株式会社アイディーエス(いわてDX大賞2024応募事例)
アイディーエス DX 推進の取り組み・地域企業への展開構想
取組概要
急速に進化するIT技術やデジタル化の進展に対応し、業務効率化とDX推進を目指すため、複数の取り組みを展開した。特にAI技術を活用した「GitHub Copilot」や「Microsoft 365 Copilot」を活用したプロジェクトが、中心的な役割を果たしている
(1)GitHub Copilotの取り組み
AI技術を活用したGitHub Copilotのトライアルを開始。本取組の目的は、「開発業務の生産性向上」、「スキルの向上」、および「全社的なDX推進」の3つの観点から実施した。全社的な取り組みとして複数部門から8名のメンバーを選出し、3ヶ月間の初期トライアルを行い、効果が顕著に見られた部門では、さらに6ヶ月間の継続トライアルおよびPOC(概念実証)を実施した。
(2)Microsoft 365 Copilotの取り組み
Microsoft365Copilotを活用した営業業務のDX推進は、営業部門における業務効率化と自動化を目指して進めた。本取組は、「議事録・報告書作成の効率化」「資料作成の効率化」「メール対応の効率化」を目的に実施中である。各部門から選出された6名の専任チームがトライアルに取り組んでおり、各作業の効率向上を目指して定性・定量目標を設定し、効果測定を通じて最適化を図っている。これらのツールを用いた取り組みは、全社的な展開を視野に入れ他企業や地域社会へのDX推進支援も計画されている。
また、新技術チームを2019年に発足し、RPAやAI、AR、ローコード/ノーコードアプリ、3Dプリンタなど、次世代技術の学習と応用に取り組んできた。各部門から1、2名のメンバーが参加し、毎年新しい技術テーマを設定して活動している。RPAでは、商奉行を使用した請求チェック業務の自動化に成功し、その成果を他の部門に展開している。AIやARでは、画像認識やARアプリの開発を通じて、新たな業務改善アイディアを創出し、社内で共有されている。
AIコミュニティチームでは、2023年に発足し、AIリテラシー向上を目的に、AIツールのトライアルを積極的に実施している。AIパスポート取得や社内ハッカソンの実施など、社員のAI活用力を高める活動を行っており、今後もさらなる発展が期待されている。これらの取り組みは、全社的なDX推進のみならず、地域社会や他企業のDX推進にも大きく貢献することを目指している。
取組の成果
GitHub Copilotトライアルの結果、特定の開発業務において、システム開発工程全体の約10%の削減、プログラミング工程においては作業時間を最大60%削減することに成功した。また、AIを活用することで、若手開発者が自己解決能力を高め、先輩社員に質問する時間が削減され、チーム全体の生産性向上に繋がった。さらに、プロンプト作成方法や成功事例集を共有することで、社内全体でGitHub Copilotの効果を最大化できる体制が整った。
Microsoft 365 Copilotは現在トライアル中だが、議事録や報告書の作成において、Teams会議の録画データをAIが自動で要約する機能を活用することで、作業時間を大幅に短縮した。また、PowerPointでの提案資料作成において、AIによるアイディアの整理や内容の校正により、作業時間を30%短縮すると同時に、資料の品質向上も期待できる。
新技術チームの活動が生み出した成果も顕著である。RPAの活用により、営業部門の請求チェック業務を自動化することで、月次業務における時間短縮が実現した。これにより、人的エラーが削減され、業務の精度と効率が向上。現在、総務部門でもRPAを導入することで定型業務の自動化が進められており、今後は総務部の作業負荷の軽減や業務環境の改善が期待される。
AIコミュニティチームの活動では、AIリテラシーの向上が全社的に進んだ。生成AIパスポート取得者が増え、社内でのAIツールの活用が広がっている。社内ハッカソンやAI新聞など、社員の学習と実践を促進する取り組みにより、AIツール導入の準備が整い、今後の全社展開が期待される。