令和6年度の「高校生との協働による橋梁点検(報告会)」を開催しました!
県では、将来の土木技術者の担い手確保・育成を推進するため、令和元年度から県内の土木系学科を有する高校との協働による橋梁点検に取り組んでおり、各校の生徒が点検結果等を県に説明する報告会を開催しましたので、お知らせします。
~道路インフラメンテナンスの理解向上と土木技術者の担い手の確保・育成を推進~


県が管理する道路橋(約2,700橋)は、建設後50年以上が経過する橋梁の割合が現在の約4割から20年後には約8割と大幅に上昇する見込みであり、老朽化対策が深刻な課題となっています。
県では老朽化した橋梁のメンテナンスを適切に行うため、道路法に基づき、平成26年度から5年に1回の頻度で橋梁点検を行っています。令和元年度からは、道路インフラメンテナンスなどを担う土木技術者の確保・育成を推進するため、県内の土木系学科の高校生との協働による橋梁点検に取り組んでいます。令和6年度は5校(盛岡工業高校、黒沢尻工業高校、一関工業高校、久慈工業高校、花巻農業高校)と橋梁点検に取り組んでおり、令和6年12月17日から令和7年2月13日にかけて各校の生徒が点検結果等を県に説明する報告会を開催しました。
報告会では、各校の生徒代表から点検橋梁を管理する各広域振興局の土木部長、土木センター所長に点検調書を手交した後、それぞれの橋梁の点検結果等を説明していただきました。
また、報告会では、「協働点検に参加して、橋梁メンテナンスの重要性をより深く感じることができた」、「従来の基本的な点検方法だけでなく、新技術に触れることができたことは良い経験になった」、「普通の高校生ではできないようなとても貴重な体験ができて、今後に活かせると思った」などの感想発表がありました。
橋梁点検では、岩手県道路橋定期点検要領に基づいて、橋梁の健全性診断を1~4の4段階で判定しますが、令和6年度の橋梁点検では、各校2~3橋の合計13橋の点検を行い、そのうち4橋が判定区分3(早期措置段階)と診断されました。
健全性が判定区分3と診断された橋梁は、道路橋の機能に支障が生じることが懸念されるため、岩手県道路橋長寿命化修繕計画に基づき、次回点検(5年後)までに修繕等の措置を行うこととしており、各校からの点検結果を踏まえ、5年以内の対策完了に向けて取り組んでいきます。
なお、今回の協働による橋梁点検の点検調書は、各橋梁の今後の修繕計画等に活用する予定としており、点検調書には橋梁点検に取り組んだ生徒の名前が記載され、橋とともに残り続けます。
インフラを「守る」、担い手を「育む」、メンテナンスの必要性を「伝える」といった本取組を通じ、持続可能なインフラメンテナンスの実現に向け、引き続き取り組んでいきます。
令和6年度の「高校生との協働による橋梁点検」実施状況





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