草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成22年8月6日)
懇談記録の概要版です。懇談記録の詳細は以下のページをご覧ください。
- 日時 平成22年8月6日(金曜日)
- 場所 紫波さぷり(紫波町)
- 訪問団体名 特定非営利活動法人 紫波さぷり
団体の活動紹介
自立支援法による児童デイサービスや、地域活動支援センター「わっふる」での重度心身障がい者のデイサービス、地域の大人への講座企画、地域の子ども教室「さぷりクラブ」といった活動のほか、通学支援、未就学児の活動「ちびっこさぷりん」などの活動を行っており、障がいのあるなしに関わらず子どもとその家族を支える地域の仕組みづくりを目指している。
出席された方々の主な発言
施設の方から
- 地元に近い形で、子供たちや家族の方を支えていく何かができないかと、さぷりを始めた。個々のニーズを受けつつ、今したいこと、これからしていきたいことを展開することの難しさと、楽しさを感じている。
- 「紫波さぷり」をはじめてみて、やりがいがあり充実感がある。お子さんも御家族も、ここを利用することで、自分の時間をもち、やりたいことをやることで元気になる。そういうことを皆さんが感じられると豊かなまちになると思う。このような施設が他の街にもたくさんできるとよい。
- NPOは社会活動だけれど、仕事としてスタッフが生活できるようでないと広がっていかないと思う。民間の会社と比べ難しい所がある。
利用者の御家族から
- 子どもをさぷりに預けている。学年が上がってきて、自宅から遠い支援学校に通学させることとなったが、自分の出勤時間が、子供を預かってもらえる時間より早いので、さぷりの通学支援を利用して、迎えに来てもらっている。支援学校に必ずスクールバスがあるわけではないので助かる。通学支援のニーズは多い。学校と施設が近くにあれば一番良い。
- 市町村の小学校などと、支援学校の先生では、専門性が違うと思うのだが、交流がないようだ。支援学校を分校にしてもらうとか、先生を交流するとかできたらよい。
- 重度の障がい者が学校を卒業した後に通えるデイサービスなどは、1日の定員が少ないので、3か所を掛け持ちしている。もっとあちこちの町に、さぷりのような施設ができて、重度障がいのある子も自分の地域で暮らせたらよい、と思っている自分と同じような家族は多い。
- さぷりの通学支援を利用させてもらっている。小学校でも低学年、高学年で学校が終わる時間が違うためもう一人送迎に人手がかかり、時間的制約、人的制約、車の台数など利用に限りがある。家族でも送迎するが負担となっており、通学支援の隙間をうまく埋められる何らかのサービスがあればと思う。
知事より
- 家庭的な場所を使い、大人も子供も、広く繋がっていると思う。障がいのあるないに関わらずみんなで集まる企画をされてるが、体感的に大事な事だとみんなに伝わるので良いと思う。
- 利用者の方々は一人ひとり全然違う事情がある。朝の通学支援など、きめ細やかに対応されていることがすごい。学校だと同じことを皆で勉強したりするが、人間は本質的には違うので、非常に大事なことをやっていると思う。
- NPOの法制度は、現場情報のの蓄積に基づいて出来ていない。もっと使い勝手が良くなるよう工夫していかなければならないと思う。
- 紫波さぷりは利用者や、地域の希望になっている。これからの課題もあると思うが、頑張っていってほしい。
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