黒毛和種繁殖雌牛のリステリア菌による流産の発生

ページ番号1063343  更新日 令和5年3月23日

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内容

リステリア症は、グラム陽性菌であるListeria monocytogenes(リステリア菌)による感染症です。成牛では、本菌に汚染された飼料等を摂食した際に、本菌が口腔粘膜の傷から侵入し、三叉神経から延髄に達し、神経症状を起こす脳炎型が多く、妊娠後期の雌牛では流産の原因となることがあります(流産型)。子牛では全身に感染し死亡する敗血症型があります。令和5年2月、流産が散発していた乳肉複合農場にて、黒毛和種牛1頭が流産したため病性鑑定を実施し、リステリア症と診断しました。本病は、変敗したサイレージ中で増殖したリステリア菌が感染源となった発生例が多く報告されており、対策として飼料の適正な保管と給与が有効です。

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