令和4年6月13日知事会見記録
開催日時
令和4年6月13日15時30分から15時51分まで
会見記録
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。
知事
まず、県議会6月定例会に提案する令和4年度一般会計(第3号)補正予算案についてです。
補正予算額は62億円です。
早急に対応が必要な予算として、新型コロナウイルス感染症対策に59億円、その他の事業に3億円計上しています。
今回「岩手県原油価格・物価高騰対策パッケージ」を取りまとめました。先に臨時会で議決いただいた予算と合わせ64億円の規模となります。
予算案の主な内容は、1ページめくっていただき、感染拡大防止関連、1番、2番、障害者支援施設、介護施設等のサービス提供の継続を支援します。3番、感染拡大時等における検査体制を強化します。4番、ワクチンの4回目接種の実施に要する経費を増額します。5番、スクールサポートスタッフを増員します。6番、タクシー輸送経費補助について、ワクチンの4回目接種分を増額します。
通常分として、1番、(IFSC)クライミングワールドカップ(B&L(ボルダー・アンド・リード)コンバインド)いわて盛岡2022の開催経費を拠出します。2番、令和4年福島県沖地震で被害を受けた中小企業等の復旧を支援します。
次のページに移っていただき、「岩手県原油価格・物価高騰対策パッケージ」として、生活者支援関連、1番、物価高騰等の影響を受けている県民生活を支援し、県内経済の活性化を促進するため、QRコードによる決済額の20%分を「いわて県民応援プレミアムポイント」として還元します。
次のページに移っていただき、事業者支援関連、1番、2番、バス・タクシー事業者の安定した運行を支援します。3番、県内事業所における脱炭素化を推進するため、電気自動車等の導入経費を補助するモデル事業を実施します。4番、5番、物価高騰等による費用増加に直面する中小企業者に支援金を支給します。6番、8番、施設園芸生産者や漁業者の省エネルギー化設備等の導入経費を補助します。7番、畜産農家の配合飼料の購入に要する経費を補助します。
次に、「第12回いわてマンガ大賞」コンテストの作品募集を6月14日から始めます。
岩手県を題材としたオリジナルのマンガ作品を「一般部門」と「1~4コマ部門」の2部門で募集します。
一般部門の1次審査通過作品を対象に漫画編集者による作品添削を実施し、マンガ技術の研さんの機会も設ける予定です。
応募要項を英語、フランス語、中国語でも公開し、外国人や海外からの応募も期待します。岩手を自由な発想で描いていただき、様々な面白い作品が寄せられることを期待します。
以上です。
広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。
幹事社
それでは、ただいまの発表事項2件について各社から質問があればお願いします。
記者
今回、物価高、あとはコロナ禍にあっての物価高というところで予算編成のほうをしたということで、特にも生活者支援、あとは1次産業支援、あとは中小業者への支援というようなところが特にも注目点かなというふうにこちら捉えていました。
改めてですが、今回の予算編成に知事の込められた思いというのをお伺いできますでしょうか。
知事
まず、新型コロナウイルス対策が大事ですので、4回目のワクチン接種対応、そして、検査体制の強化など予算を計上しています。
原油価格、物価高騰の影響が日常生活のあらゆる場面で現れてきていますので、県として「岩手県原油価格・物価高騰対策パッケージ」を取りまとめ、生活支援、事業者支援、そして事業者関係では中小企業、農業、農林水産業など幅広い施策を盛り込んだところです。
記者
ありがとうございます。今回のパッケージ、特にも今までにない仕入価格の高騰であるとかがあります。事業者の方々の中には、もしかすればこのタイミングで事業継続というものを諦めてしまう事業者さんもいるかもしれません。特に1次産業も飼料高騰で苦しんでいる方々がいるかと思います。今回の補助制度の活用を呼びかける一言を知事からいただければ幸いです。
知事
農林水産業の関係では、餌、飼料の高騰など、もともと緊急対策的な施策がある部分については国の施策で補うわけですけれども、国の施策でカバーできない部分、そういったところを県の施策で補いますので、農業団体でありますとか、あるいは県や市町村の担当とよく相談をしながら、物価、原油高で困っているところをどういうふうに解決できるか、そういう答えを出していってほしいと思います。
そして、中小企業関係では、コロナ対策の流れの中で経営相談をできる体制もつくってありますので、金融と経営の専門家の助言を受けながら、コロナ禍2年半の様々な経営の状況とか、現在の債務の状況など、そういったところを分析して、こういう手が打てるとか、いろんなやり方がありますので、そういうのを利用してほしいと思います。
記者
今回パッケージ、説明をお聞きしました。それで、目玉の一つである(いわて)県民応援プレミアムポイントの還元事業費の件なのですけれども、特にやっぱり今年は値上げの夏ということで、4月から各種食品等値上げした中で、また値上がりする中で、これ可決されれば実行に移すわけですが、大体どのぐらいをめどに事業を始めようとされているのかのお考えを聞かせてください。
知事
QRコード決済を活用することで、早めに実行できるようにというところがあるのですけれども、まだ具体的な開始時期については未定なのですが、なるべく早く実施したいと考えています。
記者
初めての事業であり、いろんなQRコード決済の事業者さんはあるので、これから予算が成立して、そこからスタートだと思いますが、やはり値上げの夏に対応するにはある程度、スタート時期が分かっているほうが県民もありがたいのかなと思うのですが、改めてもう一度時期について、希望でも結構ですので、教えてください。
知事
そうですね、近い将来そういう20%ポイント還元、5,000円まで利用できるということを前提に、今の買物を決めてもらえればいいのだと思います。
記者
今の質問にも関連するのですけれども、目玉のもう一つの中小企業への支援について、重ねてで恐縮ですが、進めたい時期のめど、もしございましたらお伺いできますでしょうか。
知事
物価高騰対策支援と物価高騰対策家賃支援というのを行うわけでありますけれども、やはり早急な対策ということで、仕入れ価格高騰に対する影響緩和や固定費である家賃への直接的な支援を講じるということで、スピーディーな対応をしていくということであります。
幹事社
それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。
記者
予算から地続きになる話にはなるのですが、この円安、物価高というものは今も止まる気配がない、また、さらに続いていきそうだというところが今の状況かなと思います。
特にも知事が注視している分野ですね、今回は家計分野と1次産業分野等々に、手当てをしましたけれども、今後、動向をよく見ていかなければいけない分野があれば、教えていただければと思います。
あともう一つ、さらなる物価高、原油高によって、社会的なひずみが大きくなってきたといった場合に、新たな対策に乗り出すことがあるのかというところを確認させていただければと思います。
知事
円が安くなってきたというのは、日本国内の国民の経済活動や国民が働く内容が劣化しているわけでは全然なくて、金利とか、そういうある種マネーゲーム的な要因でどんどん円安になっていっているということだと考えます。
そして、物価高騰のほうも、これは日本の中の人が外国との貿易、取引等で何かを買い過ぎたり、変なことをしてそういうことになっているわけではなくて、ひとえに外的要因プラス円安ということでなっているわけでありまして、まさに岩手県としては、そういう外的要因でせっかくの守るべきものが損なわれないように、岩手のせっかくのいいもの、岩手の強み、そういったものを守っていくということが大事な局面だと思います。それというのは、岩手の農林水産業ですとか、そして製造業でもそうですし、サービス業もそうなのですが、質の高い、国内外から高く評価されるような、そういうものをきちっと、材を生産し、サービスを提供していくということをきちんとやることで、改めて日本の経済的な実力が評価されて、そして様々な外的要因に対して適切な対策が国によって打たれていけば、いろんな問題が解決していくというところが事の本質と考えます。
記者
ありがとうございます。国の対策で救い切れなかった方々への追加的な支援というのも、今後も不断にまた検討を重ねていくということになりますでしょうか。
知事
そうですね。国の政策と併せて、県、また市町村もかなり積極的にそれぞれ工夫して経済対策的なことをやってくれていますので、その結果、県民生活、県民経済がどういう状況かというのを常に見て、必要なことをやっていくということになります。
記者
ありがとうございます。私からもう一つ、最後に1つだけ。参議院選挙の関連なのですけれども、昨日、木戸口英司さんの総決起集会のほうに知事も参加されました。その中で、キャッチフレーズで「岩手を守り、日本を変える」というところは、木戸口さんも知事も昨日はおっしゃっていたのですけれども、恐らく私の聞き間違いでなければ、昨日初めて「イエス・ウィー・キャン」というような表現をされたかと思うのですけれども、この言葉、このフレーズに込めた意味というのをお伺いできればと思っていました。
知事
オバマ(元)大統領が就任するときによく使っていたフレーズで、当時(の)オバマ大統領がそういうことを言っていますよというのは、国内的に、県内的に紹介した記憶はあるのですけれども、もう一つオバマ(元)大統領がよく使っていたのが「チェンジ」という、変えるということですよね。この国全体を変えていくのだという、そしてそれができるのだということで、それは今、日本が置かれた状況にもぴったり合うスローガンだと思って紹介しました。
「イエス・ウィー・キャン」というのは、チェンジができますよということであり、岩手を守り、日本を変えるということができますよということであります。
記者
5月20日の記者会見でも伺ったのですけれども、県庁舎の課題について伺います。前回の記者会見で、知事のほうで今の庁舎がどのぐらいまで使えるのかという部分をまず検討していかなければならないというような趣旨の発言もありましたけれども、あれから何日か経ちまして、現在の改めての検討状況というのを教えていただけないでしょうか。
知事
まず、今年度予算の中にそういう調査費というのは入っていないわけでありまして、いつまでにやらなければならないかという、そういうスケジュール感、盛岡市による内丸再開発のビジョン(内丸地区将来ビジョン)や計画の進行を見ながら、いいタイミングで実行していければと思います。
記者
そのいいタイミングというのは、次の新年度の予算に何か調査費を組み入れるとか、そのような形なのでしょうか。
知事
新年度に何をやるかということについては、もう少し先になってから県庁内で議論していくわけでありまして、今は今年度予算の事業について、ちょっと前に各部局とそれを確認する作業を行ったところであります。
記者
分かりました。盛岡市の新庁舎の議論の関係の話を見ていると、やはり数十年かかって今のような内丸だったり、盛岡駅西口だったり、盛南というエリアに絞るまでいったという流れがあると思います。
やはり県庁の問題も、なかなか時間がかかると思うのですけれども、その辺り知事としてどのように進めていきたいか、改めて教えてください。
知事
盛岡市の場合は、旧都南村、旧玉山村にもそれぞれ分庁舎があり、また、内丸においても、市役所の向かいにまた別の建物で仕事する場所があったりとか、そういう中でどういうふうにしていくかというのを決めるのには、県庁のように、本庁舎についてはビルが1つ、プラス議会棟というような形で、そこは県の本庁舎のほうが、盛岡市役所の在り方よりも時間をかけずに検討を進められるのではないかと考えます。
広聴広報課
以上をもちまして、記者会見を終わります。
次回記者会見
次の定例記者会見は6月21日(火曜日)の予定です。
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