公共放牧場における小型ピロプラズマ原虫の感染状況と対策

ページ番号1086462  更新日 令和7年6月5日

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内容

 小型ピロプラズマ病は、赤血球内寄生性原虫である小型ピロプラズマ原虫がマダニの吸血により牛に感染し、発熱、貧血等の症状を引き起こす慢性消耗性感染症です。現在は、プアオンタイプの殺ダニ剤を利用したマダニ防除対策が実施され発生は減少していますが、依然、全国的に発生が認められています。放牧牛では、発見が遅れ重症化すると死亡する場合もあり、現在でも家畜衛生上重要な放牧病です。

 令和6年7月、県央管内1公共放牧場において肉用繁殖雌牛が貧血を呈し、退牧後に死亡しました。当該放牧場では、夏季のフルメトリン製剤塗布間隔が長い傾向がありました。

 当所管内放牧場における小型ピロプラズ原虫の感染状況を調査した結果、殺ダニ剤塗布回数が少ない放牧場に原虫の寄生率が高い傾向にありました。今後、放牧場の環境の変化により、本病の発生リスクが高まっていることを踏まえた衛生プログラムの改善が望まれます。

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