3. 被災した県立病院を早期に再建し、地域の医療と介護の体制を確保すること
(1) 被災した県立高田病院、大槌病院、山田病院を早期に再建整備すること。用地の確保に当たっては安全の確保とともに町づくりの中心的施設としての位置付けを明確にして決めること。病院の規模・機能については病院関係者と地域住民の要望を踏まえ決めること。
被災した県立高田病院、大槌病院、山田病院の立地場所については、津波による被災の可能性がないこと、早期に病院建設が可能であることを基本に、各市町から推薦をいただいているところであり、また、病院の規模、機能については、被災病院が立地する地域は、いずれも高齢化率が高く、高齢者を中心とした地域医療を提供する必要があることから、入院機能の確保を最優先として検討を進めてきたところです。このうち、大槌・山田病院については、病床数はそれぞれ50床程度とする、診療科は内科・外科を基本とする、診療時間内の一次救急に対応する、入院患者を中心とした維持期のリハビリを提供するとし、各町から推薦いただいた場所に再建するなどの整備方針を決定したところです。高田病院については、県立高田病院の充実を求める請願の取扱いが県議会において決定された後に、整備方針を決定することとしています。
- 部局名:医療局
- 回答課名:経営管理課
- 反映区分:B 実現に努力しているもの
(2) 県立大東病院の早期再建整備をはかること。
大東病院の整備については、この地域に一定程度の病床が必要であるとの判断のもと、医師不足などの厳しい状況でありながらも、病床を維持していくことを最優先に、医師への負担を少しでも軽減し、新たな医師を確保しやすい環境をつくる観点から、病床数は40床程度とする、診療時間内の一次救急に対応する、回復期リハビリは千厩病院に集約するなどの整備方針を決定したところです。
平成26年4月の入院再開を目途に、今後、設計・工事などを進めていくこととしています。
- 部局名:医療局
- 回答課名:経営管理課
- 反映区分:A 提言の趣旨に沿って措置
(3) 被災した民間医療機関への支援を強化し、薬局を含め地域医療体制を確立すること。
平成23年度は、被災地医療確保対策事業により、国の災害復旧費補助等の支援を受けられない既存施設の修繕や医療機器の再取得などの応急的な診療再開や早期の移転新築を支援したところですが、平成24年度には、更に医療機関の復興を支援するため、移転新築等に要する経費を補助しており、平成25年度においても継続した支援を行うこととしています。
また、薬局については、平成23年12月に被災地薬局機能確保事業を創設し、その再建に要する経費を補助しており、平成25年度においても引き続き、被災薬局の再建を支援することとしています。
- 部局名:保健福祉部
- 回答課名:医療推進課、健康国保課
- 反映区分:A 提言の趣旨に沿って措置
(4) 被災地では要介護高齢者が増加しており、介護施設の再建整備をはかるとともに、人材の確保に努めること。
被災した介護施設は、平成24年度に再建用地の確保等一定の目途がついたことから、現在、国庫補助事業等を活用し復旧を進めているところであります。また、人材確保についても、被災地介護サービス事業所人材確保事業により、平成23年度及び平成24年度の2か年で、延べ127人の職員配置を支援してきたところでありますが、平成25年度はマッチング支援の拡充や各種媒体を活用した情報発信等を行い、多角的に人材確保に取り組むこととしています。
- 部局名:保健福祉部
- 回答課名:長寿社会課
- 反映区分:A 提言の趣旨に沿って措置
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