JICA海外協力隊:菅原 芽衣さん(セネガル派遣)
- 青年海外協力隊(小学校教育)
- セネガル共和国派遣(2018年1月から)
あなたの近況を教えてください
間もなく2年という任期を迎えますが、活動の成果や今後の課題について教えてください。
カリキュラム上、体育を週1回行うことが義務付けられていますが、実際はほとんど行われていないのが現状です。そのため、体育を行う必要性を伝えるために、配属先の教育委員会の視学官と市内の校長先生を招いて、運動会を行いました。
また、2月から、算数の活動を行い始めました。セネガルでは、2年生でかけ算(九九)を習いますが、3年生・4年生になっても、九九が言えないまたは間違って覚えている児童がいます。九九を覚えてもらおうと、九九の歌や計算カルタ、25マス計算等の活動を中学年の児童に向けて行っています。
これからは、自分の活動の目的を配属先や先生方にもう一度伝え、理解してもらい、私が岩手に帰った後も、私と一緒に行った活動をしてもらえるようにすることが、今後の課題です。
忘れられないエピソードはありますか。
体調を崩して、しばらくお友達の家に顔を出せないことがありました。久しぶりに遊びに行くと、「どうして遊びにきてくれなかったの?」と質問され、「風邪をひいたから家で休んでいたの」と説明しました。すると、「どうして教えてくれなかったの?」「ごはんは食べたの?」と、とても心配されました。「ごはんは作って食べていたから大丈夫だよ」と答えると、「知っていたら、私がごはんを持っていったのに!具合が悪い時は、寝てなきゃ!今度はちゃんと連絡してね!」と言われました。家族の一員のように接してくれる友だちには、感謝の気持ちでいっぱいです。
海外で培った経験を今後どのように活かしていきたいですか。
2年という長期に亘って、海外で暮らしたのは、初めてのことでした。少しずつ違うことにも慣れ、この国での当たり前を受け入れられるようになりました。今後この経験をどのように活かせるかはわかりませんが、何かしらの形で活かせたらと思います。
岩手に関することについて教えて下さい。
岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。
セネガルは、基本的に1年中熱いので、暑さを紛らわすための冷たい飲み物や食べ物が多くあります。そんなセネガルでも、長袖を着たくなるような肌寒い日もあります。しかし、体が温まる飲み物や食べ物はありません。岩手だったら、沿岸のおいしい魚介を使った鍋を食べたりするのになと、考えてしまいます。
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
岩手の県民性は、辛抱強く、どんな苦境にも耐え忍ぶとよく聞きますが、私も、岩手県民の一人として、その県民性を誇りに、残りの任期も頑張りたいと思います。
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