平成30年8月10日知事会見記録

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1000732 

印刷大きな文字で印刷

平成30年8月10日14時00分から14時30分

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いいたします。

知事
 今日の発表事項は、平成29年度岩手県芸術選奨と岩手県美術選奨受賞者の決定についてです。平成29年度に優れた芸術活動及び美術活動を行った本県在住者等を表彰する、平成29年度岩手県芸術選奨及び岩手県美術選奨の受賞者が決定しました。
 岩手県芸術選奨と岩手県美術選奨は、県内で行われる文化芸術活動を奨励し、その振興と水準向上を図ることを目的としています。昨年度から文化芸術振興施策の一層の推進を図るために知事表彰としています。
 今回の岩手県芸術選奨受賞者は、斎藤駿一郎(さいとう・しゅんいちろう)氏、立川ゆかり(たちかわ・ゆかり)氏、道又力(みちまた・つとむ)氏、吉丸蓉子(よしまる・ようこ)氏の4名、岩手県美術選奨受賞者は伊藤由美子(いとう・ゆみこ)氏、神尾裕(かみお・ゆたか)氏、柴田有理(しばた・あり)氏、菅原睦(すがわら・むつみ)氏、高橋諒(たかはし・まこと)氏の5名です。表彰式は8月30日になります。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件につきまして、各社から質問がありましたらお願いします。

記者
 今の芸術選(奨・美術選奨)の関係なのですが、今年はどういった作品が賞を受賞したのか、知事から一言いただければと思いますが。

知事
 審査員((注)正しくは「選考委員」)の方々が専門的な観点から選んでくださっているのですけれども、芸術選奨は文学に集中したところがありまして、受賞者の道又力さんの受賞作品、「文學の國いわて」というタイトル、これが昨年度の岩手の芸術文化の流れを一つ象徴しているところがあって、この「文學の國いわて」の盛り上がりの中で、文学関係の受賞が多かった芸術選奨であったと思います。
 美術選奨の方は、若手の方々の作品が多く受賞されているところが今回の特徴かなと思います。独自のセンスを伝統的あるいは美術固有の技法の上に乗せて、大変新しい時代を感じさせるような作品が今回選ばれていると思います。

幹事社
 では、特段ないでしょうか。
 それでは、発表事項以外につきましては、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はございませんので、各社様から質問があればよろしくお願いします。

記者
 おととい、全国植樹祭の開催が48年ぶりに岩手県で開かれることが内定しました。既に知事からコメントを頂戴しておりますが、改めてこの内定の決定についてどのような所感をお持ちか、そしてどのような準備を進めていかれると思っておられますか、その件についてお尋ねしたいと思います。

知事
 全国から大勢の方々がいらっしゃる国民的な行事でありますので、大変名誉なことと感じています。全国植樹祭を契機にして、岩手において豊かな森林環境を次の世代に引き継ぐ県民理解の醸成を図り、また、林業の持続的で健全な発展を図り、そして東日本大震災津波からの復興の姿を発信し、多くの支援に対する感謝の気持ちを伝える絶好の機会でもあるというふうに考えています。
 岩手の県土の8割を森林が占めているわけでありますけれども、この多様な樹種で構成されている岩手の森林の特色や、そして岩手の地域に根差した森林文化などを生かした岩手らしい植樹祭となるように関係の皆さんと検討を進めていきたいと思います。
 有識者による植樹祭準備委員会(はこれからになりますが)、全国団体の方でもどういう植樹祭にするかという議論が行われますので、そちらと連動しながら中身を決めていくことになります。

記者
 植樹祭には天皇皇后両陛下がいらっしゃることが慣例となっておりますけれども、4年後ということであれば現在の皇太子さまが天皇に即位されて、ご出席されることも考えられるかと思うのですけれども、皇太子さまがもしいらっしゃった時にどのようなご対応をされたいというふうにお考えでしょうか。

知事
 全国植樹祭は、天皇皇后両陛下をお迎えして行うものですので、そういう意味でも大変光栄なことなのですけれども、有識者による植樹祭準備委員会でテーマ性の出し方とか、内容について議論もされるのですけれども、それと合わせながら新しい時代にふさわしい植樹祭といいますか、そういう方向性も検討されるのではないかなと思います。

記者
 私の質問がちょっと拙かったので申しわけないのですが、現在の皇太子さまがいらっしゃることについてはどのようにお考えでしょう。

知事
 全国植樹祭開催時において、天皇皇后両陛下をお迎えできるということは大変光栄なことであり、植樹祭へのご出席というほかにも岩手の今というのをその時点で見ていただければなというふうに思います。

記者
 ILCに関してなのですけれども、知事も先日、自民党本部さんの方に要望に行かれて、幹事長ともお話しされたようだったのですけれども、そこでの感触というか、成果をもし感じられましたら教えていただきたいのですけれども。

知事
 国会議員の皆さんの動きとして、ILC推進議員連盟としての活動が今までずっとあって、国内的にも、また、海外との関係構築でも尽力いただいてきたわけですけれども、今回その議員連盟と密接に連携しながら自民党の正規の政策関係の本部でありますとか、調査会でありますとか、その関係の組織がILC推進連絡協議会というような形で結束して取り組んでいこうという動きになってきたことを踏まえての地元からの要望というタイミングだったのですけれども、そのように党としてもしっかり取り組んでいくということを二階幹事長からも直接伺うことができて、大変心強く感じています。やはり今年が大変大事な年だということは、国会議員の皆さんの間にもかなり共有されてきていて、そういった大事な時期にふさわしい体制で、さらに活動を強化していくという、そういう国会議員の皆さんの動きと地元も連動しながら、地元としても頑張っていきたいというふうに思います。

記者
 先日、沖縄(県)の翁長知事がお亡くなりになりました。同じ知事として、昨年全国知事会(議)にも翁長知事はいらっしゃいましたけれども、改めて所感をいただければと思います。

知事
 去年、岩手(県)で行った全国知事会議に翁長知事が出席してくださって、会議の中でも米軍基地問題というのは大きなテーマとして取り上げられ、全国の知事みんなで共通の課題として議論したことを思い出しますし、また、夕食会、昼食会(で)岩手の食を翁長知事にも召し上がっていただいたことを思い出します。任期の途中にお亡くなりになられるということ、本当に残念で、心からお悔やみを申し上げたいと思います。

記者
 今、基地問題ということで、知事も触れられていたように、沖縄というとやはり辺野古の基地の関係がいろいろあったと思うのですが、ご覧になっていて、任期途中ではありましたけれども、活動というのは報道等を通じてどういう人物というふうに印象を持たれていますか。

知事
 沖縄が直面している基地問題というものが日本全国共通の問題なのだということで、全国知事会でもそうでしたし、それ以外でも広く日本全体に沖縄米軍基地問題というものを浸透させた功績が大きいと思います。

記者
 ありがとうございます。知事が亡くなったことで、ちょっと前に不祥事というか、個人的な問題で新潟県知事選挙がありましたけれども、今度は沖縄(県)知事選挙も現職の知事が亡くなるということで、選挙になると思います。
 ちょっと振り返ってみると、沖縄も野党共闘というものがあって、翁長知事が誕生した経緯があったと思います。同じように野党の方が口にされているのが、野党共闘の源流というのは、西は沖縄で、東は岩手だと言われています。そうした中で、知事の任期満了までちょうど1年1カ月となったのですけれども、これまでも何度もお聞きしていましたが、改めて知事、任期満了後のご自身の進退について今どのようなスタンスでいらっしゃいますか。

知事
 特に考えていません。

記者
 最近ですと、1年先なのですが、盛岡市長選(挙)に関して新人が1年を切る前に出馬(表明)したのですが、今までの最近の知事の任期満了後のというか、次の選挙に対する考え方からすると、随分早いなというふうに感じるのですが、何かそういう動きを見て、特に心境の変化等はございませんか。

知事
 初めて知事選(挙)に立った時は、当時は4月選挙で、その前の年の盆明けには発表しなければということで、そして盆明けに出馬宣言をした記憶がありますが、新人が立候補する場合というのは、大体そんな感じなのではないでしょうか。

記者
 今おっしゃったように、現職というのは当然県民の負託を受けて、仕事をするのがまず最優先ですし、出るにしても、出ないにしても、やはり県政での実績が問われるものだと思うので、まず任期満了後がどうであれ、知事としては今与えられた任期とその負託されたものの全うというのがまず最重要課題と、これは私が今言ったような方向性でいいでしょうか。

知事
 よくわからなかったのですけれども、今日も「いわてとワタシゴト展」というもののオープニングで挨拶をしてきたのですけれども、岩手史上最大の人手不足ということに今直面していて、ただ、これはそれだけ岩手で生産と雇用の伸びが見込まれ、21世紀型の新しい産業地帯として花開いていこうとしているということでもあり、それに見合う生活の面でも21世紀にふさわしい生活革命と言えるような、産業革命に対応する岩手なりの豊かな生活というのを実現させていくことで、岩手史上最大の人手不足ということが史上最大の飛躍のチャンスということにもなると考えていますので、それを今きちんと手を打っていきたいと思います。

記者
 前回の会見の時もお話しになった北上川流域の産業生活革命(ゾーン)ということだと思うのですけれども、次期総合計画も来年度からということで、10年の長期ビジョンの中で進められることだと思います。そうした中で、知事の任期は来年の9月10日までなので、その先のことも今つくっていくということですよね。それは、やっぱりこれからの10年の計画をつくっていくという中で、知事の任期が残りわずかとなると、何となくその先あるのかなというふうに有権者はうがってしまうのですけれども、そういうふうには有権者はとるべきではないのでしょうか。

知事
 全ての県民の皆さんに、これから10年の岩手の計画をつくろうと呼びかけている、その125万県民の一人に私もいるということです。

記者
 わかったような、わからないのですけれども、わかりました。

知事
 みんなで10年間の計画をつくろうということで、それは岩手県民、立場の違いとかを越えてというか、それぞれの立場でやることなので、10年計画をつくる作業に参加するからといって、その人の今後が決まったりするわけではないということですよね、私も含めて。

記者
 わかりました。あと、すみません、もう一点

知事
 パブリックコメントとかでも、今後10年の岩手の計画について考えて書いてもらったりしているわけで、そう書いた人が書いたことによって、何か公的な職が決まるとかということではないですよね。

記者
 わかりました。

知事
 みんなで計画を立てるというのは、そういうことだと思います。

記者
 ありがとうございます。あともう一点なのですけれども、間もなくお盆なのですが、夏休み、知事はどう過ごされますか。

知事
 このお盆の間に、どう過ごすかという質問にどう答えればいいのか、予定は発表されているので、それを参考にしてください。

記者
 公務というよりも、もし自由な時間があった時にゆっくり体を休めるか、どこかに出かけるか、そういった類いの質問と思っていただければ。

知事
 特にお知らせするようなことはありません。

記者
 昨日、県内に最接近した台風13号についてなのですが、人的な被害等々についてはなかったということで、県の方から報告を受けていますが、農林水産被害ですとか、そういったところ、被害状況等どうなっていますでしょうか。または、県の対応についてコメントいただければと思います。

知事
 早い段階で各市町村にも警戒を県の方からも呼びかけて、県も一緒に警戒していたところであります。雨や風などさまざまあって、いろいろ交通関係の影響とかもあったところでありますけれども、まださまざま被害、影響、わかり次第私のところに報告という段階でありまして、災害対策本部を立ち上げるような事態には至っていないところです。

記者
 ありがとうございます。(台風)13号が過ぎたと思ったら、また今度(台風)14号が、進路はまだわからないのですけれども、南の海上で発生しているということですけれども、それについての備えについて知事からコメントをお願いします。

知事
 最近の気象は、今まで起きたことがないようなことが起き、それが大きな災害につながったりしていますので、やはり県民の皆さんには気象情報というのに注意を払っていただいて、特に警報ですね、これが出た時には気を付けていただきたいというふうに思いますし、事態が深刻になってきた時には市町村から出る避難に関する指示なども含めて注意していただきたいと思います。

記者
 先日、国の地方制度調査会の中で、将来の人口減少を見据えて、複数の市町村が圏域単位で行政サービスを提供していこうという、そういう仕組みの法制化をめぐって議論が始まりましたが、このことについて所感をお願いいたします。

知事
 (自治体戦略)2040(構想)というやつですか。もう一回お願いします。質問をもう一回お願いします。

記者
 複数の市町村が圏域をつくって行政サービスを提供するという、その枠組みをめぐる議論が始まったという。

知事
 組合形式で事務を共同で行うというのは既にやっていますよね。

記者
 はい。

知事
 だから、申しわけないけれども、ちょっと言っていることがわかりません。ごめんなさい。

記者
 先日も会見で出ましたけれども、大槌町の職員への震災の検証の聞き取りの資料の廃棄の件だったのですけれども、先日、大槌町長さんも会見で謝罪というかされましたけれども、先日の会見でも知事の発言はあまり踏み込んでいないというか、そういう話だったのですけれども、時間が経って今、公文書の管理のあり方というのを、もしお考えありましたら教えていただきたいのですけれども。

知事
 1つには、聴取した内容について公表しないという調査の仕方について、それでよかったのかということがあると思います。
 もう一つは、その結果、公表しないと決めた情報について、それでもやはり保存はしておくべきなのかということが議論になっているのだと思います。住民の皆さんの意見の中には、知りたいということで意見を言っている方々がいて、またそれとは別に、非公表だとしても保存はしておいてほしいという意見もあり、非公表であっても保存はするというルール。確かに外務省の場合は、非公表でも保存はしているのです。アメリカだと何十年後には公開とかというけれども、日本の場合、公開予定がなくても保存し続ける非公開の情報の管理の仕方というのがあったのですけれども、ただ大槌町の皆さんがそれを求めているのかというと、多くの人が求めているのは何があったのかを知りたいということですよね。そうすると、それは非公表を前提に関係者から事情聴取するということとは別に、やはりあの時何が起きたのかを知りたいと。そして、あの時起きたことというのは失われることはなく、関係者の皆さんは自分の関係する範囲でそれを皆さんご承知なはずで、ですからそれはいつでもまた聞き取りはできるのではないかと思いますが、ただ、その時に非公表を前提として取材すれば、またこれは同じことに戻るわけで、公表を前提とした調査というのを新たにするのかどうかということなのかなと思いますが、その辺は住民の皆さんが何を求めているのか、そして行政は何をすべきかということを大槌町の自治の中で話し合って決めていただければいいのではないかなと思います。

記者
 先ほど外務省の話もありましたけれども、やっぱり検証という、将来残すという意味では残すべきでは、保存ということは大事なのではないかなということもあるのですけれども、知事としてはその辺は、ご見解というのは、個人的には何とも言えない感じですか。

知事
 非公表を前提に取材を受ける側の立場に立った時に、公表の可能性があれば、それはしゃべらないことをしゃべったりして、それがどう扱われるかということについては、かなり個別具体的に検討してみなければ適否はわからないのではないかなと思います。

記者
 台風13号の少し前のことだったと思うのですけれども、ツイッターで、県外で人材不足のアピールをしましたよというような内容のツイートに、一般の県民の方だと思うのですけれども、「この台風の中」みたいな、そういったツイートがあって、それに対して知事が「今盛岡に着きました」みたいな、そういったやりとりがちょっとあったとお見受けしたのですけれども、全部のツイートに返信していらっしゃるわけではないと思うのですけれども、こちらのツイートに返信したのは何か、問題がないですよというような、そういった意味があったのでしょうか。

知事
 同じ心配している人は多いかなと思い、かつ着実、確実に岩手に戻ってくるという状況でもあったので、今、知事は岩手にいるという情報は発信した方がいいかなと思って、引用リツイートをしました。

記者
 特に今回の場合は公務を取りやめて帰るというような、そういったケースではないという判断もあったということでしょうか、台風に関して。

知事
 相手との関係で、今どこにいて何をしているのかを明確にできないことも、あるいは明確にしにくいこともあるのですが、その時はもう新幹線の中にもいて、もうすぐ盛岡駅に着くという状況で、速攻で発信できる状況にあったし、確かに台風(が)接近中(で)、知事が今岩手にいることを明らかにできるのであれば、明らかにしていた方が県民の皆さんにもいいのではないかなと思いました。

記者
 わかりました。ツイッターに関して返信する、しないというのは、その時々の判断ということになるのでしょうか。

知事
 引用リツイート、リツイートというのは自由にやればいいことだと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。

 次の定例記者会見は9月6日(木曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5285 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。