令和5年度岩手県における消費生活相談の概要

 

⑴　岩手県及び市町村に寄せられた消費生活相談の総相談件数は9,956件（前年度比52件（0.5％）減少）で、前年度と比べてほぼ横ばいとなっています。

⑵　男女別では、「男性」からの相談件数は4,525件（45.4％）、「女性」からの相談件数は4,311件（43.3％）となっています。

⑶　職業別では、多い順に「給与生活者」が3,470件（34.9％）、「無職」が3,005件（30.2％）、「家事従事者」が589件（5.9％）と続いています。

⑷　年代別では、多い順に「70歳以上」が2,528件（25.4％）、「60歳代」が1,554件（15.6％）、　「50歳代」が1,414件（14.2％）と続いています。

　　前年度と比べて、50歳代及び70歳以上で相談件数が増加しており、特に、70歳以上は255件（11.2％）増加しています。

　　高齢者（65歳以上）の相談は3,288件で、全体の3分の1ほどを占めています。

⑸　居住市町村別では、多い順に盛岡市が2,927件（29.4％）、奥州市が889件（8.9％）、一関市が673件（6.8％）、花巻市が651件（6.5％）、北上市が571件（5.7％）と続いています。

⑹　販売購入形態別では、多い順に「通信販売」が2,777件（27.9％）、「店舗購入」が2,077件（20.9％）、「電話勧誘販売」が865件（8.7％）、「訪問販売」が479件（4.8％）と続いています。　　　

　  前年度と比べて、「電話勧誘販売」、「訪問販売」、「マルチ取引」、「訪問購入」の件数が増加しています。

　　年代別にみると、各年代とも「通信販売」、「店舗購入」が多くなっています。

　　20歳未満では「通信販売」が7割を超えているほか、70歳以上では「電話勧誘販売」、「訪問購入」が他の年代に比べて多くなっています。

⑺　商品・サービス別（大分類）相談件数は、商品に関する相談が4,051件（40.7％）、サービスに関する相談が4,677件（47.0％）となっています。

　　商品に関する相談では、「商品一般」、「保健衛生品」及び「食料品」が約5割を占めています。

　　サービスに関する相談は、「金融・保険サービス」及び「運輸・通信サービス」が約5割を占めています。

⑻　商品・サービス別（中分類）相談件数は、身に覚えのない請求などの「商品一般」、「フリーローン・サラ金」が上位となっており、昨年度と比べて増加しています。

⑼　年代別における相談の多い商品・サービスは、各年代で「商品一般」が上位にあり、20～50歳代では「フリーローン・サラ金」が一番多く、特に20歳代の相談は109件（前年度比22件（25.3％）増加）となっています。

　　また、20歳未満では、オンラインゲームの課金などの「インターネット・ゲーム」が多くなっています。

⑽　あっせんや助言など相談対応の処理結果は、「助言（自主交渉）」5,010件（50.3％）、「その他情報提供」2,994件（30.0％）で全体の8割以上を占めており、相談解決割合は96.2％となっています。

⑾　トピックス　

　　SNSをきっかけとした消費者トラブルに関する相談が、年々増加しています。
　　令和5年度は656件（前年度比11件（1.7％）増加）となっており、契約・購入金額の平均値は、756千円と前年度に比べ2倍近くに増加しています。
　　相談内容は、SNS上の広告をきっかけとする「化粧品」、「健康食品」等の通信販売の定期購入トラブルに関するものが多くなっています。
　　また、SNSで知り合った人から、簡単に儲かると副業や投資を勧められ、高額な登録料等を送金したにもかかわらず、まったく儲からない、儲かったはずの資金を出金できない等の「内職・副業その他」の相談が増加しています。  

 

    　  

 

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