令和5年7月14日知事会見記録
開催日時
令和5年7月14日10時00分から10時24分まで
会見記録
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は、知事からの発表はございません。
幹事社
本日は、記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。
記者
本日は、大きく2点伺えればと思っておりました。まず、告示まで1か月と迫った知事選挙についてお伺いしたいと思います。まず、今後この告示まで1か月というところで、重要視したい活動であるとか、訴えていきたいポイントというところを教えていただけますでしょうか。
知事
昨日(7月13日)のいわて県民集会で、今年(令和5年)の知事選、県議選に向けて、岩手県民としてどういうふうに、今後約1か月、プラス選挙期間本番中、臨んでいくのがいいかという方向性を共有できたと思っております。それは、東日本大震災津波の経験、そして、そこからの復興、また、その後、新型コロナウイルス対策もありました。そして、一方で、岩手の若い人たちがスポーツで活躍するということもあって、岩手県で国(民)体(育大会)や全国障害者スポーツ大会、そして、ラグビーワールドカップ(2019TM日本大会岩手・)釜石開催をやることもできたということで、そのような岩手県民が成し遂げてきたことを県内外でどんどん広めていこうということ、県内外でどんどん岩手県民の実績を広げていこうと。そして、人口減少対策を軸にしながら、子育て支援、また、雇用の確保や働き方改革、そうしたことを今後、岩手県内でしっかり進めながら、また、対外的に岩手の良さをどんどんアピールしていこうという、そういうことを県民みんなでやっていこうということが確認されたと思います。
ですから、あとは私もそういう県民の一人として、また、現職の知事として、そういうことをやっていきたいと思いますし、選挙に関わる人たち、様々な団体や組織を通じて、さっき言ったようなことをやるという人たちもいれば、もう個人的に一人の県民として、そういうことをやっていくという人もいるということで、そういうことは、昨日、確認できたと思っております。そして、そのとおりやっていけば、岩手県民にとって、いい選挙になるのではないかなと思います。
記者
ありがとうございます。もう一つ伺いたいと思っていたのが、昨日(7月13日)、EU(イーユー:欧州連合)が福島第一原発事故を契機に日本産の食品に課してきた輸入規制の撤廃というものを発表しました。規制の対象には本県も含まれていたわけですけれども、まず、その所感を伺えますでしょうか。
知事
科学的に安全だということを岩手県からも発信してきましたので、ちゃんと科学的に判断して制限解除というのは良かったと思います。
記者
ありがとうございます。一方で、先週の会見でも伺いましたけれども、福島原発処理水のほうで懸念が海外のほうで、一部ですけれども、高まっていて、日本産の食品に対する懐疑的な目を持って見ているという他国もあるという現状ではありますけれども、改めて、(処理水の)海洋放出に関して、県の見方といいますか、海外の方たちにどうやって理解を得ていくのかというところが一番重要かと思うのですけれども、その辺りを教えていただければと思います。
知事
科学的知見に基づいてEU(イーユー)が制限解除しているように、アジアのほかの国や地域におかれても、科学的知見に基づいて不必要な制限はしないでほしいと思います。科学的知見については、東(京)電(力)であるとか国であるとか、それぞれ責任を持って発表しているデータがありますので、それをきちんと踏まえた対応をアジアの国や地域にも求めたいと思います。
記者
私からは、昨日の県民集会のことについてお伺いしたいと思います。昨日、泉明石前市長とクロストークされたわけですけれども、かなり熱いエールもいただいていたようなのですが、終えてみての御感想を、受け止めをお願いいたします。
知事
まず、知事選や県議選に向けて、これから岩手県民としてどういうことをやっていかなければならないかということが確認できて良かったと思います。言わば、岩手県民としてのミッションを確認して、そして、また、共有することができたので、これをどんどん県内に広げていくことができればいいなと思います。
そして、ニューヨーク・タイムズ(紙)が(「2023年に行くべき52カ所」に)盛岡(市)を世界で2番目に行くべきところと選んで、それで盛岡や、また、岩手の人たちが驚いたり、でも、良く考えてみれば、いいところなのだよなと気付いていたりするように、昨日も泉房穂前明石市長さんに、岩手県の子育て支援の取組についても非常に優れているということを言ってもらい、また、過去16年の岩手県政についても大変いいのだと、これは県内外にどんどん広めるべきことであるということを泉房穂さんに言ってもらって、改めて岩手県民もそうなのではないかなと薄々感じてはいたのですけれども、でも、殊さらどんどんしゃべらなければならないなというところまで高まっていなかったところを、昨日、高めてもらって、一線を越えて、今、あふれようとしているというところまで、夕べ来たと思っていまして、これが今後、どんどんあふれていって、昨日、集会に参加した人たち1,200人がどんどんそういう発信をし、周りの人も一緒になってどんどん発信し、発信の輪が広がればなと思います。
記者
昨日も最後、終わりのほうのスピーチで、かなり会場の方に呼びかけられていた場面もあったので、いろいろモチベーションにつながるところがあったかとは思います。それで、今週、追加の政策も発表されて、それのお話も昨日の集会でも出てはいましたけれども、政策集がまとまったということで、今後、どういうふうに浸透を図っていきたいというふうに考えているか、改めてお聞かせください。
知事
これまでやってきたことの良さを、どんどん発信するということに加えて、では、これからどうするのかということも、併せてお互い発信し合いながら、県内外に広めていくということを、これからやっていくときなのだと思います。人口減少対策を軸にしながら、あらゆる分野の政策を、そこから広げていくというのが県の総合計画、(いわて)県民計画の基本的な考え方なのですけれども、今週、私が発表したマニフェストプラス39も、人口減少対策を軸にしながら、それを各分野に広げていくような内容になっていますので、農業をやっている方であれば、農業政策のあたりからまず関心を持っていただき、そして、県北、いわゆる北・北道路(北岩手・北三陸横断道路(仮称))、そういうインフラ整備に関心のある方々は、そこからまず入っていくなど、身近なところから政策体系の中にどんどん入ってきて、そして、県民総参加型で政策を進めていくということを選挙で、みんなで決めるというふうになっていけばいいと思います。
記者
ありがとうございました。最後に、昨日、集会の終わりに仲間たちの御紹介ということで、県議の現職の方やこれから出馬を予定されている方々も壇上に上がって、勝つぞコールもされていましたけれども、そういった県議選との連動については、どのように今後1か月間動いていかれるのでしょうか。
知事
昨日の県民集会というのも、かつてないような運営委員会主催による超党派、県民党的な集会でありまして、そういうやり方で一緒に行こうという人たちを最後に紹介した形になっていますし、また、政策を一緒に進めようということについても、何年も前から一緒にやってきている人もいれば、今回新たに一緒にやろうと加わってきた人たちもいて、そういう広がりを、昨日、改めて紹介できたのは、とても良かったと思っています。都合がつかなくて昨日来られなかった、イコール紹介できなかった人たちもいますし、昨日来てもらう準備をしている段階で、まだ正式に我々と一緒にやると決まっていなかった人が追加的に、今、決まってきているということもありますし、そのような広がりが、県民が県民として過去を振り返り、そして、岩手の良さというものを深く自覚して、それを広めながら、さらに良い岩手をつくっていこうという、そういう運動を牽引し、県民運動的な盛り上がりがさらに広がっていくことを期待します。
記者
私からは、大きく2点伺いたいのですけれども、1点目は、知事も毎日ツイッターで紹介しているように、錦木関が横綱を破ったり、快進撃が続いています。盛岡で先月(6月)、合宿もしていましたけれども、活躍ぶりを見てのエールなど教えてください。
知事
すごい、すごいに尽きるところで、横綱はじめ三役の関取をどんどん転がしていくすごさ、これは痛快でありまして、岩手県民の皆さんも喜びながら毎日過ごしているのではないかと思います。私は、相撲は素人なのですけれども、非常に基本に忠実な錦木関の相撲スタイルなのだと思うのです。そういう本格的な王道のようなスタイルというのがきちんと確立すれば、横綱や三役をも倒せるということで、これが定着していけば天下無双といいますか、日本一を目指せるような、そういう相撲になっていくということを期待します。
記者
あともう一点、また違う話題なのですけれども、タレントの方の自殺で、SNS(エスエヌエス)の誹謗中傷問題が話題に上がっていますけれども、知事もツイッターなどを使う方として、どういった対策や問題提起が必要だと思いますか。
知事
SNS(エスエヌエス)の誰でも自由に何でも書き込めるという自由が持っているすばらしさとか可能性というのはあるのですけれども、やはり、人として踏み越えてはならない一線というのはあるわけで、正当な理由なく他人を攻撃するというのは、基本、やっぱりやってはいけないことでありますから、どんな文明というか宗教というか民族というか、道徳の中にも人の命を奪ってはならない、人の物を盗んではならない、人を傷つけてはならないとか、そういう人としての基本的なルールというのは言われているわけで、SNS(エスエヌエス)の中ではそれを破ってもいいということには全然ならないということを、改めて共有すべきなのだと思います。匿名性ということで、そういう書き込む人が、自分の人間性を失っていくというところに問題があるというところもありますので、被害者、被害を受けたと思う人の正当な要求があれば、書いた人の身元といいますか、その人に関する情報がちゃんと、少なくとも被害を受けたと思う人には(速やかに)開示されたり、あるいは、公にされたりするような、そういうルールづくりの工夫をしていくといいのではないかと思います。
記者
1つ追加でお伺いできればと思います。先週もお聞きしましたけれども、マイナンバーカード(について)、様々各市町村でトラブルがまだ続いている状況ではありますけれども、県内でのトラブル、県が把握しているもので、あれば教えていただければと思います。
知事
今、明らかにされているもの(としては)、盛岡市さんで幾つかあったのでしたか、それ以外は報告を受けていないのですけれども、7月7日付けでデジタル庁と厚生労働省から、制度ごとに紐付け方法に係る実態調査の依頼が来まして、県はその通知を踏まえて市町村に周知をしたところであります。
まずは、今回の実態調査を踏まえて、個別データの点検が必要なケースを整理するとしていて、それが必要な場合は全データの点検等が指示されて、点検結果の公表が求められるという段取りでありますので、まだこれから出てくる可能性、様々なミス、不具合が、今後発見されていく可能性はあるのですけれども、今の段階では報道されている以上のものは報告を受けていないところです。
記者
ありがとうございます。もし、市町村のほうから県のほうに出ている意見があればと思ったのですが、総点検で市町村の事務に、今後、かなり負担がかかってくるのかなと思います。例えば、県を通じて国に何か総点検に関する要望であるとか、事務負担に関する県からのサポートが欲しいですとか、何かそういった相談のようなものは入っているのでしょうか。
知事
全国知事会から、既に自治体現場の負担が過度にならないようにという趣旨の要請はしているところでありますが、追加的に何かというのは、今現在は、予定はありません。
この7月中に全国知事会が山梨県で行われる予定で、そこに向けていろんな政策について提言とか意見表明とかの準備作業をしているのですけれども、その中でマイナンバーカード問題というのですか、これについて、そういう作業をしているところなので、各県ばらばらに何か政府に今、申し入れるかというと、今は何か問題があれば全国知事会で共有しようというような感じの作業をしていますので、7月25日、26日の山梨県での全国知事会で一つ政府に対する要望とか意見が一旦まとまる格好になると思います。
記者
話題戻って知事選の関係でお伺いいたします。知事として各種団体のほうには推薦要請を数々出されていて、そこから推薦を実際出されたり、もしくは自主投票をお決めになられた団体がいるということですが、改めて現状のこういった推薦の状況、自主投票の状況については、どうお感じになっているか伺えればと思います。
知事
それぞれ団体ごとに丁寧に検討していただいたり、考えていただいたりしていてありがたいと思っています。団体によって様々な決め方とか、推薦ということにどういう意味づけをするのか、推薦という場合に、会員にはどのような形でそれが伝わっていくのかというのは団体ごとに違いますので、それぞれの団体の自主性、主体性というものを大事にしながら、4年に1度の知事選というのは、各団体にとっても大事なことだと思うので、ベストを尽くした対応を期待します。
記者
1個前の質問と関連するのですけれども、7月25日、26日の全国知事会に関して、知事として何か発信したいことであったり、提案されたいことについて何かお考えがありましたらお願いします。
知事
農林商工常任委員長を務めていますので、農林水産業関係や商工業関係を的確に取りまとめていかなければならないと思っています。あとは、人口減少問題を国を挙げてやろうということになっていて、(日本創生のための)将来世代応援知事同盟でも、今年、岩手でサミットをやって、提言を今、まとめているところでもあったりするのですけれども、全国知事会としても、やはりこの人口減少問題にしっかり取り組んでいくという大きい流れをつくっていくようにしなければならないと思っています。
広聴広報課
以上をもちまして、記者会見を終了いたします。
次回記者会見
次の定例記者会見は7月21日(金曜日)の予定です。
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