JICA海外協力隊  志田 成美さん(マダガスカル派遣)

ページ番号1087899  更新日 令和7年9月4日

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あなたの近況を教えてください。

あなたの活動について教えてください。

 現在は、子どものワクチン接種啓発を現地の助産師とともに行っています。私の住む町の中心地に保健センターがあります。そこでは、妊婦検診や子どものワクチン接種等を行っていますが、遠く離れた村に住む人は、歩いて片道2時間ほどかけてきます。小さい子供を抱えて歩いてきたり、大きなお腹を抱えて悪路を歩いてきます。そういう環境も相まって、特に寒い乾期には子どものワクチン接種率は低いです。そこで、何故ワクチンを接種しなければいけないのか、ワクチンを接種するタイミング等々を、資料を使って現地の人が啓発するお手伝いをしています。

ワクチン接種啓発
ワクチン接種啓発の様子

印象に残っている出来事はありますか。

 一瞬一瞬が、とても特別な経験として積み重なっています。今は、これから開催する任地での日本祭りのために、地域の人たちと日本の曲や踊りを練習しています。文化も言葉も異なる国ですが、日本の曲を聞いて「すごく好き」と言ってくれたり、自然と日本の曲を口ずさんでいる様子をみて、すごく心にグッとくるものがあります。みんなで集まって練習する文化祭準備のような日々、一日一日がとても貴重な時間です。

練習時に撮影した写真
日本祭りの練習時に撮影した写真

岩手に関することについて教えて下さい。

岩手を離れて、あらためて感じた岩手の素晴らしいところはありますか。

 災害はどこの国にいても起こりえます。マダガスカルではサイクロンや、雨季には、橋が崩壊したり、大火事等で多くの命が失われています。岩手でも多くの災害を経験しましたが、そのための備えや、震災を経験したことを次に語り継ぎ防災意識を高めたり、岩手はもちろんのこと日本の防災意識の高さを改めてマダガスカルにきて感じます。

岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

 これから任地で日本祭りを行います。そこで岩手の紹介と、震災の写真展を行いたいと考えています。遠く離れたマダガスカルの地にいる人たちが、日本の岩手というところはどんな場所なのか、それから、震災の写真展を通じて防災学習を行うきっかけになればと思っています。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

 みなさんの力のおかげで、もうすぐマダガスカルでの協力隊としての任期を終えることができます。楽しいこと、思い悩むこと、様々なことを経験させていただいた時間でした。帰国後は、この経験を活かし、社会還元を少しでもできたらと思っています。このわたしのレポートが、少しでも岩手のみなさんにとって何かに挑戦するキッカケになっていたら幸いです。ありがとうございました。

住人との写真
現地の住人との写真

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