岩手県食の匠233 熊谷弘子さん(陸前高田市) 椿油けんちん汁
料理の紹介(いわれ・特徴)
気仙では主に広田町から気仙町、気仙川流域で食べられている精進料理であり、特に住田町では仏事膳には必ず供される。
広田町等では、「油しめた けんちん 食いさこぉ」と言われたほど椿の実を拾い油を絞ったときは必ず作られていたようである。
材料(5人分)
- 木綿豆腐 300グラム
- 大根 200グラム
- じゃがいも 200グラム
- 板こんにゃく 100グラム
- 人参 80グラム
- ごぼう 50グラム
- 長ねぎ 30グラム
調味料
- 椿油 20cc
- 醤油 20cc
- 酒 10cc
- みりん 10cc
- 塩 2グラム
- だし汁 900cc
作り方
- 大根、人参、ごぼう、じゃがいも、こんにゃくはそれぞれいちょう切りなど、食べやすい大きさに切っておく。
- 豆腐は、水気をよく切る。
- 鍋に椿油を熱して、豆腐を入れポロポロになるまでよく炒める。
- 3に1の野菜を加え、さらによく炒める。
- だし汁を加え、じゃがいもに七分どおり火が通ったら調味する。
- 全体に火が通ったら、ねぎを散らしてできあがり。
料理・技術のポイント及び工夫している点
- 仏事のときはねぎを入れない。
- 豆腐を最初によく炒ると、味が染みて美味しい。
- じゃがいもに七分どおり火が通ったころに調味することで味が染みる。
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