令和6年10月30日教育長記者会見における質疑応答

ページ番号1080233  更新日 令和7年1月24日

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日時:令和6年10月30日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室 
発表事項:令和6年度「いわて教育の日」のつどいの開催について
質問事項:
(1) 西和賀高校の定員増の方針について

質疑応答

(教育企画室)
 ただいまから教育長記者会見を始めます。
 本日は教育長から発表があります。

(教育長)
 「いわて教育の日」のつどいの開催についてお知らせいたします。
 令和6年度「いわて教育の日」のつどいを11月1日 金曜日、トーサイクラッシックホール岩手の中ホールにおいて開催いたします。「いわて教育の日」のつどいは、県民一人ひとりに教育の重要性を改めて認識していただき、本県における教育のあり方を考える契機とすることを目的に、毎年度開催しているものです。
 児童生徒発表では、盛岡市立山岸小学校による合唱や県立宮古水産高校による和太鼓の演奏を披露してもらいます。どちらの学校も大会等において実績を上げており、つどいにおいても素晴らしい発表を期待しております。
 講演につきましては、国立教育政策研究所 研究企画開発部 総括研究官を務められている千々布敏弥氏をお招きし、子どもの育つ姿と授業・学校のあり方について、御講演をいただくこととしております。千々布氏の講演を聞ける貴重な機会ですので、県民の皆様にも足を運んでいただき、教育について考える機会としていただきたいと思っております。
 各報道機関から後援をいただいておりますので、当日の取材等についても御協力をお願いいたします。
 以上です。

(教育企画室)
 ここからは、幹事社の進行によりまして、質問にお答えする形で進めます。お願いします。

(幹事社)
 それでは、ただいまの発表について質問がありましたら、社名及び氏名の後に発言をお願いいたします。

(記者)
 直接関連することではないのですが、チラシの裏に「教育の日・教育週間にはいろいろな取組があります」と記載されております。他にどういった行事があるか、また今年ならではの取組などがございましたら教えていただければ幸いです。

(教育長)
 県教育委員会事務局としてメインの取組としては、この「いわて教育の日」のつどいということで、11月1日から7日まで「いわて教育週間」としております。県教育委員会事務局のイベントとしては、これ一本ということになりますが、それぞれ教育関係者のみならず、この「いわて教育週間」というものが設定された経緯を踏まえ、岩手の教育について考える期間としていただければと考えております。

(幹事社)
 続いて、発表事項以外について、記者クラブからの代表質問はありません。各社から事前通告している質問がありましたらお願いいたします。

(記者)
 事前通告しておりましたので、順番に沿ってお願いします。
 西和賀高校についてです。定員増を要望する請願が県議会で採択されました。高校魅力化の取組が進んだ成果と受け止めていますが、今後、実際に定員が増加するかどうかを決定するプロセス、スケジュールについてまずお聞かせください。

(教育長)
 定員増に向けてのプロセスというお尋ねですが、10月21日  月曜日に開催されました教育委員会定例会の後に終了後の協議というものを行っておりますが、西和賀高校の令和7年度の入試にかかる募集定員を臨時の措置として1学級増とすることについて、教育委員の皆さんと意見交換を行ったところです。11月5日に、教育委員会の臨時会を開催して正式にお諮りし、結果については速やかに公表させていただくこととしております。

(記者)
 教育委員会の決定をもって、定員増が確定するということでしょうか。その後、県議会に諮ることはあるのでしょうか。

(教育長)
 教育委員会の決定で確定するということです。

(記者)
 教育委員会の決定をもって規則改正となるということですか。

(教育長)
 規則改正の決定をするといったらよろしいでしょうか。

(記者)
 11月5日に決まるということで、分かりました。
 それともう1点、他の学校への影響です。生徒数の減少により学校統合が進んでいる中で、それとはまた別の学級増です。実際10月後半に出ている各校の定員なども、発表が遅れているという現状があります。他の高校への影響について、例えば西和賀高校が増えることにより別の学校の学級数を減らして県全体の総定員を維持するなど何かそういった影響があるのか、また、定員発表が遅れたことについて、受験生の影響はどうあると考えているか教えて下さい。

(教育長)
 他の学校、あるいは受験生の影響ということについてお答えさせていただきます。
 10月24日木曜日から、県立高校の入試事務説明会をスタートしております。10月28日月曜日には、中部ブロックにおいて説明会を実施し、高等学校それから中学校の関係者に出席してもらいましたが、特段混乱等はなかったということで認識しております。また、10月17日に県議会で西和賀高校の1学級増について表明し、この表明を受けての報道もなされたわけですが、西和賀町それから北上市内の中学校の保護者等から県教育委員会への問い合わせも特になかったということでして、現時点で混乱等の影響はないと認識しております。
 各中学校では、この入試事務説明会後におきまして、生徒及び保護者に県立高校入試の仕組みや手続きなどの入試説明を行いまして、10月下旬から11月上旬に、それぞれの学校で実施される三者面談等において、最終的な生徒の志望校決定を行うということが見込まれます。引き続き、県教委としましても、学校現場あるいは受験生、保護者などに、混乱がないように適切に対応してまいります。
 なお、他校への影響というお尋ねですが、西和賀高校も含め、県内各高校の志願動向について注視してまいりますので、現時点で予断を持って発言はできないと考えております。

(記者)
 西和賀高校の定員増を起因とする他の学校の定員減ということについては、予断を持たせるから発言しないということでしょうか。

(教育長)
 来年度(令和7年度)の学級編成については、8月の時点で既に公表しておりまして、その中には定員減の状況も含まれております。今回は、西和賀高校の定員が40(名)から80(名)になることを公表させていただきましたが、それを受けて更に他校を増とするまたは減ずるということは予定しておりません。

(記者)
 最後ですが、これまで県教育委員会で取り組んできた高校魅力化の取組が進んだことで、定員が増えて実際に学校が盛り上がっているということで、県教育委員会としては光栄だと思います。この点を踏まえて所感をいただければと思います。

(教育長)
 学級増に向けての所感ということでお話しさせていただきます。
 生徒数の減少が進むこの状況下におきまして、今年度(令和6年度)、西和賀高校の志願者・入学者が増加したということについては、これまでの高校の魅力化・特色化の取組と教育活動の充実、それから地域の方々あるいは地元自治体からの継続的な御協力・御支援による成果であるとまず認識しております。
 また、西和賀高校も実施しているいわて留学につきましては、県外から受け入れた生徒と県内から進学する生徒がともに学ぶことによって、互いに刺激を与えて切磋琢磨するなど、高い教育的効果が期待されるところです。県教育委員会としましては、引き続き、いわて留学も含めた高校の魅力化・特色化の取組等について、地元自治体と一緒に取り組んでまいりたいと思っています。

(記者)
 西和賀高校について関連して質問させていただきます。
 県議会の方では、西和賀高校について、表現が正確ではないかもしれませんけれども、臨時的な対応として増やすこととしたというお話だったと思います。来年度については、そのとおりでその次の2026年度(令和8年度)以降の学級数の考え方についてお伺いできればと思います。
 また、その他の1学級校についても、複数年続いた場合は定員増も検討するというようなお考えも今まで示されているかと思いますが、他の学校の学級数についても教えていただきたいです。

(教育長)
 経緯から、お話します。
 先程若干触れさせていただきましたが、8月6日に令和7年度の高等学校の学級編制等について公表したところです。その後、9月中旬に西和賀町から西和賀高校の2学級化の要望や令和7年度の志願者の見込み数の状況説明などがあり、9月県議会定例会でも様々御審議がなされたというところは御案内のとおりです。その上で、学級数の増減についての判断は、従前から原則として複数年の実績を踏まえて判断することはそのとおりですが、当該校については、他校への通学が極端に困難な地域に所在する特例校であるということ、地域の支援等を受けていわて留学の実績を上げていること、また、令和7年度入試について昨年度の志願者数を超える一定の志願者数が見込まれることなどを考慮する必要があるのではないかということで、この令和6年度の入学実績と、西和賀町が見込む令和7年度志願者数などを判断材料として、令和7年度は臨時の措置として1学級増とすることとして速やかに県教育委員会議臨時会にお諮りすることとしたいということで、進めてきております。
 臨時というのは、すでに8月に学級編制公表した中で、その後の状況変化等による対応ということと、複数年実績を見てから判断するということを前倒して実施するということで、お話をさせていただきました。
 以降については、もちろん今年度の実績なども注視しながら対応を検討していく必要があろうかと思いますし、いわて留学を1学級校で盛んに取り組んでいただいております。西和賀高校のみならずそういう高等学校が出てきた際は、原則やはり複数年見ていく対応はしたいと思いますが、我々としても、生徒減の中一生懸命やっていただいた成果だと捉えておりますので、適切に判断してまいりたいと考えております。

(教育企画室)
 以上をもちまして、教育長記者会見を終了させていただきます。

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