JICA海外協力隊 小玉 果林さん(チリ派遣)
あなたの近況を教えてください。
あなたの活動について教えてください。
私はMonte Patria市役所に配属し、地域リハビリテーションセンターと高齢者のための長期入所施設の2つの活動先で活動をしていました。地域リハビリテーションセンターで活動を行う上で見えてきた課題は、障がい者や高齢者が日中過ごせる施設や入居施設が少ないということでした。そのため、リハビリテーション利用者の家族は仕事に就けず付きっきりで介護をする、そのため心身・経済面への負担が多い現状でした。
そこで、その状況を改善しようとリハビリテーション利用者やその家族が趣味やリハビリテーションとして作成している作品を販売する機会を作り、前述した状況を改善する取り組みを導入しました。私の任期終了後は同僚が活動を引き継いでくださっており、今後もどのように活動が進展しているのか連絡を取り確認したいと思っています。
もう一つの活動先である高齢者のための長期入所施設では、日中の不活発化が課題点でした。そこで、介護士と協働で薬草栽培や季節のレクリエーション活動を導入し、入居者さんの日中活動の活発化と多職種協働を導入いたしました。


チリで活動し、感じたことはありますか。
驚いたことは同僚たちの知識量についてです。特に地域リハビリテーションセンターでは幼児~高齢者まで対応しているほか、自助具の作成まで対応しており知識量の豊富さに驚きました。2年間共に働く中で、同僚からも多くのことを学び、チリで作業療法の仕事がさらに好きになったことは私の人生においてとても有意義な経験だったと思います。このように考えさせてくれた同僚たちにとても感謝しています。

チリの人と関わる中で印象に残っている出来事はありますか。
チリ人は対人関係の距離が近く、愛情を表現して人と関わります。例えば、会ったらハグをし、まず「調子はどう?」と聞く。そこから自分や相手の出来事について会話が始まります。これは友達同士だけではなく、同僚・上司・部下、近所の方々とも同様に接します。チリの生活で感じたことは、このように人間関係を大事にする習慣は、人と人とのつながりを強くし、自分にとっても豊かで愛のある人生になると感じました。
岩手に関することについて教えて下さい。
岩手を離れて、あらためて感じた岩手の良いところはありますか。
私は生まれた時から学生・社会人時代を盛岡で生活してきました。盛岡はとても住みやすく、情緒もありよい街だと再認識しています。帰国前、お世話になった方々に盛岡の紹介をしました。チリの友人たちが盛岡に来て楽しんでくれることを願っています。
岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。
これまで親善大使レポートを読んで下り有難うございました。チリにゆかりのある方や興味がある方が居ましたら、ぜひお話ししましょう。
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