岩手フロンティア懇談会(平成21年7月10日)
懇談記録の概要版です。なお、懇談記録の詳細は、以下のページをご覧ください。
- 対象地域:県央広域振興圏
- 日時 平成21年7月10日(金曜日)
- 場所 雫石町観光交流センター
- 出席者
参集者
菅原 久耕(驛田舎産直出荷組合 組合長)
櫻田 シゲ子(しずくいし森の幸工房 代表)
山本 浩(株式会社しずくいし 代表取締役社長)
佐藤 康(つなぎ温泉南部湯守の宿大観 副社長)
宮崎 香奈(つなぎ温泉四季亭 仲居)
煙山 和彦(鶯宿温泉観光協会 副会長)
「農業と宿泊施設との連携による観光産業の振興」をテーマに、雫石地域を中心に農産物の生産・販売されている方々や、旅館・ホテルでその農産物を観光客等に提供されている方々と知事が懇談しました。
出席された方々の主な発言内容
- 岩手山や奥羽山脈に囲まれた素晴らしい環境の中で、資源の循環型の農業を目指し、「安全、安心、信頼」をキーワードに食材の提供に取り組んでいる。
- 地域のお母さんたちと森の幸工房をやっていて、女性が何か始めるということは、家族のことなどいろいろ大変であるが、道の駅ができてからみんなすごいパワーで頑張っているので、皆さんからパワーをいただきながら、お母さんたちが元気で働ける町にしたいと思っている。
- 道の駅「雫石あねっこ」を株式会社方式の第三セクターで運営しているが、生産者と消費者を直接つなぐ接点の機能としての役割を持っていると思っていて、生産者の所得向上をしたいということで動いているが、ホテルや旅館が求めている地消の部分を地産していく地消地産が必要なのかもしれないと感じている。
- 最近のお客様の食の傾向としては、地元の素朴なもの・地元で昔からのものが食べたいということで、地元の野菜や肉をシンプルな料理法で提供して、大変評判がよくなっている。
- おかみによく言われていることは、仲居は旅館や岩手の看板であるということ、代表であるということ。仲居はお客様と接する時間が一番長いので、仲居のできふできで旅館の良し悪しが判断されるということです。
- 昨年、大小13軒の鶯宿温泉の宿で雫石の味力プランをつくって、雫石牛や生湯葉、生そば、どぶろくなどの地元食材を提供したりしたが、今年はさらに地産地消を拡大したいと思っているし、名物料理を何かつくり、もう一度泊まりに来ていただけるような鶯宿温泉をつくろうと努力している。
- その地域の中で農業で生活できる、再生産できる価格で販売していけば、高齢化だけには進まないし、後継者というのもでてくると思うので、次の世代の人を巻き込んだ地域を守っていくシステムをつくっていかなければならないと思っている。
- 子供たちの食育について、だれそれちゃんのおばあちゃんがつくった野菜ですと給食で話すと、野菜を嫌いな子供も食べるようになったという話がある。
知事から
- 雫石町は、食べ物も揃うし、スキー場も温泉もあるので、消費者目線で消費者本位の発想が必要なのだと思う。消費という言葉は、何か使ってなくなってしまうというイメージがあるが、本当はそれが自分への投資とか、家族への投資とか、何かやればやるほど豊になるということが、ここに来ればできるというような仕組みづくりがすごく大事なのだと思った。
- 県の新しい長期計画の素案を示していて、「いっしょに育む希望郷いわて」というスローガンで、ゆたかさ、つながり、ひとの三位一体の中で岩手をよくしていく方向で行くのがいいのではないかと提案しているが、既にこの地域ではそういうことが進んでいるというお話を伺うことができたと思っているので、県としてもますます頑張っていきたいと思う。
このページに関するお問い合わせ
政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広聴)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5281 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。