「食の匠」 九戸村 山本トワ 『煮しめ』
料理の紹介
手作りの焼豆腐をたくさん使った郷土料理です。
端午の節句や、正月には必ずつくりました。地域の集まりなど人が大勢集まる時にもつくります。
材料(5人分)
- 焼豆腐 2枚
- にんじん 中1本
- ごぼう 小半分
- しいたけ 4枚
- ふき(塩蔵) 500グラム
- わらび(塩蔵) 500グラム
- こんにゃく 2分の1枚
- ちくわ 1本
- さつまあげ 2枚
- 煮干し 20尾
- 身欠きにしん 2本
- だし昆布(結) 結5本
- 濃口しょうゆ 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ1
作り方
- わらび、ふきは塩出しをして、5センチから6センチに切る。
- にんじん、ごぼうは乱切り、ごぼうは水にさらしてアク抜きをする。
- 昆布はよく洗い、結んでおく。
- ちくわ、さつまあげは、斜め切りにする。
- 鍋に、煮干しと5センチに切った身欠きにしん、昆布でだし汁を作る。だし汁にごぼうを入れて煮る。
- 沸騰したら、残りの野菜、焼豆腐を入れ、しょうゆで味付けをし、そのあとちくわとさつまあげを入れる。
- 弱火でコトコト40分位煮る。
- 仕上げに酒、みりん等で味付けし、15分位煮る。
料理・技術のポイント
- 豆腐を焼いてから使うと型くずれしない。
- ふきとわらびは、あらかじめ塩抜きしておく。
- 長く煮ると、味がくどくなるので、野菜が柔らかくなったら、火をとめて30分位煮汁にいれたまま置く。
豆知識
県北部では祝儀、不祝儀を問わず、人が集まる場合には煮しめをつくるならわしがあった。
行事や家族の好み、季節によって材料をかえ、いろどりや切り方、材料の香りなどの特徴を生かした煮しめがつくられた。
(平成10年認定)
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