香港で高病原性鳥インフルエンザが発生
平成20年12月9日、香港の肉用鶏農場(60,000羽飼養)で高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)が発生しました。現在、同国では分離ウイルスの詳細な検索を続けるとともに、防疫措置として、
- 発生農場の全飼養鶏と発生農場から3キロメートル以内の全飼養鶏(80,000羽)の殺処分
- 12月9日から21日間にわたる発生市への鶏の移動禁止と生鳥市場の閉鎖
を行っています。
中国南部で本病の流行が続いており、今回、香港でも発生したことから、同地域から我が国への本病の侵入が危惧されます。鶏の飼養者は飼養規模に関わらず、下記の本病侵入防止策の再点検と徹底をお願いします。
養鶏場における侵入防止策
人・車輌等による侵入防止
- 外来者を制限し、農場出入り時に車輌を消毒する。
- 鶏舎毎に踏み込み消毒槽を置き、鶏舎内では鶏舎専用の衣服を着用する。
野鳥・野生動物による侵入防止
- 鶏舎を網目が2センチ角以下の防鳥ネットで被う。
- 鶏舎と外界との間隙を塞ぎ、ネズミの侵入を防ぐ。
- 鶏舎周辺等に消石灰を定期的に散布する。
飲用水・飼料の汚染による侵入防止
- 新鮮な水道水を使用し、沢水等、他の水を使用する際は塩素消毒を施す。
- 飼料タンク周囲や飼料倉庫内にこぼれ餌がないよう、清潔に保つ。
鶏舎内外の整理・整頓・清掃
鶏舎内外の整理と清掃、鶏舎周辺の草刈りや立ち木の伐採などにより、野鳥やネズミの繁殖場所をなくす。
香港における過去の本病発生状況
平成9年(1997年)および平成13年(2001年)に本病(H5N1亜型ウイルス)が流行し、前者では150万羽の鶏が殺処分され、6人が本病に感染して死亡しています。後者では生鳥市場の30万羽と95万羽の農場飼養鶏が殺処分されています。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県中央家畜保健衛生所 中小家畜課
〒020-0605 岩手県滝沢市砂込390-5
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