令和6年7月17日教育長記者会見における質疑応答

ページ番号1080220  更新日 令和7年1月24日

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日時:令和6年7月17日(木曜)
場所:県庁10階 教育委員室 
発表事項:なし
質問事項:
(1) 教員採用試験の申込状況について
(2) 再発防止「岩手モデル」について
(3) 部活動中の負傷事故について
(4) 理科の実験による体調不良について

質疑応答

(教育企画室)
 ただいまから教育長記者会見を始めます。
 本日は教育長から発言がございます。


(教育長)
 昨日、県立盛岡商業高等学校の男子生徒が学校において、陸上競技練習中に、やり投げ用のやりが頸部にささる負傷事故が発生した件でございます。当該生徒は、救急搬送先の病院で緊急手術を行い、命には別状はなく、1週間程度の入院治療を要するとのことであります。今回の事故でけがをされた生徒の一刻も早い回復を願っておりますし、また、周りにいた生徒につきましても、心のケアなど丁寧に寄り添った対応をしてまいります。
 いずれの生徒におきましても、心と体の回復を優先し元の学校生活に早く戻れるよう、県教育委員会と学校において、引き続き生徒や保護者のケアに対応してまいりたいと考えております。
 また、今回の事故発生の原因究明をしっかりと行い、その結果を踏まえ、他競技も含めてすべての学校で、安全・安心な部活動が行われるよう周知徹底を図るとともに、再発防止に向けて必要な対策を講じてまいります。
 先程、本日付けで、各県立学校長あてに保健体育課総括課長名で「学校における運動部活動中の事故防止の徹底について」という通知を発出いたしました。再発防止に向けて必要な対策を徹底して講じてまいりたいと感じております。
 私からの発言は以上のとおりですが、子細な内容につきましては、別途、保健体育課で御対応させていただきます。
 以上です。


(幹事社)
 本日、記者クラブから代表質問はありません。各社から事前通告している質問がありましたら、社名と氏名の後に発言をお願いします。

(記者)
 通告した2点と、今の盛岡商業高校の件についてもお伺いします。
 1点目が教員採用試験の申し込み状況について、13日に実施された本年度の申込者数が905人で、10年前の半減した状況にあるんですけれども、試験の時期を1週間前倒しした効果が目立って見られない状況なんですが、こうした状況への受け止めを教えてください。あわせて、文科省の方で、来年度の試験について更に試験時期を前倒しするよう求めていますが、これについての対応のところ、教員採用試験申込者数増加に向けた取組について教えてください。

(教育長)
 教員採用試験における申し込み者数の減少は全国的な傾向であり、本県としても危機感を持って受け止めております。
 試験実施日につきましては、東北各県と同一日で試験を実施しておりますので、東北各県と協議の上昨年度より1週間早めた日程としたところですが、その効果については今後他県の状況も踏まえながら分析を進めてまいります。来年度実施の試験日につきましても、東北各県と協議を重ねて検討を進めている段階でございます。
 教員採用試験の申込者数増加に向けまして、昨年度は、県内外の33の大学に対して、大学訪問やオンライン説明会を開催し、地元の大学に対しましてはこれまで3年生を対象にしていた説明会を1年生から実施し、教員という仕事の魅力ややりがいなどを伝えております。
 更に昨年度、ペーパーティーチャー、これは教員免許を保有しているが現在教職にはついていないという方でございますが、この方々を対象に、岩手県の教員として働くことの魅力、待遇面、教員免許などに関する説明会を実施することによって、公立学校の臨時講師の確保につなげるという取組も併せて行っております。
 また、今年度から大学推薦特別選考を実施したところでありますが、採用試験のあり方については、今後も更なる検討を重ねてまいります。
 これらの取組を行いながら、学校における働き方改革も更に推進し、勤務環境の整備に努めながら、人材確保に取り組んでまいりたいと考えてございます。

(記者)
 2点目です。再発防止「岩手モデル」の宣言書についてです。教職員に提出をお願いする宣言書ですけれども、今年度、新谷翼さんの命日に合わせて提出することになっていたと思いますが、宣言書の提出状況と現場での受け止められ方について教えてください。

(教育長)
 「岩手モデル」では、宣言書につきまして、年度当初の管理職との面談において本モデルが掲げる具体的な取組を理解し、児童生徒の人権を尊重した指導を行う旨の宣言書を提出すると記載しているところです。今年度につきましては、故人の命日であります7月上旬に実施することとしているTSUBASAモデル研修の一環として取り組んでいるところです。
 このTSUBASAモデル研修では、県教育委員会が配信する岩手モデルの理解を深めるための研修動画を視聴してもらった上で、各教員等が宣言書を作成することとしているところであり、研修動画において宣言書の目的などについて丁寧に説明しているところです。
 それから、教職員等の個々人の宣言書の扱いですが、各県立学校長あてに教員が提出し、学校で保管することとしており、提出状況については報告を求めるということをしておりませんが、例えば、ある学校では宣言書を教職員等の間で共有し、それぞれの良い部分を今後の指導に生かすための、協議・話し合いをしたということも聞いておりまして、不適切な指導の根絶に向けてそれぞれ創意工夫しながら、前向きに取り組んでいると受け止めております。
 また、各学校の取組内容あるいは不適切な指導の根絶に向けて学校の宣言等も行うこととしており、この学校からの宣言については、報告期限を7月下旬としています。現時点で具体の内容を確認しておりませんが、作成後は各校のホームページに掲載し学校の姿勢を広く周知すること、教職員が日頃目につく場所に掲示することとしております。
 なお、併せて申し上げますと、6月3日に今年度第1回の総合教育会議、知事と教育委員会との会議でございますが、「岩手モデル」をテーマとして開催されたところ、教員だけに宣言書を求めるのではなく教育委員会としても決意を示してもいいという意見が出されました。それを受け、県教育委員会としまして「岩手モデル」を全力で推進するということ、それから不断の見直しを行っていく旨の宣言を、6月に代表者である私が行いました。
 作成した宣言書の写しは、各県立学校に通知するとともに、各市町村教育委員会あるいは関係機関にも、参考通知したというところです。
 以上です。

(記者)
 今の6月に教育長名で出された宣言書は、6月のいつ頃でしょうか。

(教育長)
 6月24日です。

(記者)
 冒頭に、御報告ありました盛岡商業の関係で質問です。本日付けで各県立学校長あてに通知ということでしたが、中学校に、部活動中に関する通知の予定はありますか。

(教育長)
 現時点では、県立学校長あてに参考通知という形でお知らせするということで、中学校でも様々な部活動を実施されておりますから、通知をしたいと考えております。

(記者)
 基本的には市町村教育委員会を通じてという形ですか。

(教育長)
 一般的にはそうです。

(記者)
 通知の内容について教えてください。

(教育長)
 再発防止として、これは各校で運動部活動対策マニュアルというものを作っております。令和3年に、県教委で「運動部活動における安全対策について」という通知といいますか、そういう方策を策定し、それに基づいて各学校がマニュアルを作成するということで取り組んできているわけですが、そのマニュアルの再度確認、それから学校の体育施設あるいは競技用具等の安全点検を速やかにするということと、危機管理意識を高めて安全管理体制を再度しっかり構築するということでの通知でありまして、併せて、平成25年5月に文部科学省が策定した「運動部活動での指導のガイドライン」と、「岩手県における学校活動及び地域クラブ活動のあり方に関する方針」のそれぞれで、学校事故の防止に関する事項の確認をしてくださいと、そして事故防止の徹底を図る取り組みをしてくださいという通知を本日付けで出しました。

(記者)
 ありがとうございます。

(幹事社)
 それ以外の質問がある社はお願いします。

(記者)
 事前通告できなかったんですが、発表のあった盛商の件です。
 事故概要であればそういったものはおそらく担当課の方でということになると思うんですが、県教委としてやるべく原因究明、あと安全対策、原因究明のあり方については、例えばどういった体制で。専門チームを作って現地視察してやるとか、そのあたりの詳しい話と、あと究明の目途、もしあれば教えてください。

(教育長)
 具体的に今どういった体制で調査するのか、究明していくのかというところまでのものはないです。ただ、活動時間や練習場所の状況等、練習を行う際のマニュアル等がしっかりしているのか、それが守られているのか、それからグラウンド等の使用上のルール、一般的な安全対策等がどうなっているのか、守られているのか、顧問教諭等の状況、経験の有無などなど、様々調査すべき点はあろうかと考えておりますが、具体にどのように進めるかということについては、担当課の方で検討してもらうことを考えております。

(記者)
 担当課は。

(教育長)
 保健体育課です。

(記者)
 調査事体も保健体育課でやってもらう。

(教育長)
 基本的に本庁とすれば保健体育課が担当ということですが、先ほど申し上げたとおり、どういう形で行うかということについては、現時点ではまだ明確なものは決めておりません。

(記者)
 安全対策の通知を発出されたということですけれども、それを各校での見直しとかを受けて、改めて県教委として、再発防止ですとかそういった何か見直しを図るようなものはあるんでしょうか。

(教育長)
 まず、点検を徹底してもらって、そこで何らかの我々としての足りない部分や不備があるのであれば、そこは県教委としての対策を講じなければならないと思いますが、まず現場で起きた事故ですので、現場でこれまでの対策として、様々な競技団体ごとのマニュアルなどもありますが、そういったものをしっかり守ってやっているのかどうかを、まずは点検し、その中で、大きな何かしらの方向性等、県教委として出すべきものがあるのであれば、それは対応していかなければならないと考えております。フィードバックをいただいてからの話かなと思います。

(記者)
 フィードバックは求めてらっしゃるということですか。

(教育長)
 現時点では、徹底してくださいという通知でありますが、その辺は追って検討することになろうかと思います。

(記者)
 具体的に、学校側からマニュアルには違反していませんし大丈夫ですよと、どこまで報告が来てるんですか。どの種類までの報告が来てるんですか。

(教育長)
 事実関係については、今、警察が調査しているところもございますので、この場で私の口から申し上げるということは、控えさせていただきたいと思います。

(記者)
 それは警察の話じゃないですか。教育現場の危機管理を司るところですよね、こちらは。どういう報告が来てるのか、どこまで来ているのか知りたいです。

(教育長)
 調査中でありますので、我々は先程申し上げたとおり、学校において陸上競技の練習中にやり投げ用のやりが頚部に刺さった事故が昨日起きました、そういう状況下で、そこには複数人の生徒がいたということ、病院に運ばれたこと、命に別状はないということ、1週間程度で退院できるということ、生徒さんが話をすることができるということですので、今後生徒からのお話も聞かせていただく必要があると考えております。

(記者)
 そういうんじゃなくて、マニュアル作るように求めてるわけですよね。作ってるはずなんですよね。

(教育長)
 作っています。

(記者)
 そのマニュアルに照らして、間違いはございませんでしたというような報告をするのは当たり前ですよね。

(教育長)
 現時点でそこまで行き着いておりません。
 盛岡商業高校でもマニュアルを作っております。それに照らしてどうかということについては、今後しっかり調査をしていく必要があると考えております。

(記者)
 新聞報道によると顧問がいなかったというようなことも書いてますけども、普通であれば、自分たちがマニュアルを作ってやっておりますと、今回こういう事故が起きましたと。で、私どもが作ってるマニュアルに関しては、今のところ触れておりませんとかね、それぐらいの報告をしてしかるべきだと思うんだけど。

(教育長)
 マニュアルに照らしてどうかということについては、現時点でまだ事故報告書がいただけていない状況であります。

(記者)
 報告書じゃなくて、口頭でもないんですか。

(教育長)
 ございません。まだです。

(記者)
 ではなんで通知書を出したんですか。

(教育長)
 事故が起きたのでそれを受けて、通知を出したものです。

(記者)
 だけどその通知、マニュアルを徹底しなさいって言ってるわけでしょ、通知書は。

(教育長)
 はい。

(記者)
 マニュアルについて、現場から口頭でも何の報告もないのに、徹底しなさいって言われたってね。そういうマニュアルに対して、ちょっと不備な部分がありますよというような報告でもあったのかどうかなと思ったんですが、それについては現時点でないんですね。

(教育長)
 現時点ではございません。
 それで、マニュアルは作っていると、マニュアルに照らして現場がどうだったかということについては、徹底調査いたします。調査した上で原因究明をしますと御説明いたしました。

(記者)
 学校側からはいつ報告が上がってくるんですか。

(教育長)
 近いうちに上がってくると思います。

(記者)
 近いうちっていつですか。

(教育長)
 昨日発生した事件でありますので、今その調査報告書をまとめる段階には学校現場はないと思いますので、そこは近日中にいただけると。そこは、あとは関係機関の調査も入っておりますので、それらの対応を学校現場はしておりますので、その後適正な報告書をいただけるものだと認識しております。

(記者)
 近日中のめどというのも分からない。

(教育長)
 めどというのはありません。いつまでに出してくださいという話もできてるわけではありません。

(記者)
 ありませんじゃなくて。

(教育長)
 ありません。事故、事件に応じて適切にそれを出していただく。現場は現場で今大変な状況だと思いますので。

(記者)
 通知書なんですけど、我々にも見せていただけるんですか。

(教育長)
 御提示できます。

(記者)
 後で入れていただければ。

(教育長)
 承知しました。

(記者)
 いいですか、ボックスに入れていただくことで、通知書です。

(教育長)
 はい。

(教育企画室)
 本日発出した通知を、教育記者クラブさん通じて提出させていただきます。

(記者)
 いつやるの。

(教育企画室)
 本日です。

(記者)
 いつ頃やるの。教育長自らが出していいって言うんだから、いつやるの。

(教育企画室)
 準備ができ次第、速やかに。

(記者)
 マニュアルに関して、例えばやり投げだったり、ハンマー投げ、鉄球投げだったり、ちょっと重大事故が起こりそうな危ない運動用具を使う際のマニュアルとかも、各校のマニュアルに委ねられてるのか、それともそういう統一的な県教委の何かあるのかっていうのはちょっと教えていただけたらと思います。

(教育長)
 県教委の方針としては、先ほど申し上げた、運動部活動における安全対策についてという、令和3年4月13日付けの通知で方向性を示したものがあり、それを受け、各学校現場では必要なマニュアルを整備することとしております。
 一方で、各競技団体の安全ガイドラインやマニュアルがありますので、そういったものが出されていればそれにも従っていただくという必要性があります。例えば、令和2年9月23日付け教育長名で各県立学校長に通知しましたが、これは盛岡農業高校のハンマー投げの事故が起こった直後で、この中には各競技団体の安全対策ガイドライン及びマニュアルを確認して、安全対策を徹底することという記述が最初にあり、翌年度には県教委としての部活動における安全対策について方策を立てて示したということで、ある意味、重層的・段階的といいますか、やっている状況です。

(記者)
 一応、すいませんちょっと追加で、今回の事案でいうと、現場に事故が発生したとき、その顧問の先生が近くにいなかったっていうことで、これは競技とは関係なく、何か部活途中であれば当然その場にいるのが当然のような気がするんですけれども。

(教育長)
 これは、事実関係をよく我々もまだ聞いてないのですが、先程申し上げました文部科学省の平成25年5月のガイドラインの中で、事故防止、安全確保に注意した指導という項目があり、その中には運動部活動中、顧問の教員は生徒の活動に立ち会い直接指導することが原則とされています。しかし、やむを得ず直接練習に立ち会えない場合には、他の顧問の教員と連携協力するなど、あらかじめ顧問の教員と生徒との間で約束された安全面に十分に配慮した内容や方法で活動すること、部活動日誌等により活動内容を把握することが必要です。このためにも、日頃から生徒が練習内容や方法、安全確保のための取組を考え理解しておくことが望まれます、という記述があり、その部分について、本日付けの通知には、これを確認してくださいという記述をしています。様々報道では、担当顧問がいなかったと報じられていることも承知しておりますが、我々としてまだそこは確認できていないので、通知上は、原則はこうですよということを各学校にお伝えいたしました。

(記者)
 基本的なことで恐縮なんですが、学校側からの報告というのは文書か口頭がどちらだったんですか。

(教育長)
 まだ事故報告の文書はいただいておりません、口頭です。

(記者)
 口頭で、電話で聞いたぐらいな感じ。

(教育長)
 そういうことです。 
 昨日の夕方発生で、当該生徒は夜に緊急手術された状況でありますので、文書を作成する時間はないです。ですから、口頭等で、或いはメールというのはありますけども、担当課に連絡が入ったと。

(記者)
  現場の方はそういう対応で忙しいだろうという推察のもとに、まだ時間が経った段階で出てくるのを待ってるということでよろしいですか。

(教育長)
 そういうことです。

(記者)
 その確認です。

(記者)
 別な話題で、中学校で理科の実験で体調を悪くしたということが2件ありましたけども、その件について、県教委で、学校などにどういう対応をされたか教えてください。

(教育長)
 7月1日の滝沢中学校、それから7月11日が宮古西中学校で、理科の実験で鉄と硫黄を化合させる実験において、生徒さんが救急搬送されたというものでございます。
 こういう事案が、全国的にも複数見られるということがあり、まずは6月7日付けで、市町村教育委員会を通じて、すべての小中義務教育諸学校に対して、理科実験における安全確保の徹底、薬品の性質を踏まえた適切な学習指導の実施ということで、通知しておりました。しかし、今申し上げたとおり7月にこういう事案が起きたことを受け、実験内容や実験前に予備実験を行い、実験内容あるいは換気等を含む方法について適切に行い安全確保の徹底を図るようにということで、再度文部科学省にも相談の上、具体的な留意事項を含めて、7月12日付けで理科実験における安全確保の徹底について市町村教育委員会教育長、小中義務教育諸学校長あて通知をしたというところです。その通知には、1点、改めて注意してくださいということで、独特のにおいのする気体が発生する実験やそれらを扱う実験を行う場合には、児童生徒が直接吸引することのないように気体の発生源として試験管などとの距離をとることや、においの嗅ぎ方について指導を徹底するようにという項目を追加しました。
 引き続き、市町村教育委員会を通じて、小中学校の学校現場について、安全管理の徹底を図っていただきたいと考えてございます。

(記者)
 理科の実験ですけども、こちらに関しては、原因についてというのは、ある程度報告は上がってきているんですか。あとは、距離をとることっていうのが載ってなかったと考えられるということですか。

(教育長)
 全国の状況を見てもなかなかきちっとした原因がこれだということは出てないようで、しっかり換気等をすべきということは出ているようではありますが、いずれ、原因は鉄と硫黄を使った化学反応の実験で出てきたものだということは明らかです。

(記者)
 その対策は取っていたということですか。換気してあったけども、という。

(教育長)
 そのようです。窓を開け放って換気をしてやったということは分かっています。具体に距離がどうだったかということまで我々は報告をいただいているわけではありませんが、そういうことを言われているので、しっかりとしてくださいということです。
 県立の事件事故ではないですので、必ずしもすべての状況を我々として市町村教委からいただいているわけではないですが、複数事案が起こったということを踏まえて、それから国の従前からこういうことを注意しましょうということは、周知していたことを踏まえて、改めて今回文部科学省の担当課にも相談しながら、先ほど申し上げた点について注意を促しています。

(記者)
 ちょっと話戻ってしまうんですけれども、先ほどやり投げの事故の事案について、原因究明のその体制の方が、具体的なものはこれからというお話がありましたけれども、今時点の方針として、その原因究明っていうのはいつごろまでにはっきりまとめて、そのまとめたものを、各学校なりにどういう形でフィードバックしていくのかっていう今時点のお考えについて教えていただけますか。

(教育長)
 それについては、まだ事故の子細な報告もいただいてない段階ですので、速やかに注意喚起ということで通知は本日付けで出しました。逆に言えば、今質問していただいたようなことへの対応が現時点で明確には申し上げることができないので、速やかに留意事項についての通知をしたという次第であって、いつまでにというのは現時点で申し上げる段階ではないということです。

(記者)
 例えば今年度中ですとか、そんなに時間を食うのでもないと思いますので。

(教育長)
 一般的にはそう思います。
 関係機関の調査もありますので、私がいつまでにとここで申し上げるわけにはいかないかなと思います。

(記者)
 分かりました。

(記者)
 やり投げの事故について聞かせてください。先ほど運動部活動対策マニュアルというものを盛岡農業の事案の後に作ったという話がありましたけれども、今回またこのような事故が起こってしまったっていうのは、可能性としてマニュアルが守られていなかった、もしくはそのマニュアルが不十分だったっていうことが挙げられるかなと思うんですけど、まずこのマニュアルを作っていたにもかかわらず、今回、同じように、部活動中に事故が起こってしまったということについて、マニュアルがあったにも関わらずというところで、教育長はそのことについてどういうふうに考えているのか教えてください。

(教育長)
 今お話があったとおり、マニュアルが十分だったのかということ、それからマニュアルがしっかり守られていたのかという2点については、やはり原因究明という中で確認していく事項だと思います。
 それで、足りない部分があるのであれば、しっかりそれを補うということをしながらこういう事故を防いでいくということが大事だと思っています。

(記者)
 今回のその原因がどこにあるかっていうところがまず大事だとは思うんですけれども、場合によっては学校側にその責任を求める、例えば何か処分が下ったりだとか、もしくはそのマニュアルを改善する必要性があるとかっていうそういう方向性も考えられているっていうことなんでしょうか。

(教育長)
 現時点ではどういう結論が出るかわからないので、何も否定するものはないですが、まず原因を突き止めて、足りないところがあるのであれば、そこは正していくということかと思っていますし、現時点でそれが処分云々という話に及ぶのかどうか、いわゆる教職員の非違行為があったのかどうかということについても、今の状況で申し上げるという状況ではないということです。

(記者)
 すいません、やり投げの件に戻ってしまいますが、調査とかやって、マニュアルで足りない部分があったら、例えば県教委としての統一的な何か、そういうものも検討する、例えば、今回なんかはやり投げを地面に投げて刺す練習していたということなんですけど、ちょっと私はそれはそういうものがあるのか、本来やったら駄目なものだとかというのはちょっと分かんないんですけども、例えばそういうことは駄目だみたいなのとか、何か県としてそういうのを検討していく可能性はあるんですか。

(教育長)
 今おっしゃられた事実関係を含めて調査中ですので、予断を持ってお話することはできませんが、それぞれ役割がありますので、県教委のマニュアルに影響が、方針に影響が及ぶようなものがあるのであれば、それは適正に対応していかなければならないし、それは十分だけど、学校現場のマニュアが不十分だとか競技ごとの対応が不十分だということであれば、それぞれのものを見直すということもあると思います。現時点でそれがどこまで及ぶかというのを、私が今お話することはできないかなと考えておりますが、しっかりと原因を究明し、それに応じた対策を講じるべきだということは、申し上げることはできると思います。

(教育企画室)
 以上をもちまして、教育長記者会見を終了させていただきます。

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