令和4年10月17日知事会見記録

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開催日時

令和4年10月17日10時30分から10時57分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 令和4年度岩手県総合防災訓練の実施についてお知らせします。
 10月29日、大船渡市、陸前高田市、住田町及び大船渡地区消防組合消防本部との共催により、令和4年度の岩手県総合防災訓練を実施します。
 昨年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による医療体制の厳しい状況を踏まえ、感染リスクが大きいと判断される住民避難訓練、防災資機材展示や保健・医療関係の訓練は中止し、参観者のない状況で救出救助など、災害対応上必須の訓練を実施しました。
 今年度の総合防災訓練は、東日本大震災津波、平成28年台風第10号災害、令和元年台風第19号災害などの大規模災害の教訓を生かし、「自助」、「共助」、「公助」の災害対応の総合力の強化を図ることを目的に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における地震・津波と大雨による浸水害、洪水害及び土砂災害の発生を想定し、県、市町村、防災関係機関が連携しながら様々な訓練を実施します。
 特に、社会福祉施設入所者の避難訓練、住民と連携した避難所運営や各種保健・医療サービスの提供に係る訓練、複数のヘリや災害救助犬の参加による救出救助訓練、応急救護所開設・運営訓練、水防工法訓練、遺体対応、多言語対応訓練などを実施します。
 新型コロナウイルス感染症等の拡大状況下においても自然災害は起こり得ますので、基本的な感染対策を徹底した上で実動の訓練を実施し、防災関係機関の連携の強化や県民の防災意識の高揚を図ります。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 この訓練なのですけれども、時期としては、最大クラスの津波想定が出た後、あとは被害想定が出た後で初めて行われる総合防災訓練かと承知していますけれども、今回の訓練で参画する機関ですとか、住民の方たちに、そういった新たな想定が示された中で行われる訓練ということで、それらを意識した訓練になるかと思うのですけれども、知事から改めて今回の訓練への呼びかけといいますか、参加する方々へ一言いただければと思っておりました。

知事
 平成28年台風第10号災害での岩泉町のグループホーム楽ん楽ん(らんらん)、また、県外では令和2年7月豪雨で熊本県の千寿園(せんじゅえん)で、社会福祉施設入所者の避難ということが課題として明らかになりましたので、今回特に、社会福祉施設入居者の避難訓練に取り組みます。
 また、避難所での医師の巡回診療、こころのケア、口腔ケア、薬剤師による医薬品供給等各種医療・保健サービスを効率的に提供するシステムを構築する訓練、また、多数の機関の連携による救出救助訓練などに力を入れて実施します。
 災害は、普段からの備えが重要ですので、県民の皆さんも、感染症への基本的対策を取った上で、各地域の防災訓練に参加するなど、防災意識を高めていただきたいと思いますし、地域の危険箇所や避難所、備蓄品の確認をするなど、いざというときに適切な行動をとれるよう準備していただきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。新たな浸水想定ですとか、被害想定も加味したような形で訓練が行われるかと思うのですけれども、そこら辺についても一言だけいただければと思っておりました。

知事
 やはり災害は、普段からの備えが重要ですので、また今回は、新型コロナウイルス流行下の災害の発生という前提の下で行いますが、そういう意味で感染症への基本的対策というのをとりながら、県民の皆さんも各地域の防災訓練に参加するなどして、防災意識を高めていただきたいと思いますし、地域の危険箇所や避難所、備蓄品の確認をするなどして、いざというときに適切な行動を取れるよう準備していただきたいと思います。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 私から2点伺えればと思っておりました。1つは、JR(ジェイアール)の路線維持に向けた連携会議についてですけれども、先日7日の県議会の本会議で、連携会議を立ち上げる方針が知事から示されました。その後、10日余りたったところだと思うのですけれども、現在の進捗状況についてどうなっているかというところをお聞きしたいと思っておりました。

知事
 今、県と市町の担当同士で調整していると理解しています。

記者
 ありがとうございます。早期に会議を立ち上げたいということでしたけれども、現時点で、例えば年内であるとか、年度内であるとかといっためどはありますでしょうか。

知事
 発表できる段階になったら、速やかに発表したいと思います。

記者
 ありがとうございます。また、この会議の立ち上げ以外に、現時点で路線維持に向けた具体的な取組ですとか方針というもの、何かあれば教えてください。

知事
 広く地域振興ということでいえば、様々な駅周辺でのイベントなどが行われているところだと思います。あとは、北東北3県連携の観光キャンペーンを今年は力を入れてやっていたわけですけれども、縄文遺跡というのが一つのテーマで、岩手県においても御所野遺跡関係のイベント、現地はもちろんなのですけれども、平泉のほうでもこの御所野をPRすることを行ったり、また県内各地で世界遺産が3つある岩手という展示を行ったりなどしておりました。

記者
 ありがとうございます。もう一つ、いわて旅応援プロジェクトについてお伺いできればと思っておりました。11日に始まったいわて旅の第3弾ですけれども、一部業者ではもう上限額に達してしまっている状況にあるということがあります。あと、国から(全国旅行支援に係る補助金)15億円が追加交付されるという見通しが示されたということなのですけれども、そもそも第3弾の当初事業費が21億円ということで、またすぐにこちらも上限額に達する可能性が高いのかなというふうに思っていました。
 インバウンドの水際対策の緩和など、全国的に観光業がクローズアップされる中で、予算がまたなくなってしまうのではないかというところが心配されるところかと思うのですけれども、予算額の増額等、国に求めたいことは何かというところを伺えればと思います。

知事
 国では、非常に多くの予算を用意して、Go To(ゴートゥ)トラベルという事業を企画していたわけでありますけれども、今回は国の判断としてGo To(ゴートゥ)トラベルのやり方ではなくて、都道府県ごとの旅行支援を全国版に拡大して行うということでありますので、都道府県ごとの予算の配分の下で行われ、足りなくなったら当然そこで事業が(終了する)というか、配分された予算に合わせて事業が進んでいくということで、現場の皆さん大変かとは思うのですけれども、まずはそういう事業の枠組みの中で、今、ベストを尽くされていると思いますし、利用がどんどん進んでいるという意味で、効果はどんどん出ているのだと思います。
 国においては、このGo To(ゴートゥ)トラベル予算というのは、ちょっと正確に思い出せないのですけれども、数千億円でしたか、かなりの額を用意して、まだそれはかなり残っていたはずですので、それを早急に各都道府県に使えるようにしてもらえればいいのだと思います。

記者
 私も全国旅行支援の関係でお尋ねします。今、質問でありましたけれども、改めて知事にお聞きしますが、(全国旅行支援に係る補助金の)追加交付15億円が見込まれるということですが、都道府県によって、その県民割等の実施状況に差があって、岩手県の場合は継続した形でいわて旅応援プロジェクト第2弾まで行われてきた中で、少し今予算が少ないのかなと思うのですが、こうして報道でも皆さん観光地に足を向けている光景等が出ていると、岩手だけ予算が少ないと、せっかくのチャンスを逃す可能性があるというところがありますので、これに関してその15億円で足りないのであればどのぐらいの予算が必要で、どのぐらいのタイミングで国には早く次の要望をしなければいけないかとか、その点どうお考えになっているか教えてください。

知事
 岩手は、基本的に休みなく旅行支援を行っていたので、トータルでは相対的に他の都道府県以上に予算を頂いているのだと思いますけれども、それでもまだ足りないということでありますので、そこは当然、国として、国がGo To(ゴートゥ)(トラベル)で全部一斉に国のほうでまとめてやるのか、それとも足りない都道府県の予算を増やすようにしながら、全国の都道府県のほうに予算を増やしていくのかということを早急にやってもらえればと思います。

記者
 12月20日の宿泊分までがこの第3弾の期間となりますと、あと実質2か月ぐらいの短期間で要望して配分というと、かなり時間がかかってしまうような気がするのですが、県単体で要望を、今回の追加の回答が出たような形にするのか、それとも(全国)知事会や北海道・東北知事会でまとめて要望して速やかに措置してもらえるようにするのか、どんなイメージをされているかもお聞きしていいですか。

知事
 全国知事会では、大体毎月1回ぐらいずつの緊急提言をするたびに、旅行支援の予算が都道府県で足りなくならないように、国のほうで財源の確保(をしていただきたい)ということは常に言い続けてきているがゆえに、今ぐらいの対応をしてもらっているのかなと思っております。

記者
 私からは、来月に行われる滝沢市長選の件について質問させていただきます。今回、現職と自民党の元県議との選挙戦が予想されますが、知事は、今回の市長選では、どちらかのマイクを握るなどの予定はありますでしょうか。

知事
 今現在は、応援の仕方については白紙の状態です。

記者
 どちらのほうを応援される予定というのは。

知事
 まだ発表できるほどの決定には至っておりませんが、主濱市長については、私が民主党の岩手県連代表を務めていたときに参議院議員選挙初出馬、そして一緒に参院選の準備をし、そして当選をさせていただくということを経験し、その後も国会で一緒に仕事をしたり、また知事と国会議員、知事と滝沢市長と、いろんな形で一緒に仕事をしてきたのですけれども、非常にすばらしいやる気と能力、そこに識見と経験というものが合わさって、地方自治の担い手と地方自治のリーダーとして、また、滝沢市の未来を切り拓くリーダーとして、非常にふさわしい方だと思っています。

記者
 分かりました。かつて一緒に仕事をしたというお話もありましたけれども、そういうお話を聞くと現職のほうの応援というような感じもするのですけれども、そこはまだ確定ではないということになるのでしょうか。

知事
 今現在、発表できる形には、まとまっていません。

記者
 分かりました。投開票まで一月を切っているという段階ですけれども、その辺りは正式に発表するというのは、知事としては、いつ頃をそういったことは想定されていますでしょうか。

知事
 時期についても、今現在は決まっておりません。

記者
 分かりました。もう一点、市長選と関連して、たびたびの質問ですけれども、やはり知事自身の来年の知事選の進退も注目されているところですけれども、そこもちょっと改めて、今の時期でお気持ちの変化とか何かあれば教えてください。

知事
 今までの選挙の際に支援をいただいた、一緒に運動した方々や、また、今現在日常の活動を共にしている方々の意見を踏まえながら、そして県民の皆さんの思いというものを受け止めながら、決めていかなければならないことなのではありましょうけれども、今はまずは9月定例会、県議会への対応にきちっと向き合わなければというところがあり、そしてコロナ対策も日々気が抜けない状況で、そこに物価高問題も重なってきていると。また、岩手が直面する課題がほかにもいろいろありますので、最初のほうに言った検討作業というのは着手できないでいるところです。

記者
 少し前の話題になりますけれども、先月末の中央防災会議で(正しくは、中央防災会議からの答申を受けて)、県内沿岸の全12市町村が津波避難対策特別強化地域に指定されました。これによって、津波避難タワーとかビルの指定や整備についても、国庫補助率が3分の2に引き上げられましたけれども、市町村からは残り3分の1の費用でも財政的に厳しいという声も多々ありました。その中で、県として、国への追加支援要望は従前からなされていると思いますけれども、一方で先に南海トラフの巨大地震の被害想定地域では、例えば、高知県では残り3分の1の建設費用を支援した例などもありますけれども、こうした県独自のハード整備に関する補助については、現時点で知事のお考えは何かありますでしょうか。

知事
 リスクが高いところについて、国として防災により支援を強くということは、理の当然なのだと思います。そういう国の考え方からしますと、特に海溝性の強い地震による大きな津波の被害に備えるべきというのは、国のほうから出てきた話でありますので、そこからどういう防災体制(をつくり)、列島強靱化(していくか)というように進めていくのかについては、やはり国が強いリーダーシップを持って進めていくべきというように考えています。

記者
 これから各市町村との連携の協議会というのも立ち上げられると思うのですけれども、そういった場で、そういう声が自治体から上がってきた場合は、そこはやはり検討材料になりますでしょうか。

知事
 広く意見交換しながら、地方自治の一環としての防災ということについては、常に県と市町村で、協力して進めていきたいと思います。

記者
 今週のクライミングのワールドカップ(IFSC(アイエフエスシー)クライミングワールドカップB&L(ボルダーアンドリード)コンバインドいわて盛岡2022(にせんにじゅうに))の開催がいよいよ迫ってまいりました。本県初のワールドカップ開催ということで、期待感も強いかと思うのですけれども、大会に向けて知事の所感のほうを伺えればと思っております。

知事
 種目を越えればラグビーワールドカップに次ぐワールドカップということかと思うのですけれども、スポーツクライミングを岩手の得意分野の一つにしていこうということで、盛岡市と連携しながら県営運動公園内に施設を整備して、そして伊藤ふたばさんのような世界のトップを狙える選手がいて、また県民の皆さんにも広くスポーツクライミングをやっていただくようになり、裾野も広がっていると思います。
 ワールドカップということで、外国からも強い選手が大勢来て、すばらしい競技を見せてくれますので、県民の皆さんにもそれを御覧いただきながら、よりスポーツクライミングへの関心を高めていただき、またやってみようという人が増え、そして強い選手が増えていくことを期待します。

記者
 いわてグルージャ盛岡の件についてお伺いしたいのですけれども、昨日、(ザスパクサツ)群馬との試合で大敗したということで、J2(ジェイツー)からJ3(ジェイスリー)への降格圏が確定して、ほぼ降格が濃厚になってしまったということですけれども、これについての知事の所感をお聞かせください。

知事
 J2(ジェイツー)のチームは、やっぱり強いなと思っておりまして、(ヴァンフォーレ)甲府は天皇杯を獲得してしまうくらい、やはりJ2(ジェイツー)というのはすごいなと改めて思っていて、J2(ジェイツー)の中で戦ってきたということは、(いわて)グルージャ盛岡もすごいなと思っているのですけれども、勝敗で、J2(ジェイツー)の中で下のほうにとどまっているというところは、もっと勝っていればもっとよかっただろうとは思うのですけれども、でもJ3(ジェイスリー)からJ2(ジェイツー)に昇格したことは本当にすごかったし、そのJ2(ジェイツー)の中で勝ち星を上げたり、互角の戦いをしたりという見応えある試合もたくさんありましたので、さらなる奮闘を期待したいと思っています。

記者
 私もサッカーの件でお伺いします。(いわて)グルージャ(盛岡)がJ2(ジェイツー)からJ3(ジェイスリー)へと降格圏が確定してしまったということですが、今後、県として何か支援していくとか、例えば、施設面だと、いわぎんスタジアムが収容率100%をオーバーして、133%という試合もあったわけで、そろそろいわぎんスタジアムでの試合の開催自体が危ない可能性がありまして、その辺り何か県や市と調整をしているものはありますでしょうか。

知事
 いわてグルージャ盛岡の状況、そして競技をする場所の在り方については、担当のレベルで常にやり取りを関係者間でやっているわけでありまして、今現在、私から発表できるようなことはないのですけれども、今シーズンもJ2(ジェイツー)の中で成績は下のほうだったとしても、健闘されたと思いますし、そして岩手県民にも支持され、支えられてきたと思いますので、そういったことを反映しながら、今後の在り方についても検討し、県として必要なことはやっていきたいと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は10月31日(月曜日)の予定です。

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