<平成28年11月21日・11月22日>【復興支援道路】一般国道397号(仮称)新小谷木橋の現場見学会を開催しました!!
県が「復興支援道路」として整備を進めている一般国道397号(仮称)新小谷木橋について、県内建設企業の将来を担うであろう工業高校土木科(一関工業高等学校及び黒沢尻工業高等学校)の生徒の皆さんを対象とした現場見学会を開催しましたので、お知らせします。
~工業高校土木科生徒が土木の魅力等を再認識~
県が「復興支援道路」として奥州市水沢区で整備を進めている一般国道397号(仮称)新小谷木橋(しんこやぎばし、以下「新小谷木橋」)については、県事業では珍しいニューマチックケーソン工法の橋脚工事を進めており、平成28年11月21日、11月22日に工業高校土木科(一関工業高等学校及び黒沢尻工業高等学校)の生徒の皆さんを対象とした現場見学会を開催しました。
県内の建設企業は、東日本大震災津波や平成28年台風10号等の災害発生時に道路啓開作業等に携わり社会資本の維持に努めるなど、県民の安全な暮らしを支える重要な役割を担っていますが、若手技術者の減少等により担い手の育成確保が重要な課題となっています。
本現場見学会は、土木工学を学ぶ工業高校生徒の知識取得だけでなく、土木の魅力等を感じていただき、県内建設企業の担い手となっていただけることを期待して開催したものです。
現場見学会には、11月21日に一関工業高校土木科1年生(40名)、11月22日に黒沢尻工業高校土木科2年生(34名)の生徒が参加し、新小谷木橋の事業計画や工事内容等を学んだ後、ニューマチックケーソン工法の模型を使用してニューマチックケーソン工法の原理や工事の方法等を学びました。
また、本現場見学会では、県内建設企業の将来を担うであろう工業高校生徒に土木の魅力等を感じていただくため、新小谷木橋の下部工(P5橋脚)の基礎部に「将来の夢」のメッセージをペイントしました。
工業高校の中には沿岸部出身の生徒もおり、「地元を復興させるために将来は土木の仕事に就きたい」などと熱く語っていました。
生徒の皆さんがペイントしたP5橋脚基礎部は、これから北上川の地下約15mまで沈下させるため、下部工工事が進むと見えなくなりますが、橋梁完成後も橋の一部として残り続けますので、本現場見学会により土木の楽しさを再認識して将来の進路の参考にしていただくとともに、新小谷木橋を将来に渡り身近な社会資本として感じていただくことを期待しています。
現場見学会資料は別添ファイルを御覧ください。
また、新小谷木橋は、これからニューマチックケーソン工法の橋脚工事が本格化しますので、現場見学等の希望がある場合は、県南広域振興局土木部道路整備課までご連絡ください。
小谷木橋工区の事業概要
一般国道397号の小谷木橋(595.3m)は、東北新幹線水沢江刺駅や鋳物工場等が立地する奥州市水沢区羽田町地区と奥州市中心部を結ぶ重要な橋梁です。
また、一般国道397号は、東日本大震災津波の際、内陸部と大船渡市や陸前高田市を結ぶ道路として、自衛隊や消防、救援物資の輸送等に重要な役割を果たしました。
しかし、小谷木橋は、橋の幅員が狭く大型車のすれ違いが困難であるほか、昭和29年の架橋から60年以上が経過して老朽化が進んでおり、安全で円滑な通行の支障となっています。
さらに、平成23年4月7日に発生した東日本大震災津波の余震では、小谷木橋の橋脚が傾き、約4ヶ月間の全面通行止めとなるなど、甚大な被害が発生しました。
このため、県では、岩手県東日本大震災津波復興計画(三陸復興道路整備事業)で一般国道397号を「復興支援道路」として位置付け、小谷木橋工区の整備を重点的に進めています。
- 計画延長:1,420m
- 計画幅員:一般部6.5(16.5)m、橋梁部6.5(15.0)m
- 事業期間:平成24年度~平成36年度(旧橋撤去を含む)
- 全体事業費:8,460百万円
- 主要構造物:(仮称)新小谷木橋597.0m
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このページに関するお問い合わせ
県南広域振興局土木部 道路整備課
〒023-0053 岩手県奥州市水沢大手町1-2
電話番号:0197-22-2881(内線番号:351) ファクス番号:0197-51-1405
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