いわてグラフ3月号(第791号)テキスト版

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ページ番号1081026  更新日 令和7年3月1日

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表紙

いわてグラフ2025年3月号
第791号 令和7年3月1日発行

 今号の表紙は、いわてを支える仲間たち 岩手県立大学防災復興支援センター学生団体FROMの皆さんです。
 2024年4月、岩手県立大学の防災・復興に関心のある学生によって結成されました。今後、災害が発生した場合に備え、学生目線で地域防災に係る活動に取り組んでいます。自らと家族の命を守る「自助」と、周りの人の命も守る「共助」の力を身につけた、地域防災のリーダーを目指します。

 写真が2枚あります。
  1枚目 表紙写真。お揃いのグレーのパーカーを着た男女12人の学生たちが笑顔で2列に並んでいます。その中の3人はカラフルな文字でFROMと書かれたベストを着ています。
  2枚目 二列に並んだ学生たちが、両手を挙げたり、腕を斜め下に伸ばしたりしてポーズをとっています。

1ページ

コンテンツ

1ページ

特集1 震災から14年 感謝を力に、いわてから切り拓く未来

5ページ

いわて県民計画ピックアップ!「社会基盤」/社員の成長と幸福のためのDX

6ページ

復興、その先へ 大船渡エリア

7ページ

8ページ

特集2 いわてのお米、いわての牛肉 いわて自慢のおいしさを!

いわて黄金のマリアージュ

9ページ

このまちが好き 県央エリア

10ページ
岩手県からのお知らせ
11ページ

特別編 いわてとツナガル ミライのヒント

裏表紙
ナシテ?イワテ、ダガラ!イワテ 
読者アンケート&プレゼント

1ページから4ページ

特集1 震災から14年 感謝を力に、いわてから切り拓く未来

東日本大震災津波から14年を迎えて

 東日本大震災津波の発生から、本年3月11日で14年となります。改めて、犠牲になられた方々に、謹んで哀悼の誠を捧げます。岩手県は、「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」を目指す姿とし、国内外から多くのご支援をいただきながら、県民一丸となって復興に取り組んできました。これまでに、復興道路が完成し、防潮堤などの津波防災施設は、計画された事業の多くが完了しました。一方で、被災者のこころのケアなど一人ひとりの状況に応じたきめ細かい支援や、主要魚種の不漁対策などなりわいの再生については、中長期的に取り組んでいく必要があります。また、「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震」をはじめとした大規模災害に備え、関係機関と連携した防災・減災対策に取り組むなど、これからも、「誰一人として取り残さない」という理念のもと、「三陸のビルド・バック・ベター」、より良い復興に向けた取り組みを進めていきます。3月11日は、「東日本大震災津波を語り継ぐ日」です。復興の歩みの中で得られた多くの絆や、人と人とが支え合うことの大切さを胸に、東日本大震災津波の教訓を次世代へ語り継ぎ、一人ひとりの大切な人に想いを寄せながら、力を合わせて、ふるさと岩手を築いていきましょう。
 岩手県知事 達増拓也

 写真が2枚あります。
  1枚目 東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル(陸前高田市) 伝承館の長方形の屋根を中心に大きな駐車場、海まで続く白い歩道、長く設置された防波堤。遠くには海と海を囲むような山並みが見えています。
  2枚目 白いワイシャツにネクタイを締めた達増知事です。

いわての未来のために活動している人たち

 自分たちが暮らす地域のため、そしていわての未来のために、地域の課題解決や地域防災力の向上に向けた活動をしている人たちがいます。ここでは、県内の2つの団体をクローズアップし、東日本大震災津波の発生から14年の今、どのような活動をしているのかをお伝えします。

復興支援から、困りごとを解決する「地域の相棒」に
一般社団法人トナリノ
 2011年、被災した陸前高田市の緊急支援のため「一般社団法人SAVE TAKATA」として設立され、復興と発展に向けた活動を続けてきました。10年後の2021年、復興が進む中で、地域課題の変化に対応するため、活動の内容や地域を拡大し、「地域課題を解決する仕組みづくり」を行う団体へと移行。地域の相棒として、隣に寄り添う存在でありたいという思いを込め、法人名を「トナリノ」に変更し、地域の未来に向けた活動を行っています。

 活動1 防災伝承活動
  3.11仮設住宅体験館を中心に、研修や体験型プログラムを通して、自らと家族の命を守るための知識を深める機会を提供しています。
  写真があります。
   震災当時に使われた応急仮設住宅の一部を活用した体験宿泊施設が建っています。プレハブの平屋の住居です。3段ほどの上がり階段とかまちのある玄関ドアが見えています。

 活動2 団体支援活動
  自治体や企業と連携して、地域の事業者や団体の計画作りや事務局運営、広報制作などの伴走支援を行います。
  写真があります。
   スマートフォンやパソコンに活動の様子が載せられています。

 活動3 コワーキングスペース「ヤドカリ」の運営
  旧仮設商店街「たまご村」にあるコワーキングスペースを運営。ワークスペースとしての利用はもちろん、カフェスペースやキッズスペースも利用できます。
  写真があります。
   室内に、細かく区切られた棚やスチールラックに様々なものが置かれたスペースです。並べられた机や椅子があり、机の上にはパソコンなどが置かれ、5,6人がそれぞれ作業をしているようすです。

復興の先を考える、防災を私たち「から」伝えていく
岩手県立大学防災復興支援センター学生団体FROM
 防災・復興に関する調査研究や人材育成などの活動に取り組む「岩手県立大学防災復興支援センター」。同センターが2024年4月、「学生団体FROM」を設立しました。FROMは、学内公募で選ばれた学部・学年混合の20人の学生で構成され、このうち半数以上が防災士の資格を持っています。活動内容は、小・中・高等学校への出前講義や、自治体などが主催する各種防災訓練の運営支援、防災関連イベントの企画や出展・広報活動など。次世代を担う学生が、自分たちの目線で地域防災力の向上に向けた活動を行っています。

 活動1 防災・復興教育の支援
  出前講義で実施することの多い「避難所運営ゲーム(HUG)」では、災害時の避難所運営などの課題について生徒たちと一緒に理解を深めます。
  写真があります。
   床の上に置かれた平面図を見ながら学生が生徒たちに説明をしています。平面図の上にはカードが置かれています。

 活動2 地域防災活動の支援
  自治体主催の総合防災訓練では、防災グッズの紹介や、アンケート調査を実施することも。地域の方々との交流の場にもなっています。
  写真があります。
   学生たちが参加者にマンツーマンでスマートフォンの操作などを説明している様子です。

 活動3 防災・復興に係る情報発信
  防災関連イベントの企画や出展を通じて、災害に備えることの重要性について情報発信しています。
  写真があります。
   防災用のペットボトルやレトルトの食品などが並べられ、学生が小学生に説明している様子です。

より良い復興に向けた県の取り組み

 県は、これまで、次に掲げる4本の柱を軸に、東日本大震災津波からの復旧・復興に取り組んできました。これからも、その成果と課題を踏まえ、「誰一人として取り残さない」という理念のもと、将来にわたって持続可能な新しい三陸地域の創造を目指し、取り組みを進めていきます。ここでは、県が進める新たな防災対策など、4本の柱に基づく具体的な取り組みを紹介します。

1 安全の確保

災害による被害を最小限に抑え、住民の安全と暮らしを守る地域づくりを推進しています。

LINEを活用した被災者把握システムの導入
 災害時に、LINEアプリを使うことで、避難所での受付時間を短縮でき、車など避難所外の被災者の支援ニーズなどを把握できる「被災者把握システム」の検討を進めています。2024年に久慈市や遠野市で実証実験を行い、多くの参加者から導入に前向きな意見をいただきました。スマートフォンの操作に不慣れな方への対応などの課題を解消し、2026年度以降、県内市町村でスムーズに導入ができるよう準備を進めています。
 災害時の避難所での受付方法
  平時に、市町村の公式LINEアカウントから住民情報を事前登録(代表者が世帯の情報をまとめて登録できます)。災害発生時は、避難所の受付で「QRコードを表示」をタップし、職員に提示すれば受付完了。
 写真があります。
  スマートフォンのLINEアプリの画面が2種類表示されています。一つ目は代表者の確認の画面、二つ目はQRコードが表示された画面です。QRコードにはサンプルと書かれています。そのほかに事前登録を行う、現在の避難状況を表示などの項目が設置されています。

2 暮らしの再建

被災者が安定した生活に戻ることができるよう、さまざまなニーズに対応するための環境を整備しています。

いわて被災者支援センターによる支援
 被災者を取り巻く環境の変化により、抱える問題も複雑化・複合化しています。県は、2021年に「いわて被災者支援センター」を設置。恒久的な住宅へ移行した後において、生活面や経済面などで複雑な問題を抱えている被災者に対し、関係機関や専門家(弁護士、ファイナンシャル・プランナー)と連携しながら、生活再建を支援しています。

 イラストがあります。
  家族・債務問題など、どこから解決していけばいいか分からないと女性。
  仕事がうまくいかず、家賃や住宅ローンの支払いが大変と男性。

詳細はホームページをご覧くださいの二次元コードがあります。

3 なりわいの再生

主要魚種の不漁対策や新たな資源の有効活用による水産業の再生、中小企業の経営力の強化など、地域資源を活用した産業振興を図っています。

復興基金を活用した沿岸の産業振興
 2024年度に公募を開始した水産加工業連携新活動促進事業費補助金。この補助金は、新商品の販路拡大や県内産の農産物を使った冷凍加工品の試作など、被災した水産加工業者を含めた複数企業の連携により実施される新事業を支援しています。

 補助金活用事例
  大槌町水産加工業連携ネット通販強化事業
  一般社団法人 大槌町観光交流協会
   大槌町内の水産加工業者10社と連携し、その事業者の商品を販売するECサイトにおいて、システム改良や事業者紹介、商品説明ページの充実などサイトのリニューアルを図り、販売力強化に取り組みました。
  写真があります。
   大槌孫八郎商店のオンラインストアの画面です。元祖大槌磯ラーメン、岩手大槌サーモン、冬のギフトなどが紹介されています。
  ECサイトはこちらからの二次元コードがあります。

 その他の支援策 いわて希望応援ファンド地域活性化支援事業

4 未来のための伝承・発信

東日本大震災津波を風化させることなく、自然災害に強い社会の実現に向けて、震災の事実と教訓を伝承していきます。
 写真があります。
  ブースごとに区切られた館内のようすです。様々な展示物やパネルに説明が書かれています。

東日本大震災津波伝承館を拠点とした伝承と発信
 陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内にある「東日本大震災津波伝承館」は、2019年9月の開館以来、国内外から多くの方々をお迎えし、おかげさまで2024年6月に来館者が100万人に達しました。館内には、これまでの三陸の津波被害の歴史、東日本大震災津波とその復興の取り組みに関わる映像や写真、実際の被災物などが展示されています。東日本大震災津波から14年、当時の記憶のない世代が増えています。直接の経験がなくとも、当館の展示を通じて、災害の歴史から学び、記憶や経験を語り継ぎ、将来に生かしてほしいと思います。あなたの行動が未来をつくります。東日本大震災津波伝承館は、これからも東日本大震災津波の事実と教訓の伝承をはじめ、復興の歩みと支援への感謝を発信し、自然災害に強い社会を一緒に実現することを目指します。
 東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル 副館長 早坂 寛(はやさか ひろし)

 写真があります。
  館内の展示物の前に立つメガネをかけてネクタイを締めた早坂副館長です。

5ページ

いわて県民計画ピックアップ!

一人ひとりの幸福を守り育てる「いわて県民計画(2019~2028)」いわて県民計画10の政策分野
社会基盤/健康・余暇/家族・子育て/教育/居住環境・コミュニティ/安全/仕事・収入/歴史・文化/自然環境/参画 10の政策分野から今回は「社会基盤」をピックアップ!

 県は、デジタル社会における県民の暮らしの向上と産業振興を図るため、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。今回は、デジタル技術を活用した社内データの見える化などにより、業務改善を実現した企業の取り組み事例を紹介します。

社員の成長と幸福のためのDX

 県内の企業や団体の優れたDXの取り組みを表彰する「いわてデジタルトランスフォーメーション(DX)大賞2024」において、「岩舘電気株式会社」が大賞を受賞しました。同社のDXへの取り組みは、平野代表取締役社長が以前勤めていたグローバルIT企業から岩手に戻った2013年に始まりました。会社の情報を全社員に公開することで、社内の情報格差をなくすことが大切だと考え、社内データの共有・集約や、自社開発したシステムによるデータの見える化といった、DXの取り組みを進めてきました。「社員に働きやすい環境を提供することで、仕事をする喜びを感じてほしいという思いから取り組みを始めました。結果、社員が、必要とする情報を即時に入手できるようになり、残業時間を削減できただけではなく、会社の業績も上がり、社員の給与増にもつながっています。今後も現場のニーズに合わせて柔軟に最適化を進めていく予定です」と平野代表取締役社長。県内では、地域や企業でさまざまなDXの取り組みが進んでいます。

 写真が2枚あります。
  1枚目 「いわてDX大賞2024」授賞式の様子(平野代表取締役社長は前列右から2番目) 賞状とトロフィーを持った8名の受賞者たちと達増知事が並んで写っています。
  2枚目 ノートパソコンに手をかけて話すメガネをかけた平野代表取締役社長です。
 データ 岩舘電気株式会社 盛岡市長田町23-27 電話019-651-6666 二次元コードがあります。

いわて県民計画についてもっと詳しく知りたい方はこちらもチェック!

いわてグラフ専用サイトの二次元コードがあります。

 DXとは、単にデジタル技術を導入するだけでなく、既存の業務の流れや組織文化を変え、人間にしかできない新たなサービスの提供を可能にするなど、付加価値を創出するものです。県は、「行政のDX」、「産業のDX」、「社会・暮らしのDX」、「DXを支える基盤整備」という4つの取り組み方針に基づき、あらゆる分野での利便性や生産性の向上に取り組んでいきます。

 図があります。出典:岩手県DX推進計画

 最先端のデジタル技術の活用 誰もがデジタルを利活用できる環境の整備などのDXを支える基盤整備の上に
 ・行政のDX  (業務の効率化 行政サービスの向上)
 ・産業のDX  (産業の生産性向上 産業の高付加価値化)
 ・社会・暮らしのDX  (県民の利便性向上 新しい暮らしの実現) などにより
 目指す姿は、DXの推進により、県民一人ひとりが快適に暮らすことができ、幸せを実感できる「お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」とつながっていきます。

「いわてDX大賞2024」受賞団体が決まりました

 「いわてDX大賞2024」には、県内の10団体からご応募をいただき、選考委員会による審査の結果、次のとおり受賞が決定しました。
 ●大賞 岩舘電気株式会社 
 ●優秀賞 大船渡市、信幸プロテック株式会社 
 ●地域の未来に繋がるで賞 奥州市
 詳しくはこちらをご覧くださいの二次元コードがあります。

お問い合せ 県庁科学・情報政策室 電話019-629-5661

6ページ

復興、その先へ。未来へつながる三陸 大船渡エリア

「より良い復興〜4本の柱〜」を軸として、着実に復興に取り組む三陸。
復興の今に触れ、「その先」へ進む三陸を訪れてみませんか。
4本の柱 安全の確保、暮らしの再建、なりわいの再生、未来のための伝承・発信 

 写真があります。
  住民交流拠点施設まちや世田米駅(住田町) 木造二階建て、瓦葺き屋根の伝統的な町家にまちや世田米駅と染め抜かれた日除けのれんが掛けられています。

体験する 三陸アクティブ大船渡郷土料理作り体験

生まれ変わった廃校で郷土料理を作ろう

 閉校した旧甫嶺(ほれい)小学校の校舎をリノベーションした「甫嶺復興交流推進センター」内にある「三陸アクティブ」は、大船渡の魅力を存分に味わうことができる、さまざまな体験メニューを企画しています。「郷土料理作り体験」では、地元の人に魚のさばき方を教わりながら、大船渡産の旬の食材を使って郷土料理を作ります。ドミトリータイプの部屋やサウナ、シャワー室もあり、宿泊もできます。
 写真が3枚あります。
  1枚目 甫嶺復興交流推進センターの外観です。
  2枚目 センター内で参加者が調理をしています。マスクを付けたエプロン姿の参加者たちが食材を切っています。
  3枚目 季節の魚のさばき方も教えますと大船渡市地域おこし協力隊の木﨑和也(きざき かずや)さんが笑顔で話しています。
お問い合わせ 三陸アクティブ 電話0192-47-3756 二次元コードがあります。

学ぶ 大船渡市立博物館

大船渡の地質と地震津波のメカニズム

 大船渡市末崎町(まっさきちょう)・碁石海岸にある市立博物館。地質展示室では、大きな地層のレプリカと大船渡で発見された化石を展示。数億年の時をかけ、地殻変動によって生まれた大地だということがわかります。「荒れ狂う海」と題し、地震や津波が起こるメカニズムや、昭和チリ地震津波と東日本大震災津波との違い・特徴などについても紹介しています。
 写真が3枚あります。
  1枚目 館内の展示の様子です。語りつがれる海、荒れ狂う海、津波と書かれた掲示板や文字が彫られた石柱などがあります。
  2枚目 大船渡市立博物館の外観です。黒っぽい屋根に白い外壁の建物です。
  3枚目 大船渡では4億2000万年前の化石が見つかっていますと話す、学芸員の古澤明輝(ふるさわ あきら)さんです。
お問い合わせ 大船渡市立博物館 電話0192-29-2161 二次元コードがあります。

立ち寄る 陸前高田発酵パーク「CAMOCY(カモシー)」

陸前高田の「おいしい」は発酵で盛り上がる

 陸前高田市今泉(いまいずみ)地区は東日本大震災津波によって被災する前、しょうゆやみその醸造が盛んなエリアでした。カモシーは、発酵文化が根付いたこのエリアに2020年にオープン。発酵デリ、パン、チョコレート、クラフトビールなど、発酵なしには作れないおいしさを届けています。地元の木材を使って建てられた店内には、広いイートインスペースもあり賑わいを見せています。
 写真が2枚あります。
  1枚目 木の板が張られた高い天井に明り取りの窓が付いた明るい店内です。テーブルと椅子が設置され、区切られたブースにはさまざまな店舗が入っています。
  2枚目 木の温もりに包まれた店内でひと休みしませんか?と話す陸前高田マイクロブルワリーの菅野佳織里(かんの かおり)さんです。
お問い合わせ カモシー(発酵食堂やぎさわ) 電話080-2345-5162 二次元コードがあります。

地図があります。国道45号三陸縦貫自動車道の北は吉浜IC、南は陸前高田長部ICまでが書かれた地図です。吉浜ICを南下すると三陸ICがあり、近くに道の駅さんりくがあります。そのまま大船渡ICまで南下すると近くに三陸アクティブがあり、大船渡郷土料理作り体験ができます。さらに南下して大船渡碁石海岸ICと通岡ICの間に大船渡市立博物館があります。さらに陸前高田ICまで南下すると道の駅高田松原があり、近くに陸前高田発酵パークカモシーがあります。震災伝承施設 詳しくはホームページでの二次元コードがあります。

7ページから8ページ

特集2 いわてのお米、いわての牛肉 いわて自慢のおいしさを!

 澄んだ空気、清らかな水、豊かな土、自然の資源に恵まれた岩手県では、その立地特性を生かした農業・畜産業が展開されています。いつもの食卓で、そして、特別なハレの日に、生産者が愛情を込めて育てた自慢のおいしさを味わってみませんか。
 写真が2枚あります。
  1枚目 県産米のフラッグシップ 「金色の風」 粘りと柔らかさ、甘みが特徴の「金色の風」 つややかな白いごはんが茶碗に盛られています。
  2枚目 いわてのブランド牛 「いわて牛」「いわて短角牛」(写真はいわて牛)赤みの部位に細やかな霜降りが入った肉です。

厳しい品質目標をクリアしたいわてのお米「金色の風」

 県は、全国トップクラスの米産地としての地位の確立を目指して、知事によるトップセールスや、いわて純情米消費拡大月間を活用したPR活動などに取り組んでいます。 こうした取り組みにより、「金色の風」や「銀河のしずく」といった県オリジナル品種をはじめとした、県産米の認知度向上が図られています。今回、県産米のフラッグシップ(代表的な品種)である「金色の風」について、その魅力や生産者の思いを紹介します。ぜひこの機会に、いわてのおいしいお米をご堪能ください。

 「金色の風」とは
 2017年秋にデビューした、岩手のオリジナル品種です。選定基準を満たした生産者により栽培され、厳しい品質目標をクリアしたお米だけが「金色の風」として出荷されます。豊かな甘み、ふわりとした食感、冷めても変わらない粘りが特徴のお米です。

 写真があります。
  たくさんの実をつけ、頭をたれた黄金色の稲穂が一面に広がっています。

 図があります。
  お米の食味チャート図です。金色の風はもっちり、柔らかめに属しています。同じような傾向のお米はひとめぼれです。銀河のしずくはもっちり、かため。あっさり、柔らかめにはササニシキ。あっさり、かためにはあきたこまちが入ります。

生産者の声

手塩にかけた「金色の風」一人でも多くの人に食べてもらいたい
岩手県金色の風栽培研究会 会長 高橋貞信(たかはし さだのぶ)さん
 手間暇をかけて愛情たっぷりに「金色の風」を育てている生産者・高橋貞信さんにお話を伺いました。「『金色の風』は、県南地区で、地域を厳選し、栽培されている品種ですが、少しの雨風でも稲が倒れやすく栽培がとても難しいので、生産者が少なく収穫量も限られています。そのため、消費者が食べる機会が少ない希少品種と言えます。食味の特徴は、粘りと柔らかさ、甘みがあるところ。冷めてもおいしいため、おにぎりやお弁当にも向いていると思います。お米好きな人はもちろん、たくさんの人に食べていただき、そのおいしさを実感してほしいですね。1人でも多くのファンが増えることを願っています」。

金色の風のホームページの二次元コードがあります。

いわてが誇るブランド牛「いわて牛」・「いわて短角牛」

 岩手県は日本有数の米どころであると同時に、畜産県としても広く知られています。豊かな自然と栄養が豊富な大地、理想的な肉牛生産環境のもと、畜産農家のきめ細かな愛情により育まれた牛肉は、全国で高く評価されています。「いわて牛」は岩手県内で育てられた黒毛和種で、全国肉用牛枝肉共励会において、全国最多11回の日本一に輝いている日本最高級のブランド牛です。きめ細かく柔らかで豊かな風味が特徴で、肉質等級、歩留等級などを厳しく審査された牛肉だけが「いわて牛」として認められます。そのとろける味わいは、一度食べると病みつきになるほどです。「いわて短角牛」は、県北地域を中心に生産されており、澄んだ空気と水、豊富な牧草に恵まれた、広大な草原で育てられた日本短角種です。日本短角種は和牛の一種で、全国で飼養されているうちの約4割が県内で育てられており、岩手が飼育頭数日本一となっています。脂肪分が少なく、ヘルシーな赤身の高タンパク牛肉で、噛むほどにおいしさが広がります。皆さんもぜひ、いわての牛肉を味わってみてください。
 ●肉質等級とは
 「牛肉の色沢(色やつや)」「牛肉の締まりときめ」「脂肪の色沢と質」「脂肪交雑(脂肪の入り具合)」の4つを総合的に評価したランクのこと。
 ●歩留等級とは
 その牛からどのくらい商品となる牛肉が取れるのかを評価したランクのこと。

 写真が2枚あります。
  1枚目 いわて牛(黒毛和種) 牛舎の中で、堂々とした黒毛の牛が白い息を吐いています。
  2枚目 いわて短角牛(日本短角種) 日の当たる放牧地に茶色の牛がたくさん放牧されています。

 図があります。
  黒毛和種(いわて牛が該当)と日本短角種(いわて短角牛が該当)の比較図です。脂身、風味、うま味の比較です。
   脂身 粗脂肪含量  黒毛和種 45%近く。日本短角種 15%。黒毛和種は、日本短角種に比べて、脂肪が多く、脂身の味わいや風味を楽しめます。
   風味 オレイン酸 黒毛和種 60%近く。日本短角種 60%に近いが黒毛和種よりはやや少ないです。牛肉の風味などを左右すると言われるオレイン酸割合はどちらも同程度です。
   うま味 遊離アミノ酸  黒毛和種 100gあたり150mg 日本短角種 100gあたり200mg。日本短角種の牛肉にはうま味成分である遊離アミノ酸が豊富です。
  黒毛和種は脂を楽しむお肉。日本短角種は赤身を楽しむお肉。

 「いわて牛」の主な地域銘柄
  ●いわて八幡平牛(八幡平市)
  ●いわて雫石牛(雫石町)
  ●岩手しわもちもち牛(紫波町)
  ●いわてきたかみ牛(北上市)
  ●前沢牛(奥州市[江刺除く]・金ケ崎町)
  ●いわて江刺牛(奥州市江刺)
  ●いわて南牛(一関市・平泉町)

 「いわて短角牛」の主な地域銘柄
  ●いわてくじ山形村短角牛(久慈市山形町)
  ●いわいずみ短角牛(岩泉町)
  ●二戸短角牛(二戸市)
  ●もりおか短角牛(盛岡市)

 いわて牛のホームページの二次元コードがあります。

 いわて短角牛のホームページの二次元コードがあります。

料理人の声

「いわて牛」「いわて短角牛」おすすめの食べ方
ホテルメトロポリタン盛岡 総料理長 狩野美紀雄(かのう みきお)さん
 「いわての食材は海の幸・山の幸どちらも種類が豊富で素晴らしく、首都圏でも高く評価されています」と話す狩野シェフ。「いわて牛」・「いわて短角牛」をおいしく食べるコツを教えてもらいました。「『いわて牛』は、きめ細かいサシが入った黒毛和種で、すき焼きやしゃぶしゃぶ、ローストビーフなど薄く切って使用する料理に向いていて、肉の味を引き立てる調理法が良いでしょう。一方、『いわて短角牛』は赤身の肉で、黒毛和種に比べて歯ごたえがあり、しっかりとした肉の味が楽しめます。自然放牧による個体差があるため、個性豊かな味を楽しむことができるのも短角牛の魅力です。部位によって味わいも異なり、それぞれの楽しみ方がありますが、特にランプステーキ(下腰部の肉)は肉のおいしさが引き立ちます。たれは控えめにし、わさびや塩などでシンプルに素材の味を楽しむのがおすすめです」。

 写真があります。
  表面にはこんがり焼き目がついて、四角に切られた肉の断面は赤身のままで、ほどよくサシが入ったステーキと、付け合わせの黄色のヤングコーンや緑の茎の長いブロッコリーにソースが添えられています。

8ページ

いわて黄金のマリアージュ

 食材の宝庫いわて。旬の岩手県産の食材に、いわてのオリジナルの品をプラスして簡単でおいしい一品料理を作ってみませんか。

 岩手県産牛肉 品質の高さが自慢のいわての牛肉。うす切り、または、こま切れを使います。
 カケル
 トマトと生姜のドレッシング トマトのうまみと生姜が効いたドレッシングは、肉料理との相性抜群です。
 イコール
 酢飯でさっぱり牛肉のビビンバ 酢飯で食べるさっぱりビビンバ。ドレッシングを使った合わせ調味料で簡単・本格的な味わいに。

 写真があります。
  皿に盛られた酢飯の上にはほうれん草、人参、もやしがのっています。その上に薄切りの牛肉がこんもり盛られています。全体に白ゴマが振りかけられています。

 [レシピ監修]野菜ソムリエ上級プロ 小原 薫(おはら かおる)さん

 レシピはこちら!いわてグラフ専用サイトの二次元コードがあります。

9ページ

このまちが好き

4広域振興局がお届け!

 今回は、盛岡広域振興局エリア在住の川島レラさんから地域の魅力をお聞きします。
 岩手県公式観光サイトいわての旅「県央エリア」の二次元コードがあります。

 川島レラさん
 プロフィール 神奈川県藤沢市出身。大学1年時から岩手に通い、NPO法人SETで活動。2023年に岩手町に移住。「いわてユースセンター ミライト」を運営。ユースワーカー。

若者が「やりたい」をかなえられるまち 岩手町

 首都圏の大学在学時に、NPO法人SETを知り、学生ボランティアとして岩手県内での活動に参加。その後、学校でも家でもない、中高生のための第三の居場所「いわてユースセンター ミライト」の立ち上げに参画しました。大学卒業後、岩手町に移住。現在はNPO法人SETに所属しながら、若者の成長を支援するユースワーカーとして、中高生の居場所や地域コミュニティづくりに取り組んでいます。岩手町は人口が約1万1500人の小さなまち。若者も少なく、社会に出た時に活躍できる場もあまりないと思われがちです。しかし、ミライトを運営しながら、まちの人に話を聞いたり、地域の祭りに参加すると、自身の経験を生かし、若者を応援したいというまちの人の大きなエネルギーを感じます。田舎だから何もできないと諦めるのではなく、勇気を出して一歩踏み出してみると、いつしか世代を超えたコミュニティができ、活躍の場が広がります。岩手町は、「やりたい」をかなえられるまちだと思います。
 写真が3枚あります。
  1枚目 「いわてユースセンター ミライト」1階のカフェにて。カフェはまちの人も利用できる、みんなの居場所。黄色地にカラフルなデザインのトレーナーを着た川島さんが笑顔でブイサインをしています。
  2枚目 ミライトのスタッフ・若者たちと。かわいいオブジェがある「石神の丘美術館」はお気に入りの場所。カモシカのオブジェに寄り添って写っているスタッフと若者たちです。
  3枚目 岩手町にあるだんご屋「西田商店」店主と若者で商品を開発した「匠プロジェクト」。今も交流が続いています。店先で店主と9人の若者たちがネコの手をしながら笑顔で写っています。

「わんこきょうだい」オリジナルグッズが当たる!このまちクイズ

 クイズに正解した方の中から抽選で5名様にわんこきょうだいグッズをプレゼント!

 問題 岩手町にある野外彫刻美術館は??
 こたえ ○○の丘美術館 まるには漢字2文字が入ります。
 応募締切 2025年3月26日水曜日

 応募フォームのいわてグラフ専用サイトの二次元コードがあります。

10ページ

岩手県からのお知らせ

ご存じですか?

県職員の給与等のあらまし

 県職員の給与は、県議会での予算や給与条例の審議、県人事委員会の給与勧告などを通じて明らかにされていますが、県民の皆さまに、より一層の理解をいただくため、そのあらましをお知らせします。
 表があります。
  給与費の状況(2024年度普通会計予算)
  職員数(A) 18,694人
  給与費 給料 774億3,623万5千円
      職員手当 期末・勤勉手当 460億6,106万5千円
    計(B)1,234億9,730万円
  一人当たり給与費(A分のB) 660万6千円
  職員数には、知事・議員などの特別職の職員、非常勤の職員や公営企業などの職員は含まれていません。
  職員手当には、退職手当及び児童手当は含まれていません。
  特別職の職員や非常勤の職員に支払われる給与、共済組合、公務災害補償の負担金などは本表には含まれていません。

 詳細は、ホームページをご覧くださいの二次元コードがあります。

お問い合わせ 県庁人事課 電話019-629-5079

岩手の歴史トピックス デジタルアーカイブ公開

 県政150周年を記念し、昭和から平成までの県政映画・広報誌の中から、花巻空港の開港や東北新幹線の開通、国民体育大会などのトピックスや、その時代の県民生活を記録した映像・記事をデジタル化し公開しています。1950年代から2010年代までの60年間にわたる産業、文化、教育、環境など岩手の社会のさまざまな場面と、そこで生きてきた人々の記録をぜひご覧ください。

 ホームページはこちらの二次元コードがあります。

お問い合わせ 県庁ふるさと振興企画室 電話019-629-5215

岩手県がん診療ポータルサイト

 岩手県がん診療連携協議会は、がん患者さんやご家族の方の不安や悩みに寄り添い、支える手助けとなることを目指し、ホームページをリニューアルしました。県内の病院や治療に関すること、身近な相談窓口や医療制度、支援に関する情報など、がんに関する情報をまとめたホームページです。ぜひ、ご利用ください。

 ポータルサイトはこちらの二次元コードがあります。

お問い合わせ 岩手県がん診療連携協議会 情報提供・相談支援部会 電話019-613-7111

募集しています

2024年度岩手県芸術選奨作品募集中!

 優れた芸術活動の業績を表彰する「岩手県芸術選奨」の参加作品を募集しています。
 1 募集作品
   2024年4月から2025年3月の間に発行、発表した下記分野の作品
   (1)文学作品、評論などを内容とする出版物
   (2)演劇、音楽、舞踊、能楽、邦楽、舞台美術の各分野における公演、発表(単独での公演などに限る)及び映像による作品
 2 募集期限
   2025年6月2日月曜日 消印有効
 たくさんのご応募をお待ちしています。

 詳細は、ホームページをご覧くださいの二次元コードがあります。

お問い合わせ 県庁文化振興課 電話019-629-6485

県営住宅の入居者を募集しています

 県営住宅は、所得が少なく住宅に困っている方を対象に、安い家賃で賃貸するために県が整備した住宅です。家賃は、住宅の建設年度などにより異なり、また、入居する方の「人数」や「収入状況」に応じて決められます。入居資格や募集案内の詳細については、岩手県建築住宅センターまでお問い合わせください。

 詳細は、ホームページをご覧くださいの二次元コードがあります。

お問い合わせ 一般財団法人岩手県建築住宅センター 電話019-623-4414

放射線影響対策のお知らせ

野生山菜採取にあたっての留意点
 野生山菜の検査の結果、放射性物質濃度が基準値を超えると出荷制限などが行われます。採取の際は県ホームページを参考にしてください。なお、販売する場合(フリマサイトなどで販売する場合も同様)は販売前に自主検査を行い、1kgあたり100ベクレル以下であることを確認してください。
 表があります。
  野生山菜の出荷制限などの状況(2025年1月31日現在)
  品目名
  コシアブラ 盛岡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、釜石市、奥州市、住田町
  ゼンマイ  一関市、奥州市、住田町
  ワラビ   陸前高田市、奥州市(旧前沢町及び旧衣川村の区域)、平泉町(旧長島村の区域)
  タケノコ  一関市(旧一関市、旧室根村及び旧川崎村の区域)、陸前高田市(旧矢作村及び旧横田村の区域)、奥州市(旧前沢町及び旧衣川村の区域)
お問い合わせ
 【放射性物質濃度検査】県庁県民くらしの安全課 電話019-629-5270
 【出荷制限など】県庁林業振興課 電話019-629-5775
 【全般】県庁復興危機管理室 電話019-629-6924

ご意見・ご提言はこちら

手紙・はがき         郵便番号020-8570(住所不要)岩手県広聴広報課
電子メール           koucho@pref.iwate.jp
電   話           019-629-5110
受付時間              8時30分から17時00分(土・日・祝日・年末年始を除く)
ファクシミリ        019-651-4865[24時間受付]

ホームページ・SNSで岩手の情報発信中!
県政情報、防災情報、岩手の魅力情報を発信中
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「岩手県公式LINE」の二次元コードがあります。

岩手県ホームページ 岩手県で検索の二次元コードがあります。

東日本大震災津波伝承館の情報を発信中「いわてTSUNAMIメモリアル」Xの二次元コードがあります。

県政テレビ番組
いわて!わんこ広報室 毎週放送中
テレビ岩手           月曜日 18時54分から19時00分
  再放送             土曜日 21時54分から22時00分
岩手めんこいテレビ  日曜日 8時55分から9時00分 
都合により放送時間が変更になることがあります。

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特別編 いわてとツナガル ミライのヒント

 進学や就職により県外へ転出する若者は多く、社会減対策は岩手県の重要課題のひとつです。この課題を解決していくためには、「若者たちといわてとのつながり」をこれまで以上に強化していくことが重要です。県は、若者の皆さんの声を聴きながら、さまざまな取り組みを進めていきます。

いわてとツナガル大学生の声を聴こう 県政懇談会『いわて幸せ作戦会議in東京』

 若者の皆さんの生の声を聴くため、県は、2024年10月に、首都圏に在住している岩手県出身の大学生と達増拓也知事との県政懇談会を、県外で初めて開催しました。

 写真があります。
  どうやったら岩手とつながる若者が増えるのか、学生たちから意見を聴きました マイクを持った女子学生が話しています。

いろんなヒントが盛りだくさん!東京で気づく、岩手のチカラ

 首都圏で学ぶ岩手県出身の学生からは「自然が多い岩手は住み心地が良い」「大学で学んだスキルを岩手に持ち帰りたい」「帰省するときの交通費の負担が大きい」「首都圏の学生で岩手に興味を持っている人は多い」など、さまざまな声が上がりました。知事は、学生一人ひとりの話を丁寧に聴き、県の取り組みを説明しました。2時間あまりの懇談会の中で、学生たちから「若者たちに選ばれる『いわて』であるためにどうしたら良いのか」を考えるヒントをもらいました。
 写真が3枚あります。
  1枚目 首都圏で学生生活を送る岩手県出身の大学生7人が、知事と率直な意見交換 出席者が知事と共に円形に座り、マイクを持った女子学生が話をしています。
  2枚目 情報発信やエスエヌエスの活用などについても意見を交換した知事 マイクを持った達増知事が学生の方を見て話しています。
  3枚目 県政懇談会を終えて、全員で記念撮影 男性2人、女性5人の学生と達増知事が並んでいます。

岩手を思い、首都圏で学ぶ大学生はこんなミライを考えています!

お茶の水女子大学 文教育学部言語文化学科3年 細川 瑠杏(ほそかわ るあ)さん
 岩手を離れてみると、岩手はとても住み心地が良かったと感じています。今では、公共交通が少ないことも悪いことだけではなかったなと思います。電車に揺られてぼんやり景色を眺める時間もとても好きでした。東京でホームシックになり、岩手のことを検索していた時に「岩手わかすフェス」を見つけ、自分からメールを送り参加しました。2025年は実行委員長を務め、関東に来ていなければ出会えなかった人や、岩手で働く社会人と交流することができ、岩手を通じた人の輪が広がったと感じています。就職してからも岩手とつながり続け、ゆくゆくは学んだスキルを岩手に持ち帰りたいと思います。

 岩手わかすフェスとは 首都圏の「岩手な人」がボランティア・プライベートで企画する岩手との「関わり方」を提案するイベント。

 写真があります。
  白と青のストライプのシャツを着た笑顔の細川さんです。

東京大学 教育学部4年 白岩 裕悟(しらいわ ゆうご)さん
 東京でビルに囲まれていると、常にどこかに「山」が見えた岩手の風景を懐かしく思います。岩手を出ていろいろな人と関わる中で、地方に関心がある人は、思ったよりもいるという印象がありますね。大学では地方の教育について研究をしており、岩手に生まれた人が将来的にどのように岩手と関わっていくかということには、高校までの教育が影響していると考えています。そこで今後は、高校と地域の結びつきを盛り上げていくことが重要になると思います。これからも岩手とつながり、地域に目を向けながら、地方創生のヒントを与えられるように研究を続けたいと考えています。

 写真があります。
  白のシャツに紺色のジャケットを羽織った笑顔の白岩さんです。

いわてとツナガルためのエトセトラ

 県は、一人ひとりの自由な選択を尊重し、希望する生き方の実現を応援するため、さまざまな取り組みを進めています。ここでは、若者の皆さんが今後、岩手とのつながりを深めていく上で参考になる情報を紹介します。

岩手の企業をカジュアルにご紹介! Z世代の皆さんの就職活動を応援するメディア『みんなの想職活動』

 学生に向けて、岩手の企業の面白さをカジュアルな企画編集の切り口で発信しています。「こんな仕事があるのか岩手」「集まれ!熱血技術者」「部活と仕事」「世界に推したい企業」など、コンテンツも充実。「岩手にはどんな仕事があるんだろう」と思ったら、ぜひのぞいてみて。

 写真があります。
  みんなの想職活動のサイトの画面です。黄色の背景にイワテのオシゴト発信中! 独自の取材で就活生を応援。納得のいく就活を一緒になどと書かれ、コンテンツも紹介されています。

 みんなの想職活動の二次元コードがあります。

岩手ではかっこいい先輩たちが働いている ワークスタイルムック『冒険者の仕事場』

 県内の高校生向けに制作した、県内の企業の魅力や、岩手で働くことの価値を発信する冊子。岩手には、こんなに輝いている先輩たちがたくさんいます。表紙には株式会社へラルボニーの契約作家のアートを採用。県内で活躍する7つのデザイナーチームと連携して制作した、どこから読んでも面白い冊子です。

 写真があります。
  直線と鮮やかな色でデザインされた表紙と写真がたくさん載った、冊子のページが紹介されています。

 ワークスタイルムック『冒険者の仕事場』(電子ブック版)の二次元コードがあります。

岩手の若者情報がギュッと詰まってる! いわて若者交流ポータルサイト『コネクサス』

 県内外の若者団体や若者を応援したい団体が参加し、情報発信を行っているポータルサイト。若者団体の活動状況の報告やイベント告知など、岩手の若者情報が随時紹介されています。サイトに登録することで情報発信を行うこともできますよ。

 コネクサスの二次元コードがあります。

 イラストがあります。
  公式キャラクターコネックさん 植物のタネのような形です。頭に緑のふたばがあり、黄色い丸い顔をしています。緑の葉の尻尾もついています。

岩手で働いてみよう!と思ったら 岩手の仕事・就職情報サイト『シゴトバクラシバいわて』

 岩手で働きたい人と県内企業をつなぐ県公式の「就職マッチングサイト」。県内の就職情報や支援制度をはじめ、学生向けのセミナー、交流イベント、U・Iターンに関するイベント情報などを随時紹介しています。

 写真があります。
  シゴトバクラシバいわてのサイトの画面です。仕事をしている若者の写真や岩手でいきいきと働きたい、岩手の求人最多掲載 求人件数7,151件などと書かれています。

 シゴトバクラシバいわての二次元コードがあります。

いわて若者移住支援金
 東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県(条件不利地域を除く))から岩手に移住して就職する若者の経済的負担を軽減します。県内の移住支援金対象法人に就職する方などが対象で、東京圏の大学や専門学校などを卒業する新卒者も利用できます。
 いわて若者移住支援金の二次元コードがあります。

地方就職支援金
 東京都内に本部がある大学の東京圏内のキャンパスに通う学生が、岩手県の企業への就職活動に参加するための交通費(2分の1程度、上限15,200円)を支援します。
 地方就職支援金の二次元コードがあります。

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ナシテ?イワテ、ダガラ!イワテ

 岩手で暮らしたい、岩手で働きたい、岩手に帰りたい、県外にいても岩手とつながりたい。
 さまざまな形で岩手を選んだ方に、なぜ岩手を選んだのか聞いてみました。

 丹野 渉(たんの わたる)さん
 プロフィール 陸前高田市出身。岩手大学工学部卒業後、半導体商社、外資系コンサルティングファームなどを経て、株式会社Relic(レリック)に事業プロデューサーとして参画。現在、執行役員。

岩手への思いを大切に人や企業をつなぐ架け橋に

 東京に本社を置く「株式会社Relic(レリック)」で、日本全国を対象に新規事業開発やマーケティング支援などの業務に携わる丹野渉さん。上京のきっかけは、大学在学時に発生した東日本大震災津波でした。生まれ育った故郷のために、自分に何ができるのか。中長期的な視点から、新しい事業をつくることが必要だと思い、その力を身につけるために、卒業後上京し、事業開発のキャリアを積んできました。「これまでに培った知見を、岩手に還元していきたい」と話す丹野さん。「Relic(レリック)」には、丹野さんの他にも岩手県出身者が複数人在籍しており、同郷の仲間とともに岩手での事業創設に向けて取り組みを進めています。また、母校の岩手大学で行われている「地域協創教育」に携わり、学生の創造性やチャレンジ精神を高めるためのサポートを行っているほか、「岩手県盛岡市」をキーワードにゆるくつながる首都圏のコミュニティ「リトルもりおか」の主要メンバーとして、イベントの企画などもしています。「これらの活動を通じて、岩手と関わりたいという方への橋渡し役となれれば」と話す丹野さん。岩手への変わらぬ思いを胸に、岩手と人や企業をつなぐ架け橋としてこれからも走り続けます。
 写真が2枚あります。
  1枚目 白いティーシャツにクリーム色のジャケットを羽織った丹野さんです。
  2枚目 同郷の仲間と情報交換をする丹野さん 仲間と談笑する丹野さんです。
 インタビュー動画をサイトで公開中 いわてグラフ専用サイトの二次元コードがあります。

LINE公式アカウント「いわてとつながろう」
 県外にお住まいの皆さんに、岩手の情報をお届けするLINE公式アカウント「いわてとつながろう」を開設しています。どなたでもお気軽にご登録ください。
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読者アンケート&プレゼント

アンケートに答えてプレゼントをもらおう!

質問
1.記事は分かりやすかったですか?(番号で回答)
(1)非常に分かりやすい (2)分かりやすい (3)普通 (4)分かりにくい (5)非常に分かりにくい
(4)または(5)の方は、どのような点が分かりにくかったかお書きください。

2.今回の企画で興味を持ったものは何ですか?

3.県政で興味があるものは何ですか?(番号で回答)
(1)産業 (2)医療・福祉 (3)防災 (4)教育 (5)環境 (6)社会資本整備 (7)その他(関心のあるものをお書きください)  

4.本誌へのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

プレゼント
アンケートにお答えいただいた皆さまの中から抽選で合計8名様にプレゼント!

A 滝沢西瓜缶詰 白缶・黒缶(各200g) 3名様
  滝沢西瓜をカットして缶詰に。スイカ本来の甘さと食感が楽しめます。原材料にハチミツを使用。黒缶はアルコール1%未満含む。
  お問い合わせ 駿河農園ベジスル vegesur@outlook.jp

B トマトと生姜のドレッシング 200ml・2本 5名様
  トマトのうまみと生姜が効いたドレッシング。P8「いわて黄金のマリアージュ」のレシピをお試しください。
  お問い合わせ 一般社団法人SUMICA 電話0192-22-7808

住所・氏名・年齢・職業・電話番号・ご希望の商品のアルファベット記号(A・Bいずれか)をお書きの上、ハガキ、ファクス、電子メール、または右の二次元コードを読み込んで、応募フォームからご応募ください。

送り先
ハガキ 郵便番号020-8570(住所不要)岩手県広聴広報課「いわてグラフ3月号・読者アンケート」係 
ファクス 019-651-4865
電子メール:kouhou@pref.iwate.jp
応募締切 2025年3月26日水曜日 必着 
当選発表 商品の発送(3月末頃)をもって代えさせていただきます。

二次元コードがあります。
ご記入いただいた個人情報やアンケートの内容につきましては、厳正な管理のもとで取り扱い、アンケート集計、プレゼントの発送にのみ利用させていただきます。
いわてグラフは岩手県が制作する広報誌です。518,500部作成し、県内全世帯に配布しています。1部当たりの単価は、約25円です。

岩手県広報誌 いわてグラフ 第791号 2025年3月
2025年(令和7年)3月1日発行(年4回発行)
企画・発行 岩手県政策企画部広聴広報課 岩手県盛岡市内丸10番1号
電話 019(629)5283
編集・印刷 株式会社オリンピア企画

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〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5283 ファクス番号:019-651-4865
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