草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成22年9月16日)
懇談記録の概要です。懇談記録の詳細は以下のページをご覧ください。
- 日時 平成22年9月16日 14時00分から15時10分
- 場所 羅象館(住田町)
- 団体 五葉山火縄銃鉄砲隊伝承会
団体の概要
- 川越重昌氏(日本鉄砲史学会会員・火縄銃研究家)が火縄の研究調査のため訪れた際に、五葉山が奥州伊達藩を支えた日本一の火縄を算出した山だと教えられたことをきっかけに、地域おこしとして活動をしている。住田町内のイベントでの演武の他、伊達藩ゆかりのイベント等での演武依頼に対応をしている。また、地域づくりなどについて談義する「おにぎり談義」を開催し、鉄砲隊の今後の活動や地域の活性化のための夢を語りあっている。
- 町外からの演武の依頼もあり、住田町のPR効果は大きい。また、檜山地区、五葉地域の団結力が生まれ、檜山地区には、地区のお母さん3人が手づくりの麹なんばんや大福餅などを製造、販売する「火縄母ちゃん工房」も開設されている。平成9年には活動拠点として檜山よろい工房「羅象館」を開館し、鉄砲隊が着用する鎧や火縄の製造、礼儀作法の場となっており、訪れる方も多く、交流人口が増加している。
出席者の意見
- 少子化が進んでいる時に、この地はかつて日本一の火縄の産地だったと聞いて、大変な時代だからこそ、歴史に誇りを持って生きていくことで、自分たちが元気になるという目的で活動している。
- 母ちゃん会はサポーター役だが、作ったモチなどを食べてもらったりそいう小さな活動でも役にたっているかなと思う。一緒にやってくれる若い人がもっといればまた楽しいのではないかと思う。
- 男だけが遊んでいては批判がある。母ちゃんたちを「武士の妻」と立てている。イベントで、だんごなど作ってもらい、それが好評となり、直売するようになった。
- 鎧を着ると子供たちが写真を取ってくれと寄ってきたりするので、引き締まり、人格が変わる。
- 仙台青葉祭りに20年参加しているうちに、はじめは「住田ってどこ、鉄砲隊ってなに」というのが「鉄砲隊が見たい」と言われるようになった。住田を出て行った人も、「実はいいところだった」と価値を見直す人がいる。
- ただ外部のイベントに行って見せるのではなく、こちらへ来て五葉山を見て自然とはこういうものというのも見てほしい。産直にお金を落として儲かるまでいかなくてもトントンにしたい。修学旅行生を受け入れたりして活性化したい。
- よそから来た若者と歴女が結婚してここで戦国当時のような結婚式できるのでは。
知事より
- 今は戦国ブームで、伊達といえば火縄銃。リアルな再現にもファンがいる。他県にも誇れるものだと思う。
- 活動が本格的である。参加者も充実している。「母ちゃん会」があるのがまたいい。
- 演武も実際見せていただき、お話を伺い、いかに地域の振興と関わっているかが分かったので、県でもこれを生かしていきたい。
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