「脳脊髄液減少症」に関する情報
「脳脊髄液減少症」について
近年、交通事故やスポーツ外傷等の後に、脳脊髄液が漏れ出し減少することによって、起立性頭痛などの頭痛、頚部痛、めまい、倦怠、不眠、記憶障害などのさまざまな症状を呈するいわゆる「脳脊髄液減少症」と呼ばれる疾患が起こりうるのではないかとされています。
この疾患については、医学的な解明が進められている段階であり、いまだ定まった知見や治療方法が確立しておらず、専門家の間で科学的な研究が行われています。
一方では、事故等の後遺症として、通常の生活を送ることに支障が生じているにも係らず、周りの人から単に怠慢である等の批判を受け、十分な理解を得られなかったことなどの事例も指摘されています。
また、診察・治療を行っている医療機関が少ないことなどから、患者さんの多くは医療機関を探すことに大変苦労している状況です。
診断や治療について
治療法のひとつとして硬膜外自家血注入(ブラッドパッチ療法)があり、脳脊髄液(脳及び脊髄を守る働きをしている液)が硬膜から漏出している場合に、患者から採取した血液を硬膜の外に注入し、漏出を止める治療です。
脳脊髄液減少症のうち、「脳脊髄液漏出症」と診断された方(関連学会の定めた診断基準において確実又は確定とされた者)に対し、厚生労働大臣が定める施設基準に適合し、地方厚生局長に届出をした医療機関が治療を行う場合に、平成28年4月1日から「保険適用」となりました。
診断や治療については、かかりつけの医師にご相談ください。
脳脊髄液減少症等に関する情報
【医師専用、小児・若年層 学校関係者専用のお問い合わせ】
隣県の関連するホームページ
- 青森県ホームページ:脳脊髄液減少症について(外部リンク)
- 秋田県ホームページ:脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)に関する情報(外部リンク)
- 宮城県ホームページ:脳脊髄液減少症について(外部リンク)
- 福島県ホームページ:脳脊髄液減少症について(外部リンク)
文部科学省
学校におけるスポーツ外傷等による脳脊髄液減少症への適切な対応について(平成29年3月21日付各都道府県教育委員会学校安全主管課ほか宛事務連絡)を掲載しています。
厚生労働省
脳脊髄液減少症の研究についての各データベースや関連する情報を掲載しています。
医療機能情報提供制度について
医療機能情報提供制度の概要や、各都道府県の医療機能情報提供制度へのリンク集が掲載されています。
このページに関するお問い合わせ
保健福祉部 健康国保課 健康予防担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5468 ファクス番号:019-629-5474
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。