リステリアによる食中毒を予防しましょう
欧米では、ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン等を原因としたリステリアによる集団食中毒が発生しています。
国内では、乳製品や乳肉加工品などから、菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。
リステリアに感染したときの症状の重篤度には個人差がありますが、特に妊娠している方、高齢の方、免疫機能が低下している方は重篤化しやすいので注意が必要です。
リステリアって何?
リステリア(リステリア・モノサイトゲネス)は、動物の腸管内や環境中に広く分布している細菌で、食品を介して感染する食中毒菌です。
リステリアによる食中毒はなぜ起こるの?
リステリアは、多くの食中毒菌が増殖できないような低温や高い塩分濃度の食品でも増殖します。
冷蔵庫に長期間保管され、加熱せずにそのまま食べられる食品は食中毒の原因となり得ますので注意が必要です。
家庭での予防方法は?
- 期限内に食べきるようにし、開封後は期限に関わらず速やかに消費しましょう。
- 冷蔵庫を過信せず、保存する場合は冷凍庫やチルド室を活用しましょう。
- 加熱することで予防できます。
- 生野菜や果物などは食べる前によく洗いましょう。
事業者の予防方法は?
- 製造者は、食品衛生法で定められている規格基準を遵守してください。
- 対象食品:非加熱食肉製品(生ハムなど)、ナチュラルチーズ(ソフト、セミハード)
- 規格基準:リステリア:100/g以下
- 製造者は、製品がリステリアに汚染されないように、原料などを殺菌してください。
- 製造者は、消費者庁の指導に従い、保存方法を考え、期限設定を適切に行ってください。
- 製造者は、保存温度を適切に表示し、温度管理を徹底できる取引先を選んでください。
- 販売者は、表示されている保存温度を守ってください。
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