10 存在意義を失った競馬組合は廃止を含め見直しを検討すること。
01 競馬事業の継続に当たっては、今年度の事業実績の正確な評価を踏まえ、来年度事業計画の妥当性・実効性を関係者はもとより、県、盛岡市、奥州市の議会で検討すること。
岩手県競馬組合の平成25年度事業計画は、平成24年度事業の実施状況等を踏まえながら、競馬組合運営協議会の場などを通じて競馬関係者や構成団体と十分な協議を行うとともに、構成団体議会からの選出議員で構成する競馬組合議会に対し、その基本的な考え方を説明して御意見を伺いながら検討を進め、策定しています。
その上で、この事業計画に基づき作成された平成25年度当初予算案は、平成25年2月21日に開催された競馬組合議会で、審議のうえ、可決されました。
- 部局名:農林水産部
- 回答課名:競馬改革推進課
- 反映区分:B 実現に努力しているもの
02 地方財政に寄与するという存在意義を失った県競馬組合は、330億円融資の元金返済の見通しもなく、コスト削減も限界にきており、廃止を含めて今後のあり方を検討すること。
競馬事業を廃止した場合、構成団体が融資した330億円が返済されなくなることに加えて、施設の解体費用等の、廃止に伴う費用が発生するものと見込まれるほか、地域の雇用や地域経済への直接・間接の効果が失われることとなります。
このため、新計画のルールに沿って、新たな赤字を発生させない仕組みの下、競馬事業が継続していくことが、構成団体、ひいては県民・市民の負担を最小限とすることにつながるものと考えています。
なお、競馬組合では、平成23年8月に、農林水産大臣の同意を得て、事業収支改善計画を策定しており、平成26年度までを、集中的な改革期間と位置づけ、低コストの経営体質への転換、売り上げの向上に取り組んでいます。
- 部局名:農林水産部
- 回答課名:競馬改革推進課
- 反映区分:D 実現が極めて困難なもの
03 競馬組合破綻の原因と責任を明らかにし、競馬管理者であった前知事の責任や金融機関の貸し手責任などを明らかにした対応を行うこと。
岩手県競馬組合の経営悪化の原因と管理者の責任については、構成団体が共同で設置した岩手県競馬組合事業運営監視委員会が、過去の事業運営の検証を行い、平成19年8月に報告書を取りまとめたところです。
その報告書では、経営悪化の原因について、競馬組合の経営がその時々の情勢の変化に適切に対応できなかったものとの指摘がありましたが、事業運営の手続きや内容に明らかに法令に違反するものや著しく合理性を欠くものは認められなかったとされており、当時の関係者の個人的な法的責任を問うまでには至らないものと認識しています。
また、金融機関は競馬組合の要請に応じて融資を実行したものであり、金融機関の貸し手責任は問えないものと認識しています。
- 部局名:農林水産部
- 回答課名:競馬改革推進課
- 反映区分:D 実現が極めて困難なもの
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