<令和3年2月10日>令和2年度の岩手県立盛岡工業高等学校との協働による橋梁点検の報告会を実施しました!!
県では、老朽化した橋梁のメンテナンスを適切に行うため、道路法に基づく橋梁点検を行っており、岩手県立盛岡工業高等学校との協働による橋梁点検(報告会)を実施しましたので、お知らせします。
~道路インフラメンテナンスの理解向上と土木業界の担い手の確保・育成を推進~
県が管理する道路橋(約2,800橋)は、建設後50年以上が経過する橋梁の割合が現在の約3割から20年後には約7割と大幅に上昇する見込みであり、老朽化対策が深刻な課題となっています。
県では、老朽化した橋梁のメンテナンスを適切に行うため、道路法施行規則に基づき、5年に1回の頻度で橋梁点検(近接目視点検)を行っていますが、令和元年度からは、道路インフラメンテナンスの必要性や重要性の理解向上と自ら実施した点検が県民の安全な暮らしを支えることとなる土木の魅力を感じてもらうことにより、土木業界の担い手の確保・育成を推進するため、県内工業高校との協働による橋梁点検に取組んでいます。
令和2年度は、一般県道矢巾西安庭線林平橋等5橋について、岩手県立盛岡工業高等学校(土木科3年生・橋梁調査班7人)との協働による橋梁点検を実施し、令和2年12月18日(金曜)に現地点検、令和3年1月28日(木曜)に健全性診断を行ったところですが、その結果等について、令和3年2月10日(水曜)に県への報告会を開催しました。
報告会には、協働による橋梁点検を行った土木科3年生(橋梁調査班)の7人の生徒が出席し、生徒から中平県土整備部長に点検調書を手交した後、県に対して点検結果や健全性診断結果等の報告を行いました。
橋梁点検では、現地での点検結果等を踏まえて、岩手県道路橋定期点検要領に基づいて橋梁の健全性を1~4の4段階に区分しますが、今回点検を行った5橋の健全性は、林平橋、林平陸橋の2橋が健全性2(予防保全段階)、白根沢橋、黒沢川橋、桝沢橋の3橋が健全性3(早期措置段階)と判定されました。
健全性3(早期措置段階)と判定された橋梁は、道路橋の機能に支障が生じることが懸念されるため、次回点検(5年後)までに修繕を行うことが望ましいとされています。県では、今回の盛岡工業高校からの報告結果を踏まえて、健全性3と判定された3橋について、令和3年度からの橋梁補修設計着手に向けて検討を進めていきます。
また、今回の協働による橋梁点検の点検調書は、それぞれの橋梁の今後の修繕計画等に活用する予定であり、点検調書には点検を行った生徒7人の名前が記載され、橋とともに残り続けます。
県では、今後とも、老朽化が進む道路施設の計画的な修繕等を行うとともに、県民の生活を支える道路インフラの良好な利用環境等を確保するため、県民との協働による維持管理を推進していきます。
【協働による橋梁点検実施橋梁】
路線名 | 橋梁名 | 橋長(m) | 完成年(西暦) | 橋梁形式 | 健全性 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 一般県道矢巾西安庭線 | 林平橋 | 34.7 | 1992 | 単純鋼合成I桁橋 | 2 |
2 | 一般県道矢巾西安庭線 | 林平陸橋 | 15.0 | 1992 | プレテンション方式PC単純中空床版橋 | 2 |
3 | 一般県道矢巾西安庭線 | 白根沢橋 | 47.0 | 1990 | 単純鋼合成I桁橋 | 3 |
4 | 主要地方道盛岡横手線 | 黒沢川橋 | 18.0 | 1956 |
車道部:3径間連続RCT桁橋 歩道部:単純鋼合成H形桁橋 |
3 |
5 | 主要地方道盛岡横手線 | 桝沢橋 | 55.0 | 1998 | 単純鋼合成I桁橋(2連) | 3 |
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このページに関するお問い合わせ
県土整備部 道路環境課 企画担当
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