岩手県における2020年度の温室効果ガス排出量
温室効果ガスの排出状況
岩手県における2020年度の温室効果ガス排出量を取りまとめましたのでお知らせします。
1 温室効果ガスの排出量は毎年度減少しており、2020年度は最大の減少幅。
2 基準年(2013年)と比べて減少した要因は、家庭部門では省エネ機器の導入や住宅の断熱化、産業・業務部門では省エネ設備の導入等によるエネルギー効率の改善、運輸部門では電動車の普及による燃費の向上等と推測。
3 2030年度の温室効果ガス排出量を基準年比57%削減する目標の達成に向け、ZEHの普及等による住宅の省エネルギー化、いわて脱炭素化経営企業等認定制度の普及等による事業者の脱炭素経営シフトなどの取組を推進。
【特記】
1 2020年度の温室効果ガス排出量は、1,006万3千トンであり、基準年比437万1千トンの減少(30.3%減)
2 減少量が多い上位3部門は、産業部門(98万3千トン減(24.5%減))、家庭部門(57万8千トン減(20.3%減))業務部門(52万5千トン減(21.7%減))
3 前年度(2019年度)との比較では、100万9千トンの減少(9.1%減)
温室効果ガス排出量の推移
二酸化炭素排出量の状況
1 家庭部門:227万トン [構成比20.5%]
基準年比 57万8,000トン減(20.3%減)
省エネルギー設備の導入や住宅の断熱化等により、排出量が減少した。
前年度比 5万5,000トン減(2.4%減)
省エネルギー設備の導入や住宅の断熱化等により、排出量が減少した。
2 産業部門(工場等):303万3,000トン [構成比27.4%]
基準年比 98万3,000トン減(24.5%減)
生産用機械器具製品、食料品製造業等を中心に製造品出荷額等は増加した一方、省エネルギー設備の導入によるエネルギー効率の改善等により、排出量が減少した。
前年度比 35万6,000トン減(10.5%減)
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を受け、製造品出荷額が減少したこと等により、排出量が減少した。
3 業務部門(商業・サービス業等):189万2,000トン [構成比17.1%]
基準年比 52万5,000トン減(21.7%減)
省エネルギー設備の導入によるエネルギー効率の改善等により、排出量が減少した。
前年度比 20万7,000トン減(9.9%減)
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により、飲食サービス業などの排出量が減少した。
4 運輸部門:204万5,000トン [構成比18.5%]
基準年比 32万トン減(13.5%減)
自動車保有台数は増加した一方、電動車の普及等に伴う燃費の向上により、排出量が減少した。
前年度比 16万6,000トン減(7.5%減)
自動車保有台数はほぼ横ばいだが、電動車の普及等に伴う燃費の向上により、排出量が減少した。
5 工業プロセス部門: 140万8,000トン [構成比12.7%]
基準年比 1万トン増(0.7%増)
セメント製造等に伴う石灰石消費量がほぼ横ばいとなり、排出量も横ばいとなった。
前年度比 15万6,000トン減(9.9%減)
セメント製造等に伴う石灰石消費量の減少により、排出量が減少した。
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