病性鑑定診断技術研修会(豚熱・アフリカ豚熱の診断)の開催報告
内容
現在、豚熱(CSF)は、野生イノシシが国内広域にウイルスを運んでおり、人、物、野生動物等を介して養豚場で飼養されている豚に感染し、発生する事例が散発しています(令和4年7月25日時点で83事例、約35万頭殺処分)。また、本病と同様に養豚業界に甚大な損失を及ぼすアフリカ豚熱(ASF)は、国内での発生はありませんが、近隣諸国で継続発生しており、これらの伝染病の発生に備える必要があります。 病性鑑定課では、毎年、CSF と ASF、高病原性鳥インフルエンザ、口蹄疫等の重要伝染病の的確な診断、迅速な防疫措置を行うために全家保の職員を対象に技術研修会を実施しています。 令和4年7月14日、当所で開催した研修会では、「CSF・ASF に関する基礎知識」、「異常 豚通報受理時の留意事項」、「病性鑑定の進め方(解剖・採材・写真撮影)」等の診断技術研 修に加え、令和3年度から県内で豚熱ワクチンが開始されたことに伴い「ワクチン接種農場に おける免疫付与状況確認検査結果」に基づく予防対策の検討、令和3年12月に本県で初めて発生した「豚熱疑似患畜発生農場における防疫措置」について意見交換を行い、今後の有事に備えた対応を検討しましたので、その概要について報告します。
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