月から始まりましたので、その取材とか発信、運営のほうも担当させていただいております。
子供のころからずっと地元で、就職も地元できたのですけれども、地元の観光ということにはちょっと本当に無頓着といったらなんなのですけれども、わからなかったので、今になって初めて本当に何があるのだろうと試行錯誤をしたりとか、地元の方に改めて漁業ですとか農業ですとか、もちろん観光にちょっとでも携わるような方にお話を聞いてみたりとかして、初めてこんなのがあったのだなというのを勉強している段階なんですけれども、そういったのをできるだけ知ったことを全国、県内外に広めていくことにやりがいを感じております。
桐田部長
ありがとうございました。
熊谷さん、お願いいたします。
熊谷次朗
普代村から参りました。今普代商工会青年部部長を務めております熊谷次朗と申します。よろしくお願いします。
ちょっと短くなるかもしれませんが、私は普代村から、高校から宮古、そして大学は東京のほうに行って、私名前のとおりというわけではないのですが、次朗なので、次男で、本当は戻ってくることも考えていなかったのですが、兄弟、兄のほうが体調崩して急遽戻ることになりました。そんな中で戻ってきて、最初のころは本当に何も考えないで過ごしていたのですが、青年部に入って徐々にほかの市町村の若い方と話す機会があって、何か普代村というのも全然まだ足りない部分が結構あるのだなというところから、徐々にこの地域振興というんですかね、地域おこし、地域づくりにちょっと興味があるというか、考えなければいけないことだなと思い、頑張っています。
今頑張っていることとしては、こちらの資料、普代駅前「やませ朝市」、こちら、隣にいらっしゃる見年代さんが用意していただいたのですけれども、見年代さんが所属しております、やませデザイン会議さんと普代村さんと協力して、普代商工会青年部、3者で頑張っております。普代駅前にいらっしゃった方もこの中にはなかなかいないとは思うんですが、アンテナショップみたいな形で海産物多少並べているのですが、余り魅力的ではなく私から見ても何とかならないのかなという思いがありまして、そんな中、やませデザイン会議さんは数年前からこのやませ朝市というのを始めておりまして、その中に青年部さんも一緒にどうですかという話があり、日ごろから、私も普代さんのPRというところには前からちょっと疑問は感じていたので、もしかしたらいいチャンス、しかも今北山崎が観光のスポットになっているため、普代駅のほうが田野畑駅よりちょっと近いということで、普代駅のほうが発着点となっており、天気がいい日や、夏の観光シーズンになると1日に1,000人単位の乗降客があるという日もあるそうなので、私たち普代村は人口約3,000人ですから、そこに1,000人の乗降客があると聞くと、とんでもないことができるのではないのかなという勝手な思いもありまして、一緒に進めております。
そして、その中で楽しいと感じているということは、余り肩を張ってやっているわけでもなくて、1回、2回の会議で、では次はあれをやってみよう、もしだめだったらこれをやってみようみたいな感じで進めているので、まだまだ足りない部分はいっぱいあるのですけれども、何とかもう少し大きなイベント、朝市にして、地域の皆さんも、日曜日になってしまうとどうしても久慈のほうに、車で出掛けお買い物を楽しむというふうにみんな行ってしまう人が多いのですが、なかなかそれでも日曜日時間とれない人や、小さな子供たちだけでも駅前に集まってもらえれば、それだけでも私価値あるのではないかなと思って、その普代の海産物のPR含め、あと駅前を日曜日の子供たちの憩いの場みたいな形にも持っていきたいなと今取り組んでおります。
以上です。
桐田部長
ありがとうございました。
見年代さん、お願いします。
見年代瞳
地域づくりは人づくりということを合い言葉に活動しております特定非営利活動法人やませデザイン会議で事務局を現在しております見年代といいます。
今年で6年目になって、非常にやませデザイン会議は多種多様な活動をしているのですが、現在の主な活動は久慈市勤労青少年ホームを久慈市から指定管理を受け運営しております。こちらは、受託する前と比べて利用者倍増ということで、これからもっと増えていってほしいなと思っているところです。また、勤労青少年ホームにはジョブカフェ久慈という機関が入所しているのですが、こちらは岩手県からの委託事業で、やはり当会議が運営をしております。こちらは、平成17年度に開所しているのですが、現在利用者が1万5,000人を超えるなど、この地域の雇用の難しさをあらわしているのかなと考えております。
このように、行政との協働を進める一方で、地域また民間との協働も進めておりまして、お手元にいろんな資料、パンフレット、ティッシュを配っているのですけれども、昨年度知事よりいわて協働表彰ということで受けたのが、今熊谷会長からもお話がありました、こちらの普代駅前のやませ朝市です。あとは、地元のおやじの方々と一緒に進めておりますおやじと子供のきずなを深めるということで、こちらもう一つのチラシなのですが、親父と子どものアドベンチャー大作戦ということで、こちらも協働表彰を受賞しております。
達増知事
ここに写っているのがそのおやじの人たち。
見年代瞳
そうですね。
達増知事
まさに現地の。
見年代瞳
はい。知事にしかないのですが、封筒のほうに報告書、こちらも全部おやじたちがつくった、おやじと子供だけのキャンプということで、今非常におやじはキーワードになっているので、1つこれも楽しい、ちょっとおもしろい取り組みになっているのではないかなと感じております。
このような感じで、さまざまな事業を展開しておりまして、その辺が私の難しいなと感じる部分であったり、また楽しいなと感じている部分なのですが、いずれにしてもやませデザイン会議の活動、先ほど知事がお話の中にもありましたけれども、いわて県民計画で提唱しております3つの視点、「ゆたかさ」、「つながり」、また育てるといったあたりにつながってくるのかなと感じております。
今日は皆さんのお話を聞きながら、知事からいろいろアドバイスをいただければなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
達増知事
このおやじというのは、このくらいの大きさの子供がいる父親というくくりなのですね。
見年代瞳
それが原則ですね。おやじと子供の一組ということで、最初にまずおやじ養成講座ということで、よりよいおやじを目指しましょうという講座を開いた上で、子供連れで、お母さん入らないでというのが原則でやっております。
桐田部長
小滝さん、お願いします。
小滝義信
浄安森林組合というところに勤務しております小滝といいます。よろしくお願いいたします。
浄安森林組合というと、なかなか聞きなれないと思いますので、ちょっと簡単に説明したいのですけれども、当組合の範囲が旧安代町、現在の八幡平市になっています。あと、旧浄法寺町、この2つを合わせて浄安という名前になっております。これが昭和40年に発足して、現在に至っているという状況でございます。
私は、平成5年の4月に高校を卒業してすぐに就職しまして、今で16年目に入っております。今現在どのようなことに取り組んでいるのか、仕事の内容で差し支えない……
桐田部長
はい。
小滝義信
今現在、森林組合ですので、山の整備ですね、森林の整備とか、そういったことに今取り組んでおります。その中でいろいろやっていて、やりがいというのですか、そういうことですと、やっぱりやる前はどうしても荒廃した、荒れた森林というのですか、日が入らないような真っ暗なものが、日の光が十分に入るようにきれいな森林になったときに、やはりやる前とやった後のその違いというか、それを身をもって体験ができるということと、施主さんというのですか、山主さんから本当によくなったねと、やってよかったなと言われるのが本当にもう、それが一番のやりがいではないかなと思います。森林組合の職員なのですけれども、本当は山歩くの嫌いなのですけれども、仕事だからしようがなく歩いているのですけれども、そういうことを言われてやってよかったかなというふうに思っております。
森林組合と言われて、何名の方がぴんとくるかちょっとわからないのですけれども、正直私も高校を卒業するとき、町外に行こうか、町内に残るかちょっと迷ったのですけれども、先生から地元にそういうのがあるから受けてみたらどうだと言われたときに、何それというのがまず正直な最初の印象だったのです。聞いたことがないところだったので。入ってみて、いろんな仕事して今に至るのですが、年の近い人、同級生、後輩、ちょっとした先輩に聞いてみると、やっぱりわからないのです。森林組合もそうですし、山も。山って何やっているのみたいな感じで。同級生とか年の近い中だと、大体自分1人だけみたいな感じなのですけれども、組合に入っていなかったら、私も多分同じようになっていたのかなというふうに思います。
これからですけれども、今後ちょっと出てくるのですけれども、山主さんがもう高齢になってきて、後継者の育成とかそういうことが問題になってきますので、自分の近いところからそういうのを少しずつでも改善できればなというふうに思っております。
以上です。
桐田部長
ありがとうございました。
中里さん、お願いします。
中里敬
二戸市のほうから来ました中里敬といいます。今日はカシオペア農村青年クラブという名前では来ているのですが、話すことは自分の家のことでお願いします。済みません。
家は、果樹ですね。リンゴとブルーベリーがメーン、専作みたいなものでやっていまして、うちは地元が温泉場なので、金田一温泉にあるリンゴ畑で、温泉旅館が何軒もある場所なのですけれども、そこの旅館の若い人たちと農業の後継者の若い人たちで観光と農業の体験の畑をつくろうという形で、4年前に湯ったり遊っくり悠々ブルーベリーファームというのを開園しまして、県内、県外で130名のオーナー様にその中でオーナーになってもらってという形をやっていました。
先週の土曜日ですか、4年目で大き目の収穫イベントという形で、オーナーさんに収穫体験をしてもらうという形で参加してもらったのですけれども、そのときも百何人とかに参加してもらって、物すごく喜ばれて、そのオーナーさんたちというのが植えつけからもうやってきてもらったので、収穫だけではなくて管理作業も全部やってもらおう、体験してもらおうというので、遠くから来てもらって旅館にお客さんを呼ぼうという考えでやっていました。
あと、個人的な話なのですけれども、リンゴで二戸地区に個人の家で缶のジュースをやっているところがなくて、作ってもらって……
達増知事
これですね。
中里敬
ええ、それなのですけれども、それのデザインとかも、緑風荘、火事で焼けてしまったのですけれども、その若だんなさんと一緒に、座敷わらしも入って、金田一温泉も出せるような、リンゴジュースではなくて二戸の物産になるようなものをつくりたいという話で、缶ジュースをつくりました。
達増知事
亀麿様のタイプの座敷わらしの絵がかいていますね。
中里敬
そうですね、一応亀麿ではないよとは言われているのですけれども。二戸の座敷わらしということにしてという話にはしていたので。味のほうも、同級生で岩手缶詰さんのほうにお願いして、どうしても味が薄いリンゴジュースではなくて、リンゴをそのまま飲むような、そういう感じの味にしてほしいと何回も注文つけてつくってもらいました。
達増知事
これ、やっぱりおいしいですよ。甘いし。
中里敬
ありがとうございます。
達増知事
砂糖を入れたりしているわけではないのですね。
中里敬
リンゴだけです。あと、酸化防止剤でビタミンCは入っていますけれども。
やりがいとしては、やっぱりお客さんの反応が見れるというのは、直接触れ合える、喜んでもらえるというのがすごくうれしいですし、あと一緒にみんなでやっているので、最近農家は元気がないですけれども、そういう一つ一つのイベントを成功させたときのみんなの達成感というか、喜んだ顔というのを見ると、ああ、やってよかったなというのはあります。
そんなところです。
桐田部長
ありがとうございました。
達増知事
ブルーベリーのオーナーというのは、県外と県内はどのくらいの割合ですか。
中里敬
半々ぐらいです。
達増知事
遠いところは、何県の人。
中里敬
岐阜県の人です。岐阜の人も毎年来てくれるのです、車で。おじいさんなのですけれども、今年も来たよと言って参加してくれています。
達増知事
いいですね。
桐田部長
一通り活動をお話ししていただいたのですが、知事のほうから何かこの方にもう少しというようなことはありますでしょうか。
達増知事
ちょっと順番がばらばらになりますけれども、小滝さんの森林組合とか、あと林業そのものが余り知られていないというのは、本当そのとおりで、農業というのもやったことない人とか、親戚に農家いない人にとっては、農業ってわかりにくいのだけれども、それ以上に林業というのは本当にわからないのだと思うのですよね。でも、県でも森林税をいただきながら、岩手の森林というのは、これは県民みんなの財産で、実は人類共通の財産でもあるから、そういうみんなのものだという意識を高めていきたいと思っているので、やっぱり林業とか森林組合とかというものの中身を多くの人に知ってもらうというのはすごく大事だと思っているのですよね。
桐田部長
皆さん既にお茶とかリンゴジュースに手をかけてゆっくりしながら、まず。小保内さんもこの前お会いしたときはもうちょっと元気だったかなと思いますので、だんだんに。
北田さん、パンフレットの話をさっきされなかったようですけれども、今はいいですか。何か別な場面で使おうとされているのであれば。
北田晴子
担当の野田村役場より持っていけと預かってまいりましたが、十府ケ浦と大きく書いたこのチラシなのですけれども、野田村では25年前から砂まつりということで、砂の造形を村のみんなでつくって、それでお祭りとして十府ケ浦海岸という写真にもありますけれども、この広い砂浜のところで会場にしてやってきたのですけれども、数日前の岩手日報さんにもちょっと取り上げられていたのですけれども、年々砂の造形自体が集まらなくなってきて、集まらなくなってというか、村の人たちがちょっとつくられなくなってきたりとか、そういった面もあって、内容を一新しようということになりまして、前までは役場が主として担当してイベントを作っていたのですが、今年からは初めて主に村の商工会青年部さんですとか、あと近隣の市町村の方の若い人にも協力していただいて、十府ケ浦砂音祭ということで、砂の音の祭りと書いて音楽イベントにしようということになったのです。砂浜でやる音楽イベントというのは、そんなにこの辺ではないので、どうかなということで、砂浜に直接ステージを置きまして、昼の12時くらいから、夜は花火が行われる8時までずっと音楽のいろんな、それこそなもみ太鼓から、あとインディーズバンドとか、広く集まって、フラダンスとかも来たりとか、いろんな団体さんが参加して、この団体さんが皆さん無料で参加していただけるのですけれども、そういうイベントに生まれ変わって、今年初めて、あしたから行われることになっています。
達増知事
今までは、この時期に砂まつりをやっていたのですね。
北田晴子
はい、同じ時期にやっています。
達増知事
楽しみですね。明日、明後日。
北田晴子
天気が心配なのですが。
桐田部長
今までと全然違うイベントになりますね。
北田晴子
はい。なので、あちこち大慌てで、今日までやっています。夜遅くまで若い人たちが、若い人たちというか、同じくらいですけれども、頑張っています。
桐田部長
ありがとうございました。
次は、この前お願いしてきたシナリオによると、いよいよ本題に入るわけなのですけれども、岩手の将来、あるいは地域の将来、あるいは自分の将来、未来についてどのような考えをお持ちで、それに向かってこんなふうに取り組んでみたいというような、そういったことをお話ししていただければと思います。先ほど見年代さんからは、知事にそういったことについて助言をいただきたいというお話もありましたので、そういった点についてお話をしていただこうと思いますが、また順番に回していくとご不満もあると思いますが、先に手を挙げて言いたいというふうに思っていらっしゃる方もいると思うのですが、小滝さんなんかはいかがですか。
小滝義信
来ると思ったのです。
それでは、現在取り組んでいることについての思いとか感じていることなのですが、今現在山林の手入れをしていていろんな所有者の方と接する機会があるのですが、組合に入って16年経ちますので、やっぱり高齢化して、どうしても年をとっていかれる、あるいは亡くなる方がいらっしゃる、あるいは不在村化ということですね。徐々に徐々に携わる人が減っていくような状況です、今。その後継者の方というのですか、息子さんであるとか、お孫さんであるとか、そういう方がいることはいらっしゃるのですが、先ほど言ったようにやはり興味を持たないというか、自分の山がどこにあるかとか、それすらももうわからないような感じの、手入れとかそういうことにも一切興味を示さないような、そういう方が徐々に徐々に出てきていますので、やっぱりそういう方が増えてくると、どうしても放置森林といいますか、手つかずの森林、あるいはそういったものが増えてきて、災害とかそういったものに繋るのかなということで、ちょっと心配しているところでございます。これを少しでも解消しなければならないなと思うのですが、どうやって興味を持たせるかというのがすごい大事なことなのですけれども、これまでの営業のやり方もちょっと問題あったと思うのですが、わかる人にしかわからない説明しかしてこないのですよ、今まで。いろんな専門用語が出てきますから、わかる人にはわかるのですけれども、初めての人には当然わからない話なので、それはやっぱり初めての人にもわかるようにかみ砕いて上手に説明できるようなことをやっていかなければならないのですが、まだちょっとそれができていないのかなということで、これをやっぱり取り組んでいかなければならないのかなと。山に興味持ってくださいよと言っても、いきなり言っても持つわけないので、せめて自分の山が今どこにあるのだとか、そういうところから、小さなところから興味を持ってもらえるように、ちょっと努力していきたいなというふうには思っています。
以上です。
桐田部長
ありがとうございます。
達増知事
県の森林づくり大会というのがあって、それで私も子供と一緒に間伐の手伝いとか行って、のこぎりで切れるくらいの木を切り倒すとかやったり、チェーンソーいじらしてもらったりとかするのですけれども、やっぱりやってみなければわからないというところがあるから、そういう作業、山に入って木切り倒すみたいなことを少しでもやってもらう機会を増やしていくといいのではないですかね。
小滝義信
それは、行政サイドと連携してやっていかなければいけないことだなと思っています。
桐田部長
小保内さん、エンジンかかってきたと思いますけれども。
達増知事
ちなみに、1年間でおむつ率が76%から24%というのはすごいですけれども、それはイコールトイレにまで行くのですか。トイレにまで行く……
小保内文彦
トイレにまで行きます。立つ、歩くというのがちょっと届かない人は、ベッド脇のポータブルトイレを使うというようなこともあります。
達増知事
ポータブルでも、多分一般的にはその手伝いがすごい大変だから、ベッドからちょっとおりて用を足すというのを10分も20分も、あるいはそれ以上かけてやるのは大変だから、おむつでやるのでしょうね。
小保内文彦
そうですね。また、例えば拘縮がちょっと始まって体が丸まってきたような方を見たときのイメージとして、あっ、この人はもう養護が不要なんじゃないかとか、私たちは何もできない、例えばイメージで、知識とか経験がない上に、何となくこの人はもう無理だみたいな決めつけが思いつきであるのですけれども、我々はそこにやっぱり経験とか知識というものをつけて、どんな方であろうと可能性があれば、そういう方の可能性からアプローチしていく。
達増知事
やっぱりさすったり、支えたりしてみて、できそうだなというときは、えいっとやったりするわけですね。
小保内文彦
はい。
桐田部長
技ですよね。今までやってこなかったことができたということだと思うのですけれども、これだというようなもの、何か気づいた点はあるのですか。
小保内文彦
これだというもの……
桐田部長
ええ。おむつを外すに至った介護というか手伝いについて、市営のときにやってこられた方々がこういうことだったのかというようなことをきっと小保内さんが指導したのではないかと思うのですが、そういった点は。
小保内文彦
まず、自分が1人のお客様を、ちょっとターゲットを絞って自分が集中的に歩くことだったり、水分が足りていなければ水分をとっていただく、あとは栄養の部分でも低栄養状態を回復させる、あとは運動面を活性化させるために車いすにベッドから移る際に立位をとったり、立位を保持したり、その先で目的を持っておトイレまで歩いていきましょうかというようなやりとりを密に1週間、2週間とか続けていくと、もう自発的に今トイレに行きたいというような尿意とかが回復されて、そのほかにもそこからドーパミンとかいろんな神経物質出るのですけれども、そういうところから日常の生活が寝たきりで日中起きなかった人が散歩に行きたくてしようがなくなったり、そういう方は2週間後、取り組みの後で軽米のお祭りに私はちょっと行きたくなっちゃったと言ってくださって、その言葉が、毎日頭が痛くて今日もだめですというような会話から一遍くるっと変わるわけです。そこがもう旧スタッフがはっというようなことで、またその軽米祭りではちょっとそこで歩行のお手伝いなんかして、例えば地域住民からあなたここに来ていたのみたいな話が出る。それを古株のスタッフが見ると、わあっというような、そういう意識の変化が生まれるのです、本人からも、スタッフからも。家族さんからも、ではうちにちょっとこういう状態であるなら2時間ぐらい帰ってこないかとかという話があると、そういうところから加速していくわけなのですけれども、それが経験となってほかの人にも波状していくというようなことはいっぱいありました。
達増知事
そういうのというのは、介護というのはもともと家族内、家庭内でやって当たり前みたいなところから、それを外の施設なりヘルパーなりで補おうという発想で制度になっているのですけれども、補う以上の成果が上がっていて、そこはやっぱりもっともっと世の中に知られるべきですよね。そこがやっぱり専門職としての介護職ということで、家族以上に本人にいいようなことができるというところはすごいですよね。
小保内文彦
そうですね。先としては、やっぱりみんな自宅で暮らしたいというのはあると思うのです。そういう課題がある中で、医療だとか、在宅の施設でも、デイでも、いろんな関係施設がその方に専門的な視点でのカンファレンスをいっぱい持つことによって、その人の自宅の生活をできるだけ長く維持していくというようなことがやっぱり必要だと思うのです。病院であれば、やはり治したら返す、介護の場では生活を見ていくのですけれども、医療であれば例えば1つの臓器を診るようなことが、介護の世界では臓器の周りにあるものも見る、つまり医療も介護もその臓器の1つを介護職が見ることも必要だし、その周りを医療側が診るというような連携のとり方をしていかないと、やっぱりこれから地域というものを考えたときに、特養、私は特養ですけれども、介護の目線が変わってこない。そこで介護職としての専門性というのが出てきますし、そこで今年は新採用で仙台から二戸市に単身で乗り込んできた女の子がいたりとか、盛岡からもありましたし、それを見て感じるのは、やはり売りといったらあれなのですけれども、何か夢を抱いて、やりたいという職員というか子は多いのですが、そこで地域というものをどんどん活性化できないのかなというふうに考えます。そのために動きます。
桐田部長
ありがとうございました。
北田さんは、これから野田の体験観光のようなものというか、ご自分の未来とかについてはどのような。
北田晴子
体験観光のほうは、野田村のほうがまだスタートしたての段階なので、まだまだ受け入れ態勢が整っていないという状況だと思うのです。ただ、やっぱり村内にはこんなこともやりたいとか、そんなこともやりたいとか、例えば漁業の人たちは船を田野畑村さんみたいに利用することだってできるのだとか、農家の方だってオーナー制度だってできるのだしとか、そういったこともあるのですけれども、やっぱりそれを大きく引っ張るリーダーシップのある存在がちょっと足りない部分がありますので、やっぱり村外のほうを見てみると、そういった存在の方が、県外からいらっしゃった人とかもいらっしゃいますけれども、そういった方もいらっしゃるということで、野田でもぜひそういったのを見習って、そういった地域資産を生かして価値をぜひ観光産業につなげていきたいなとは思っているのですけれども、ただ私は臨時職員なので、来年度には終わってしまうのですが、ただやっぱり野田はそういうところが弱いと思うのですね。野田の役場の中の観光課もないと。産業振興課さんというところの中で数名が観光に対応していたり、私のところではほぼ1名体制でやっていたり、グリーンツーリズムとかに対しても別のところでほぼ1名体制でやっているとか、入って初めて、あら、大丈夫なのかなという感じで思いましたので、そういったところをもう少し、リーダーの方を少しずつでもハッパをかけてつくっていけたらなと思っています。
あとは、私は今までホームページをつくる会社にいましたので、野田村の情報発信力の弱さには地元の人ながらどうよと思っていましたので、結構営業をかけたりもしたのですが、役場の方に。ちょっと無理かなということで、もう9年です。来たのですけれども、それでずっと変わっていない、情報も発信していないという状況だったので、初めて観光協会に来て、では自分でやってしまおうかなということで、自分で取材してブログやったりとか、ホームページもやったりとか、ツイッターもやったりとか、やりたいように情報発信をしているのですけれども、そういったのも私がもしいなくなれば、そこまでにならないように、私は人材育成なんてちょっとすごいことはできないとは思うのですけれども、それでもやっぱり同じような体制が続けられるようにやっていきたいなとは思っています。
達増知事
こののんちゃんというキャラクターは、私は気に入っているのですけれども、なかなかすごいと思いますよ、これは。全国のいろんなゆるキャラとか呼ばれるものの中でもかなりいいほうというか、すごいほうだと思うので、2メートルぐらいの大きいのが野田村の北と南の入り口に立っていたりするではないですか。最近はグッズも増えているのを道の駅にして鉄道の駅でもあるあそこのお店で目撃しているし、そういう何かかんかやっぱり全国に通用するようなのがありますからね、塩グッズとかもそうだし。そういうのをとにかくもう全力でばんばんやるといいと思いますよ。ある意味後先考えないで、やりがいがある素材があるし。坂本龍馬ではないのですけれども、そのときその場でがあっとやっていれば、何かかんか後につながると思います。つながるものを残せるかもしれないし、あとは自分自身の中にどこに行っても通用するようなものが蓄積されていくのではないかなと思うので。
あと、この地びき網体験って、過去に例はあるのですか。
北田晴子
はい、これはやっております。
達増知事
3万5,000円で1回引かせてもらうという。
北田晴子
そうですね。最低20名は必要なのですが、昨日も福島県の浅川町から、たしか80名くらいの生徒さんでこの1つの地びき網をしたのですけれども、それぐらいの人数になると、1回これぐらいの料金になるのですが、こういったことで大人の人ももちろんすごく人気がありますし。
達増知事
この料金というのは、大体そのくらいの価値のものがとれるという値段の決め方をしているのか、それともそれをやるのにかかわる周りの人件費みたいな、そういう……
北田晴子
そちらですね。
達増知事
コストで計算しているのですね。
北田晴子
はい、相当かかっております。ちょっと3万5,000円相当のものでは、プライスレスということになりますね。
達増知事
体験の料金という感じなのだな。
北田晴子
はい、そうです。
達増知事
では、やっぱり教育的なものが多いのですね。
北田晴子
はい、そうですね。
達増知事
何か海のものをたくさんたらふく食べたい人たちがやってきてとるというのではない。
北田晴子
そうですね、なかなか。昨日もそんなには入っていませんでしたので。体験向けです。ただ、やっぱり懐かしんで、昔やったことがある方とかもいらっしゃって、それでもちろん未体験の方も、思ったより大変だったし、思ったより楽しかったみたいな感じで感想をいただきます。
桐田部長
熊谷さん、いかがですか。
熊谷次朗
現在取り組んでいることについての思い、感じているということは、先ほどやませ朝市を開催して普代の海産物PRしていきたいということだったのですが、これも皆さんに聞いてもいいのか、普代村って何と言われたとき、答えられる人いますかね。
達増知事
みよしアイスって普代村でしたか。
熊谷次朗
三船アイス。
達増知事
惜しい。三船アイス。
熊谷次朗
美代志という酔っぱらいの有名な塗装屋さんはいます。
10年ほど前に私商工会青年部の関係で三陸連携アクションという団体にも入りまして、それは三陸の市町村の若い人が集まって、三陸は一つだということをPRして何かできないかという団体なんですけれども、その中で地元の特産品を1つずつ挙げていったのですが、ほかの市町村だと、野田といったらもう周りの人でも野田は塩だろうと、種市ならウニだろうというのが出るのですが、残念ながら普代村のときだけ何も出なくて、私も正直まだ地元に対して何ら考えていなくて、自分自身も挙げれなかったので、そこでこれはひどいというか悔しい思いをしたので、そこから地域おこしへの想いが始まったというのがあります。その三陸連携アクションというのもなかなかおもしろかったなと思っているのですが、三陸ナンバーをつくったらどうかとか、あと三陸縦貫道のもっと早期実現に向けて、それに対して自分たちでPRを、山田町で開催したこともあります。三陸連携アクションの中でそういう思いしたところから、地元に何かがあるかと戻ってきて考えたのが昆布だったのです。
昆布なぜおいしいのかというのを考えていくと、普代の昆布というのはほかのところに比べて外海に面したところで採れるため、力強い、すごいしゃきしゃき感のある昆布が出て、三陸というのもまた世界の三大漁場の一つでもあると言われていますのでそういうのを含めたPRで、食べてもらえれば一番わかるのではないかなという自信もあります。そしてその昆布をPRして、これは今度は自分の仕事のほうになってくるのですけれども、もちろん私商工会なので、商工会青年部、商店街の仲間にも昆布を使った経済波及を求めていきたいと思っています。普代では職を持っている人の漁業に対しての率がかなり高いので、昆布とかそういうもので漁業の収益というか収入が上がると商店街に返ってくる率も高まるのではないかという思いもあります。データで、ちょっと古いのですが、10年前で商店街地元購買率30%ぐらいです。私たち商工会青年部の仲間の話を聞いても、これが現在上がっていることはない、むしろ20%すら切っている状況ではあると思っています。ただ、こういう状況ですので、何かフレッシュ・トークにはちょっと似合わない発言になるかもしれないのですけれども、現在そんなに先、将来というまで余り考えられない。もう自分たちの仲間が年をとって、この商店街でやり切ったというまで仲間同士支え合ってやっていきたいなとは思っています。そういう思いで、今の仲間たちが自分の商売を、年をとっておれはここまでだというところまでやれればすばらしいことだなと思っています。
あと、もう少しお話ししていいのではあれば、行政に対して期待することということで、昨日も普代商工会青年部、会議を持ちまして、私こういう会議に出るということで、皆さんから意見があればということで聞いてきたのですけれども、行政の担当課、例えば私は職業でいくと商店ですので、商工課、そういう関連の課がどこにもあると思うのですが、そういう課の方は商店街、商工会に対しても密な連絡というか、担当者によって連絡の頻度が変わってくるとか、そういうことが若干見受けられるというのを聞いて、そういうのをなくしていただきたいなという。その担当者の意識なのか、自分で判断してしまっているのかわからないのですけれども、その辺、少し改善願えればなと思いました。
あと、地元の若い人は商工会だけではなく消防団にも結構入っていまして、普代村にも今度農道とバイパスという大きい道路が2本通るのですけれども、道路の改善で利便性が高まるのもいいのですけれども、先日の岩手町で豪雨で亡くなられた方もいますし、私も豪雨での消防団での出動もありますけれども、本当にこれ異常気象とかということではなくて、ゲリラ豪雨とかというのも異常ではなくて、日常的というのも言い過ぎかもしれないのですけれども、普通に考えられる想定内として用水路とかそういう整備も進めていただきたいなという意見もありました。ちょっと商店とは全く別な話になりましたね。
以上です。
桐田部長
見年代さん、いかがですか。
見年代瞳
未来像というテーマで、非常に難しいなと感じながら、何をと考えていたのですが、やませデザイン会議という今の仕事上の立場からいえば、私たちは中間支援NPOという活動もしておりますので、会員が自分たちは水面というか、池に石を投げると輪が広がっていきますよね、波紋というのでしょうか。そんな石のような活動、存在でやませはいたいのだという話をよくするのですけれども、地域のNPOさんだったり、地域づくり団体の方、もしくは今日おいでになっている皆さんのようないろんな思いを持っている方々、そういった方々の思いを形にする、そういったきっかけ、お手伝いができればなということでずっとやっているのですけれども、なかなかそういった思いはあるのですけれども、それを形にする方法がわからないといった相談を受けることが多いのです。そのようなときに、助成金などの情報提供を初め、もしくは行政さん、大学さん、ほかの他団体さんの橋渡しなどの連携をしながら、場合によっては一緒になって事務局をしながら事業を進めるといった活動もしております。ただ、やはり基本的な活動の原則は、自分たちが自立して自分たちの思いを形にするというところにあると思うので、徐々にそういった支援の手を薄くしていきたい、そこが非常に難しいのですけれども、やませがなくても事業が完結できるような、そういった団体さんだったり人をもっともっと増やしていきたいなということで支援をしております。ですので、おやじキャンプは今年4年目なのですが、今年は完全に企画から準備、運営までおやじたち自らができるようになりましたし、やませ朝市は去年からですか、青年部さん入っていただいて、非常に印象に残っている言葉が、やっぱり自分たちの地元なので、自分たちがもっと頑張ってやっていきたいと、ただまだまだノウハウとかそういった部分もよくわからないので、一緒にやっていきたいというふうに声をかけていただいて、非常にその言葉、私強く印象に残っているのですが、そういった形で皆さんの思いを形にするような、そういった岩手の未来であってほしいなというふうには考えております。
ただ、自分の将来、未来となると、NPOを取り巻く環境というのは非常に不安定だと感じております。例えば今自分のお給料は、大きいところが委託事業から出ているのですけれども、その委託事業をいつ打ち切られるか、打ち切られると、北田さんも臨時職員というお話ありましたけれども、もう打ち切られてしまうと多分そこから先はないので、それは自分たちで自助努力で経済的にも自立をしていかなければいけない部分はあるとは思うのですが、そういった部分で自分の将来となると、ちょっと見えてこないかなという部分はあります。
また、雇用という観点になると、ジョブカフェに携わって感じる部分でもあるのですが、非常にやっぱりこの地域はまだまだ雇用が厳しいので、県北の重点施策でも雇用というのは挙げられているとは思うのですけれども、年々ジョブカフェの予算自体も少なくなっておりますし、そういった中でジョブカフェの利用者も年々増えておりますし、もしかしたらもうジョブカフェだけの支援というのも限界に来ているのかなという部分感じる場合もありますので、そういった部分でもちょっといろいろお力添えをいただければなというふうには感じております。
ちょっと深刻なお話になってあれなのですけれども、そうはいっても先ほど知事のお話にもあったように、やっぱり何か行動していかないと何も生まれないという部分はあると思いますので、私たち動きは小さいかもしれませんけれども、動くことでそういったいろんなつながりだったり、輪だったりを増やしていければなと、そういうふうには思っております。
桐田部長
中里さん、お願いします。先ほど小滝さんは発言されたので、別に飛ばしたわけではなくて、順番ですので。
中里敬
近々の未来と言えば、先10年くらいで見ると、今やっているブルーベリーファームが地元の雇用の場になるような、地元を見るとどうしてもおじいちゃん、おばあちゃんが多いので、その労働力というかマンパワーを使えるような団体というか、グループになればなとは思っていました。今やっているスタッフ自身もしっかりと育って、農業者という部分でなくて、それぞれ個人で経営しているので、経営者としての力と、あと旅館さんのほうもただそこに座っているだけではなくて、自分たちからお客さんに接せられるようなというふうな人材育成の場にもなればいいのかなとは思っていました。
雇用の場とは言ったのですけれども、それに見合ったくらいの経営力というか経済力が生み出せるような場所にもしなければいけないなというのは思いますし、遠いというか、ずっと先の未来を言えば、ブルーベリーファームが地区の象徴でもないですけれども、誇りというか、そこを見てその裏が見える、奧が見える、旅館であったり、その地区の農産物であったりが見えるような、小さいですけれども、コミュニティーに根差したような場所になればいいなとは思っていました。
桐田部長
いいですよ、ご自分の将来の夢でもいいですし。
中里敬
自分の将来の夢は、家族が幸せだといいです。それが農業やっていても疲れた顔しないで、作業自体は疲れますけれども、家業ではなくて産業であるということで喜びとかを感じられるような幸せが家族みんなで共感できたらいいのかなとは思っていました。
桐田部長
一通りお話をいただいたのですが、知事のほうから皆さん方の将来に向かってのご発言について、何かご感想とかあれば。
達増知事
自分一人が食べていくのだけでも大変な時代なので、なかなか将来の希望というのを描いていくのも難しい時代ではあるのですけれども、自分だけでも食べていくというところにまず全エネルギーを注ぎながら、さらに家族とか、あるいは仕事相手、パートナーとか、あるいはだれか雇ってとか、そういう食べていける人を周りに一人でも増やすとかいうようなことをやっぱりみんなが一斉にばっとやっていくしかないのかなという感じがしますし、それができないことはないという時代にもなっていて、これが江戸時代とかであれば、全然個人個人の創意工夫で自分や周りを、そういう経済状況を変えるとか生活を変えるというのはもうあり得なかったので、領主様のさじかげんで生活も経済もがらっと変わったり、隣国が攻めてくればあっという間に壊滅したりとかというふうには今はなっていなくて、情報化もかなり発達して、昔だったら東京の中央官庁しか知らなかったような情報が今はインターネットで検索すればだれでも見れるようになっているところもあるので、可能性は非常にいろいろある時代なのだと思います。
そういう中で、普代商工会青年部とやませデザイン会議が一緒に仕事したのはよかったと思いますよ。これは、お互いにとってすごいノウハウが、新しいものを得ることができたと思うので、やっぱりそういうのはやってみるべきだし、1回やればいろいろわかったでしょうからね、ああ、なるほどこういうふうにやるのかみたいなことが。
熊谷次朗
まだまだ教えてもらわないと。
達増知事
何かお坊さんだか和尚さんだかが書いた言葉の御教訓カレンダーみたいなやつで、思ったとおりにはならないが、やったとおりにはなるという、そういう教訓があって、僕はそれは全くそのとおりだなと思っていまして、なかなか世の中思ったとおりにはそう簡単にはならないのですけれども、やったとおりにはなる。それは、悪いことやまずいことをやれば、たちまちてきめんにどんどんだめになっていくし、またうまくいくようなことをやれば、うまく回っていくということなので、だからアクションを積み重ねていく、そしてアクションをつなげていくということを試行錯誤しながらやっていけば、そうそう悪いようにはならないのではないかなと思います。
桐田部長
皆様方からのお話の中で、人に向かってわかりやすく説明して理解してもらうということとか、活動を続けていくというようなこととかが共通的なテーマとしてあったような気がするのですけれども、県の出先機関である県北広域振興局もこの地域の知名度を高めていくためにはどうしたらいいかなということを日々悩んで、先日平泉キャンペーンに合わせて仙台のほうでこの県北地域を売り込みに行った際に、何がいいのかなと思って、まずとりあえずこういったせんべいに印刷をして、印刷技術がこの地域のみずき園という福祉工場でできて、知事もご存じかと思いますけれども、三鉄のありすとかを印刷したせんべいを作ったりしていたのですよ。
達増知事
もらいました。
桐田部長
今回こくっちと、うにっちというわんこきょうだいの2人の雑穀とウニのキャラクターがいるので、それをあしらって東北地域の地図に岩手県のエリアを色塗って、さらに久慈と二戸のエリアを濃く塗ってというような形で配ったのです。わかりやすいので、子供さんとか大人の方にも好評だったらしくて、これをやればすべて北岩手のことをわかってくれるというわけではありませんが、こういった1つの工夫をして何かを行動するということを続けていかなければならないのではないかというふうに、私どもも悩みながら一つ一つやってはおります。
それで、そろそろこの会合もゴールに向かっていくのですけれども、皆さん方でそれぞれほかの方々がやっている行動について参考になったとか、こんなふうに取り組んでいきたいけれども、もうちょっと詳しく教えてくれとか、そういったお話があれば、それぞれ話し合って、今日の場の成果として持ち帰っていただければと思うのですけれども。ちなみに、これは100円未満、五、六十円の単価で作ってもらえたという状況でありますけれども、色とか、あと枚数とかで価格はいろいろ違ってくるとは思います。
中里さんは、ご自分でこういったものを作られているのですけれども、大分もうかって、こうやればうまくいくからというようなご紹介があれば参考になるかと思うのですけれども。商工会の方とかにこれやれば儲かるぞと。
中里敬
これは、そうですね、缶は結構もうかります。ただ、ロット数が出るのでランニングもそれなりにかかってしまうのですけれども、売り値を出して、そのコストを出してみると、大体瓶とかではないですか、ギフトとかというと。それに比べるとずっといいです。紙ラベルなのですけれども、この辺もいろいろ交渉次第で抑えられたりもするので、原材料自体は自分ちのリンゴだったり、その土地、土地のものを使えば強みにもなるだろうしというのはあります。実際うちは、二戸駅の隣にあるなにゃーと物産センターさんに置かせてもらって、コカコーラとかそういうジュース類の場所に置くのではなくて、物産として売ってもらうという形にしてもらっていました。ことし初めてなのですけれども、作ってみてよかったです、すごく。
達増知事
昆布も可能性はいろいろあるのではないかと思いますけれどもね。やっぱり普代の昆布は有名ですからね。お昼も多分普代のものと思われるすき昆布を食べたのですけれども、すき昆布が有名だし。
熊谷次朗
昆布に関しては、ことしから普代村役場と普代商工会で連動して昆布プロジェクトというのも始まっていまして、もっと昆布を使った商品を増やしていこうという動きも行われています。
達増知事
何か本州最高とか本州最強とか名乗ってもいいのではないかなと思って、利尻昆布とか北海道のやつが有名ではあるけれども、本州でいくとなかなかほかの県にうちのに匹敵するようなのはないのではないかと思うので。
熊谷次朗
いいですね、本州という表現はいいですね。
達増知事
そうそう。畜産でも、僕は東日本最大最強の畜産県岩手と言っていて、宮崎とか鹿児島とか西日本のほうに岩手よりも数とか多いところはあるのだけれども、東日本にすれば畜産の数、量でも日本一になるのですよね、質はもちろん日本一だけれども。とか、いろんな宣伝の仕方というのはあると思いますよ。
桐田部長
昆布うどんと。
熊谷次朗
そうですね。
達増知事
あれは僕も食べたことありますね。昆布うどん、うまいですね、あれは。
桐田部長
あと、たれがありますよね。
熊谷次朗
昆布うどんも、ちょうど明日なんですけれども、久慈で今普代商工会青年部、すき昆布焼きうどんというのにも挑戦しまして、久慈の胎内祭りで出店いたしますので、よろしくお願いします。
達増知事
何か意外性のあるところでブレークしそうな感じがするな、昆布って。そもそも健康にすごくいいですからね。昆布のそういうエキスだけでも体にはいいので、伝統的な食べ方でもいいのですけれども、焼きうどんにするみたいな、何か意外性のある売り方をするとヒットするかも。
熊谷次朗
ありがとうございます。
桐田部長
意外性と言えば、これはソフトクリームに入れていたのですか。
熊谷次朗
そうですね、あれはまだ試作かな。
達増知事
缶ジュースまでもう一歩のところまで来ていますな。昆布ドリンクって、まだ見たことないのだけれども。そういう可能性もあるかもしれない。
桐田部長
北田さん、この前何かパワー何とかの話をしていましたけれども。
北田晴子
パワーストーンですか。
桐田部長
パワーストーンですね。
北田晴子
マリンローズですかね。マリンローズはご存じでしょうか。
達増知事
日本であそこでしかとれないものがとれる。
北田晴子
野田でしかとれない宝石なのですけれども、ちょっと私持ってこなかったのですが、ピンク色のバラ輝石というもので、バラ輝石はロードナイトと呼ばれる宝石なのですけれども、ロードナイトを加工したものをマリンローズと呼んで野田では販売しているのですけれども、マリンローズは結構経営が厳しいのですけれども、あれ自体も石もピンクで、パワーストーンとしても透明度があるものよりは透明でないものがパワーが高いとかなんとか聞いたことがありますし、身につけていれば何とかというのは全部の石にはあるのでしょうけれども、マリンローズも人間関係をよくするとか、自分に自信が出ますとか、つけているといいことがあったりとか、マリンローズ、バラ輝石を掘り当てるとその周りにもすごくいい鉱山があるということで、縁起がいい石ということで、それを玄関とかに飾っていただけるととても縁起がいいということで、何万円とかの石を買っていかれる方もいらっしゃるのですけれども、そのあたりのPRもちょっと足りないかなと思うのですが、あれも立派な地域資源だと思っているのですが。
達増知事
そうだ、そうだ。PR不足問題って、岩手全体の共通の課題みたいなところがあるのですけれども、実は自分たち自身がよくわかっていないというところが根本原因であるようなところがあり、自分たちでそのよさとかすごさとかというのがわかれば、それはもうだれかに伝えなくてはみたいな感じになっていくので、だからみんなでやっぱり勉強するのはいいと思いますよ。それで、自分の地域にどれだけすごい地域資源があって、それぞれがどんなにすごいのかというのを、そういうのをもう一歩踏み込んでという感じでしょうね。今でもそれぞれ資料はたくさん過去からの蓄積であるのでしょうけれども、そういうのが日本全体で見てどういう位置づけにあるのかとか、国際的に見てどういう位置付けにあるのかとか、そういういろんな視点から見て、本当にこれはすごいと関係者が納得すれば、それが自然にセールスに出ていくと思うので、マリンローズもすごいと思いますよ。あといろんな専門家からさらにいろいろ話聞くといいかもしれません。去年久慈で鉄むすサミット、鉄道むすめサミットがあったときにゲストで来ていたそういうサブカルチャーについて詳しい大学の先生が鉱物の紹介をする本も書いていて、それをもらったのですけれども、鉱物マニア、そういう石ですよね、宝石やそれに準ずるような鉱物に関するマニアの世界というのはすごい広がりがあって、だからそういう人たちに認めてもらうと、またすごいブレークすると思いますよ。
北田晴子
実は、マリンローズは鉱物博物館でもございますので、ぜひ。
桐田部長
先ほどののんちゃんと一緒に発信をしていただいて。
北田晴子
そうですね。のんちゃんはすごい小さいころからあるので、こんなものかと思っていたので。
達増知事
ゆるキャラとかがはやる前からいたというのはすごいですよ。このくらいのやつがいたというのは。
北田晴子
ありがとうございます。
桐田部長
あと、ちょっと時間的に1人、2人ぐらいからご発言いただきますけれども、小滝さん、わかりやすく興味を持ってもらうという、そういう将来に向かっての課題というか目標ありましたけれども、今皆さん方の活動の中でそういうわかりやすく、あるいは興味を持たせようとするきっかけのようなことって何か手に入ったでしょうか。
小滝義信
ちょっとまだぴんとこない。
桐田部長
とりあえずマリンローズ身につけて。
小滝義信
はい、わかりました。
桐田部長
小保内さんは、もう大勢の聴衆を前に講演もされているというふうにちょっとお聞きはしておりましたが、今日は若干お声が小さかったように思いますけれども、さらに何かわざを磨いてこんなふうにしていくという目標があったのでしたよね。
小保内文彦
はい。おむつをまずは使うということを……おむつを使っていないというのがもうスタートラインだというようなイメージで、それからその先で機能回復からその人の自己実現に向けていろんな角度からちょっとお手伝いさせてもらうということなのですけれども、その中で施設単位ではなくて、法人の単位ではなくて、家族とともに、また地域とともに、地域としての位置づけですね、そういうビジョンで考えていました。そこが目標ですね。
桐田部長
ありがとうございました。
小保内文彦
多分夜勤明けがちょっと。
桐田部長
夜勤明けだそうです。
小保内文彦
済みません。
桐田部長
いいえ、とんでもないです。
それでは、最初は長時間だと思ったのですが、進めてみると話した分だけ時間は経っていたということで、もう2時半になろうとしておりますので、最後に知事からのコメントをいただくことにしておりますけれども、皆様方から最後にこれだけは言っておきたいということがもしおありになれば、ぜひどうぞ、残り時間2分ぐらいしかないのですけれども、これだけはということがもしあれば。どうぞ。
中里敬
農業なのですけれども、新規就農者を応援するのもいいのですけれども、後継者も今すごく頑張っているので、そこに対しての個人の、グループに対する支援でなくて、個人の頑張っている人に対しての支援をどうかお願いしたいなというのがあります。
達増知事
本当に貴重な存在ですものね。毎年学校終わって後継者になっていくという人は、確かに全県で何人というくらいだから、そういう人たちに岩手の農業はかかっているので、それこそ岩手県民がそういう人たちのことを知るというようなチャンスを増やしていきたいですね。
中里敬
ぜひお願いします。
桐田部長
よろしいでしょうか。
それでは、本当に本日は長時間に亘っていろんなことをご発言、あるいはご意見を発表していただいてありがとうございました。
知事所感
桐田部長
それでは、最後に知事からコメントをお願いいたします。
達増知事
さっき岩手のPR不足は、自分たちでそれをよくわかっていないということを言ったのですけれども、より正確にはそれが世の中でどう位置づけられているかがわからないということですね。だから、マリンローズでも昆布でもよくわかってはいるわけですよ、地元にあって、なじみがあって。ただ、それがほかのところでどういうふうに扱われているかというところまで知ることが大事だと思います。
今年県でやっていたことで幾つかそういう例を挙げると、南部鉄瓶がプーアル茶に合うということで、中国のお茶愛好家の人たちが非常に南部鉄瓶を持っていて、それで上海万博に出店するという話にもつながった例があります。これは本当に数年前まで中国でそれだけ南部鉄瓶がもてるというのは、岩手の人たちも全然知らなかったのですけれども、いろいろやってみたら実はそうだったと。
あと、明後日、8月1日から渋民の石川啄木記念館で「啄木と龍馬展」というのをやります。これは、高知県立坂本龍馬記念館との合同企画で、何でそういう企画が成り立ったかというと、去年の秋、高知駅前で啄木親子の歌碑というのが建立されたのですね。石川啄木のお父さんは、啄木のお姉さん夫婦のところに厄介になっていて、晩年を高知市、高知駅前で悠々自適の生活をして短歌を幾つか残していて、高知県の啄木ファンの人たちはみんなそのことをよく知っていて、いつか高知駅前に啄木親子の碑を建てようみたいな、そういうのがあってようやく去年の秋建ったのですけれども、我々は石川啄木というのは知っているけれども、それが高知県でそういうふうなもて方をしているということを今まで知らなかったのですね。たまたま去年それを知り、この「龍馬伝」の年に龍馬と啄木のコラボレーションみたいなことをイベントでやることができているのですけれども、そういう自分たちがなれ親しんでいて大したことないかもと思っているようなものが、実はそれをすごいいものと思ってくれる人がどこかにいる。ブルーベリーのために岐阜から毎年来てくれるような人もそうですね、そういうのをどんどん発見していくことが大事ですね。だから、PRというのは情報を発信していくというよりも、そういう情報を入手することが実はすごい大事でありまして、情報収集の中に情報発信のチャンスはあるということで頑張っていけばいいのではないかと思います。
以上です。
桐田部長
ありがとうございました。
5 閉会
桐田部長
それでは、以上をもちまして県政懇談会「岩手フロンティアフレッシュ・トーク」を終了いたします。本日はありがとうございました。
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