岩手県における2019年度の温室効果ガス排出量
温室効果ガスの排出状況
岩手県における2019年度の温室効果ガス排出量を取りまとめたのでお知らせします。
1 2019年度の温室効果ガス排出量(実排出量)は1,318万9千トンであり、第2次岩手県地球温暖化対策実行計画(令和3年3月策定)の基準年(2013年)比で125万6千トンの減少(8.7%減)でした。
2 森林吸収による削減効果(9.8%減)及び再生可能エネルギー導入による削減効果(3.4%減)を含めた排出量は、1,128万2千トンであり、基準年比316万3千トンの減少(21.9%減)でした。
3 前年度(2018年度)との比較では、実排出量は40万8千トンの減少(3.0%減)、森林吸収等を含めた排出量は60万9千トンの減少(5.1%減)でした。
4 前年度との比較で、減少量が多い上位3部門は、産業部門(16万2千トン減(4.6%減))、工業プロセス部門(12万2千トン減(7.3%減))、運輸部門(9万5千トン減(4.1%減))でした。
温室効果ガス排出量の推移
二酸化炭素排出量
1 産業部門(工場等):338万9千トン [構成比28.2%]
基準年比 -63万7千トン(-15.8%)
プラスチック製品、生産用機械器具製品等を中心に製造業における製造品出荷額等が増加(基準年比+15.8%)したものの、エネルギー効率の改善等により、排出量が減少した。
前年度比 -16万2千トン(-4.6%)
建設業の建築工事予定額の減少、エネルギー効率の改善等により排出量が減少した。
2 民生家庭部門:232万5千トン [構成比19.3%]
基準年比 -52万3千トン(-18.4%)
住宅性能の向上等もあり、灯油、電力及びLPガス・都市ガス由来の排出量がいずれも減少した。
前年度比 -6万9千トン(-2.9%)
住宅性能の向上に加え、前年と比較して冬の気温が高めに推移したこと等により、灯油、電力及びLPガス・都市ガス由来の排出量がいずれも減少した。
3 民生業務部門(商業サービス業等):209万8千トン [構成比17.4%]
基準年比 -32万トン(-13.2%)
業務施設の床面積は、ほぼ横ばいに推移(基準年比+1.0%)したものの、設備の省エネ性能の向上等により、エネルギー消費量が減少した。
前年度比 -6千トン(-0.3%)
ガス由来の排出量は増加したものの、電力由来の排出量が減少し、全体として排出量が減少した。
4 運輸部門:221万5千トン [構成比18.4%]
基準年比 -15万3千トン(-6.5%)
自動車保有台数が増加したものの、電動車の普及等による燃費の向上により、自動車からの排出量が減少(-6.7%)したこと等により、排出量が減少した。
前年度比 -9万5千トン(-4.1%)
鉄道、船舶及びジェット機で排出量が増加したものの、排出量の約96%を占める自動車で排出量が減少したことから、全体として排出量が減少した。
5 工業プロセス部門: 156万4千トン [構成比13.0%]
基準年比 +16万6千トン(+11.8%)
セメントの原料となる石灰石消費量が増加し、排出量が増加した。
前年度比 -12万2千トン(-7.3%)
セメントの原料となる石灰石消費量が減少し、排出量が減少した。
その他温室効果ガス排出量
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