滑走路
1 概要
いわて花巻空港の滑走路は延長2,500m、幅45mあります。
滑走路の長さや幅は、飛来する飛行機の大きさや着陸時の重量等を計算及び検討したうえで決められています。
いわて花巻空港の滑走路は、ジャンボジェット(B747)やトリプルセブン(B777)のような大型飛行機も着陸可能な設計となっています。
また、滑走路はランウェイ(R/W)と呼ばれています。
皆さんも一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
なお、令和2年度から滑走路改良工事を行っています。滑走路延長2,500m供用開始から10年以上が経過し、舗装の劣化が著しいことから、空港の安全運航のため、滑走路舗装改良を実施することになりました。施工状況や進行具合についてはページ下のリンクからご覧ください。
2 特性
2-1 舗装
滑走路の舗装は一般道路同様、アスファルト舗装です。飛行機の加重に耐えられるよう舗装の厚さは道路の舗装
(約40cm)より厚くなっています。(大型飛行機は、車のおよそ300倍の重さがあるそうです。)
いわて花巻空港の舗装構成は下図のとおりです。表層、基層と呼ばれるアスファルト舗装に加え、下部で上部
からの加重に耐えられるよう多重の舗装が施されています。表層、基層より下部の舗装は上層路盤、下層路盤と呼
ばれています。いわて花巻空港では舗装厚は62cmとなっています。
2-2 グルービング
舗装上にはグルービングと呼ばれる溝が施されています。
これは雨や雪が降った際に舗装上に水たまりが発生しないようにするためです。
滑走路に対して横方向にグルービングを切り、排水機能を持たせます。
詳細には32mm間隔で深さ6mmのグルービングが滑走上に施されています。
2-3 標識
舗装上に記されている標識(マーキング)には下記の種類と役割があります。
いわて花巻空港では黄色標識が使用されています。どうして黄色なのでしょうか?
それは積雪地方の空港において積雪時に白色標識では雪と同色となり、視認性に欠けるためです。
よって、いわて花巻空港や積雪地方では黄色標識が使われ、東京や関西地方の空港では白色標識が使われています。
ページ下にいわて花巻空港の標識を一部掲載していますので、最後まで目を通してみてください。
2-4 標識数字の意味
滑走路標識の中には、指示標識と呼ばれる数字で表された標識が設置されています。
飛行機の進行方向を数字で表しています。東西南北360度を36に分けて、例えば0(36)なら真北へ、18なら真南へ飛行機が向いていることになります。(東は90度=「09」、西は270度=「27」となります。)
そのため、いわて花巻空港の滑走路の北側は、「北」から時計回りにおよそ20度、同じように南側はおよそ200度の方向を向いているから、それぞれ「02」、「20」という数になります。
しかし、滑走路を見ると、南側に「02」と書いてあります。これは、飛行機が南から進入してきたときに、飛行機から見て「02(北)」を向いてるよ、ということを知らせるためです。
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