「食の匠」 一戸町 東山ヨウ子 『きびだんご』
料理の紹介
冷害で米が穫れなくてもタカキビやヒエは穫れるため、昔からだんごにして食べられていました。
きびだんごは、昔から春秋の彼岸や農作業の休憩時間等のおやつとして食べていました。
材料(12個分)
生地
- たかきび粉 1.5キログラム
- 米粉(うるち) 500グラム
- 熱湯 700cc
あん
- 小豆 1升
- 砂糖 1キログラム
- 塩 大さじ1
作り方
あん
- たっぷりの水から小豆を煮て、指で潰して簡単に潰れるようになったら、ザルにあげる。
- 目の細かいザルに移し、たっぷりの水の中で揉んであんと皮に分け、こしあんをつくる(皮は捨てる)。
- あんを布袋でこして絞る。
- こしたあんに砂糖1キログラムを加え、水分がなくなるまで火を通してあんを練り、パサパサになったら最後に塩で味を調える。
生地
- タカキビは30分間水に浸し、ザルでしっかり水をきった後、石臼で挽いて粉にする(涼しいところで保存できれば、事前に粉にして保存しておいたものを使ってもよい)。
- たかきび粉と米粉を混ぜ、熱湯を入れてこねる。
- 耳たぶより若干硬めを目安とし、軟らかすぎる時はたかきび粉を、固すぎる時は熱湯を加え調整する。
- 生地を12等分し、1個あたりあん30グラムをまるめて包む。
- 熱湯で4をゆでて、だんごが浮き上がってきたら取り上げる。
- 表面に水を付けて、撫でて形を整える。
- 片栗粉を取り粉にして、皿に盛りつける
料理のポイント
- タカキビは水に浸してから石臼で挽くことで、タカキビの甘みがでる。
- タカキビだけでなく、米を挽くときも石臼を使用する(市販の粉でも作れる)。
- こね加減がポイントで、こねが固すぎるとすぐにきびだんごが固くなってしまい、逆にこねが軟らかすぎるとてにくっつき食べにくい。粉の乾燥具合を見ながら水分を調整する。
- 保存する場合は作りたてをラップで包み冷凍し、自然解凍する。
(平成21年認定)
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