肉用鶏における鶏アデノウイルス感染症の一例
内容
鶏アデノウイルス感染症は、鶏アデノウイルス(FAV)の感染による疾病で、特異的な臨床症状はなく急死します。死亡率が比較的高く、1週間程度で収束しますが、肉用鶏農場では鶏群が発育不良となり淘汰率が増加するため、しばしば問題となります。また、ワクチンはなく、消毒に抵抗性を示すウイルスのため、予防と対策が難しく、県内でも散発している状況です。令和4年4月、1肉用鶏農場にて、FAV血清型2による鶏アデノウイルス感染症(主な病型は封入体肝炎)が発生したので、概要を報告します。
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