令和2年12月25日知事会見記録

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開催日時

令和2年12月25日 10時00分から10時45分

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 行政委員会や審議会の委員等として、中立公正で専門性に基づいた質の高い行政経営の推進に多大な貢献をされた方々を表彰する行政経営功労者表彰の今年度の被表彰者は、広田純一(ひろた・じゅんいち)様です。総合計画審議会など、岩手県の施策の基本的な方向を定める計画の策定に関する審議会等の委員として御尽力をいただきました。表彰式は、令和3年1月28日です。

 次に、「いわてダ・ヴィンチ2021」、これがそうです(パネルを指す)。県内就職やU・Iターン、移住の促進のため、岩手で働き、暮らす魅力などを紹介する情報誌です。特に高校生をはじめとする若者に、「就職するなら岩手」と呼びかけたいです。表紙は、大船渡市生まれのお笑い芸人、四千頭身の後藤拓実さんです。かっこいいですね。吉田戦車さんの漫画を実写化したような感じの雰囲気を漂わせていますけれども、中身でも岩手にゆかりがあり、岩手を愛する著名人の皆様から、体験やアイデアを語っていただいています。そして、作家の伊吹有喜先生に小説「雲を紡ぐ」のスピンオフ作品を書き下ろしていただいています。無料配付版と有料販売版を制作し、無料配付版は県内全ての高校生に配付します。有料販売版は、1月15日から首都圏や県内の書店、コンビニ、ネット通販等で購入できます。定価は税別で800円になります。

 次に、モー!モー!プロジェクトについてです。丑年は岩手の年ということで、「いわてモー!モー!プロジェクト2021」を行います。なぜ丑年が岩手の年かといいますと、詩人、高村光太郎が「岩手の人」という詩で、「岩手の人 沈深(ちんしん)牛の如し。地を往きて走らず、企てて草卒(そうそつ)ならず、ついにその成すべきを成す」と書いています。岩手は畜産県、酪農県でもありますし、南部牛追い唄をはじめ牛の文化もあります。ということで、「丑年は岩手の年、岩手からみんなを元気に」というキャッチコピーで、「いわてモー!モー!プロジェクト2021」を行います。ロゴマークがこちらにできておりまして、このとおりです(パネルを指す)。「いわてモー!モー!プロジェクト2021」、丑年は岩手の年、岩手からみんなを元気にということで、プロジェクトの内容につきましては、年明けに改めて発表します。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項3件につきまして、各社から質問があればお願いします。

記者
 今の丑年に合わせたプロジェクトの関係ですけれども、改めてこのプロジェクトを通じて本県の、岩手を盛り上げるという趣旨ではあると思うのですけれども、どういったことを期待されたいか、伺ってよろしいでしょうか。

知事
 さきの県議会でも、岩手の農業について、これが岩手を代表する農産品だという、そういうターゲットを絞った宣伝をしたほうがいいという声がありました。岩手の農業は、全体としてバランスが取れ、かつ何でもあるというような総合力が売りではあるのですけれども、十二支にちなんで、岩手の農業の販売額からすると、最大の分野である畜産、豚や鶏も合わせてですけれども、畜産。それから酪農も岩手では大変盛んで、県外の人の話を聞くと、岩手県イコール小岩井農場というイメージがかなり共有されています。ですから、畜産、酪農を合わせて、もともと県外の人が持っている岩手のイメージを、さらに具体的なPRを展開して深め、広げていくと。一方では、南部牛追い唄をはじめ、歴史と文化の紹介にもつながっていき、来年の世界遺産イヤー、岩手にとっての世界遺産イヤーということにもつながっていくと期待します。
 あとは、畜産と酪農というものをクローズアップしながら、同時にお米もおいしいし、野菜や果実も天下一品というところもアピールしていけると期待しています。

記者
 分かりました。ありがとうございます。
 続いて、「いわてダ・ヴィンチ」の件ですけれども、かっこいいという先ほどのお話もございました。これは岩手で働こうという趣旨になろうかと思うのですけれども、全国的な展開、首都圏でも販売されるということです。(パネルをお持ちになっていただいて恐縮です。)これについても改めてどういったことを期待されていきたいかというのを伺ってもよろしいでしょうか。

知事
 今回は編集の段階から、四千頭身の後藤拓実さんの起用をはじめ、県職員の若い人たちの発想をかなり取り入れて作りましたので、そういう若い感性が、岩手の若い人たち、県外の若い人たちと響き合って、岩手で働こうということにうまくつながっていけばいいなと期待します。

記者
 分かりました。そうすると、若い職員の方々の総意がこれに詰まっていると捉えてよろしいでしょうか。

知事
 そうですね。申し訳ないけれども、「ダ・ヴィンチの表紙、彼でどうですか」と聞くまで、私は、彼の存在を知らなかったので。聞いて、その後にテレビで見る機会があって、あっ、彼がテレビにも出ているなと確認したというところです。やはり私も年を取り、岩手のことで若い人たちは知っていて当然だけれども、私は知らないでいるということがあるなと感じたところでもあり、やはり若い県職員、広く岩手の若い人たちの力を借りながら、岩手を盛り上げていきたいと思います。

記者
 私も「いわてダ・ヴィンチ」についてお尋ねします。岩手県への就職を促す雑誌としては、「いわてWalker」と去年の「いわてダ・ヴィンチ」に次いで、これで3作目かと思うのですけれども、3作目を作るということは、このダ・ヴィンチに、「いわてWalker」も含めてですけれども、この雑誌によって県内就職への機運が高まっているか、何かしらの効果をお感じになっているところかと思うのですが、その辺について伺ってよろしいでしょうか。

知事
 岩手のことを語りながら岩手で働くということを決めていくという、そういうやり方が一つ功を奏しているかなという手応えは感じています。高校生、大学生の県内就職率が高まっていることとか、Uターン、Iターンで成功している人たちがどんどん出ていることとか、新型コロナウイルスの下であっても、岩手県の大学生の就職内定率が史上最高(注調査を開始した平成21年度以降)であること、そういうことと「いわてダ・ヴィンチ」の企画はうまく相乗効果を上げていると思います。

幹事社
 それでは、幹事社から県政記者クラブを代表して質問させていただきます。本日は、今年最後の定例会見となりますが、知事にとっての「今年の1字」を教えていただきたいと思います。

知事
 「V」です、アルファベットのVです。これは、漢字で探したのですけれども、ウイルス(virus)を漢字1字で表す、そういう漢字がないなということです。やはり今年は新型コロナウイルスの年というところを避けて通れないと思います。それで、ウイルスのVなのですけれども、一方でVはビクトリー(victory)、勝利のVで、いつかは必ず新型コロナウイルスに打ち勝つぞという気持ちを込めています。そして、バリュー(value)、価値のVです。岩手の自然とか、それから社会、岩手の持っている価値が新型コロナウイルス感染リスクを低くすることに役立っていたり、対策をきちっとやっていくことに役立っていたり、地方が持っている価値が見直された1年でもありますので、そのバリューのVも込めてVとしたいと思います。

幹事社
 ありがとうございます。ただいまの幹事社質問に関連して、各社から質問があればお願いします。よろしいでしょうか。

記者
 今年の知事にとって最も印象に残ったイベント等があったら、1つに絞れないかもしれないですが、極力1つに絞って挙げていただければと思います。

知事
 3月22日の「復興の火」イベント、三陸鉄道に聖火リレーの元になる火を乗車させて走ったイベントです。あれは、第1波の中で岩手の感染リスクが低かったからできたことですし、また、ぎりぎりオリンピック延期が決まる直前だったので、イベントとして中止になっていなかったということもあり、様々な縁(えにし)や可能性を感じさせるイベントとして印象に残っています。

記者
 ありがとうございます。あと、来年は丑年ですけれども、来年はどういう年にしたいか教えてください。

知事
 新型コロナウイルス対策をしっかり進めながら、岩手の価値を見つめ直して、それを生かして、プラスICT、情報通信技術を活用しながら、岩手の幸福度を高めていく、そういう年にしたいと思います。

幹事社
 ほかに各社から質問があればお願いします。

記者
 先ほどの1字、Vに関してなのですけれども、新型コロナウイルスの年として、避けて通れないと。改めて、当初は感染者のゼロが続いた中で、現在では徐々に、徐々に増えてきている段階です。一部では抑えているということもあろうかと思います。改めて振り返って、コロナウイルスに関しての御所感を伺えますでしょうか。

知事
 岩手にとっては、第1波は感染者ゼロに抑える岩手県、そして第2波は誹謗中傷を許さず、優しい思いやりの気持ちを大事にする岩手県、そして第3波はクラスター対策をしっかりやる岩手県ということで、まずは県民の皆さんに今までの経験、東日本大震災の経験も含めて、今までの経験に基づきながら、且つやったことがないようなこともやっていただいて、第1波、第2波、第3波にそれぞれ必要な対応を、また岩手らしさというものも出しながら、的確に対応していただいたと思っていますし、検査、医療、そして県民を支える様々な場面での皆さんの努力によって、それらが成果を収めたという、そういう1年間だったと思います。

記者
 ありがとうございます。先ほど、岩手らしさも出しながらというお言葉がありましたけれども、岩手のバリューと、それから今後のビクトリーについて、岩手の価値、どういったことが価値として捉えていらっしゃるとかというところと、あとコロナに打ち勝つために今後どのような医療体制強化とか、事業者支援とか、いろいろあろうかと思いますけれども、そういったところの御所感をお願いできますでしょうか。

知事
 人口密度の低さは、これは自然の豊かさと社会的なゆとりと言い換えられると思うのですけれども、まずそれが大きい価値だと思います。そして、真面目で慎重な県民性、これが東日本大震災の経験もあって、より危機管理にしっかり対応する、そういう県民性がまた価値だと思います。あとは、検査、医療、そして様々な生活や仕事、学びに関わる現場での対応が、岩手としてのプラスというものがそれぞれあると思います。医療関係者の幅広い協力、検査については、行政の頑張りに加え、民間の新機軸、学校現場での対応も教育県岩手の価値を発揮していると思います。ビジネスの現場でも、お客さんとの信頼関係を大事にしながら、岩手らしさが発揮されていると思います。振り返れば振り返るほど、コロナ対策のあちこちにそういう岩手らしさというのは見ることができて、それで今は感染者の総数でも日本の中で、まだ少ないほうに位置しているという、そういう結果につながっていると思います。

記者
 ちょっと話は変わって、国政の話ですが、先日、安倍前首相が「桜を見る会」の前夜祭をめぐる問題で不起訴処分となったことで、会見を開いて謝罪しましたが、これについて知事はどのように見ていらっしゃいますか。

知事
 要約しますと、総理大臣だったので、忙しくて全部任せていたということと、あとはこれから気をつけます。ということですよね。これは、やっぱり国民の納得は得られないと思います。

記者
 その一方で、国会答弁でも事実に反する答弁だったとして謝罪する方向です。今後の対応として、離党や議員辞職については現時点では否定していますが、その辺りの責任の取り方、あと政治と金をめぐる問題について、前首相がこういうことになってしまったことで、政治離れというのがまた、あるのかなと思うのですが、その辺りはどのように見ていらっしゃいますか。

知事
 今、新型コロナウイルス対策で大変な時ですので、あまりほかの人を忙しくするようなことがないように、御本人がちゃんと、みんなが納得するような解決方法を考えて、示してほしいと思います。

記者
 新型コロナの話題に戻りますけれども、新たなクラスターの発生というのは抑えられているかと思いますけれども、岩手県においては、いわゆる感染した方が亡くなる率というものが非常に高いということで、我々のまとめによりますと5%を超えているということで、全国でも高い水準になっているというところです。これは、1つとしては病院内でのクラスターというものがあったからというところがあるかと思いますけれども、この死に至る率というものが高い水準にあるということについて、改めて知事としてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。

知事
 やはり岩手は高齢者の比率が高く、また基礎疾患を持っている人の比率も高いということが、亡くなった人の数の総体的な多さというのでしょうか、感染者に占める割合が高いということに出ているのだと思います。お一人だとしても、やはりこういう未知のウイルスによって亡くなるということが岩手でも起きてしまうというのは、本当に残念でありますので、何とか命に関わるような事態にまで行かないように、感染対策をしていきたいと改めて思います。

記者
 高齢者に限らずですけれども、亡くなる方を抑えていく、そのために県はどのように取り組んでいくかということと、それから我々はどのように過ごしていけばいいのかというところ、改めて知事からお聞かせ願えますでしょうか。

知事
 県としては、検査を広めに徹底的にやるということです。狭い意味での濃厚接触者以外の人たちでも、どんどん検査するということ。それから、その検査も1度で終わりではなくて、特に病院クラスターのような場合には、同じ人たちに3回も4回も検査をするということで、陽性の人を早めに発見できるようにするということが1つです。
 あとは、岩手県では基本的に陽性の方は、一旦は病院でお医者さんが診て、それで肺のCTを撮ったり、血液検査をしたりして、その上で大丈夫だなと思えば、病院ではなくて軽症者用の宿舎での滞在としています。新型コロナウイルスは、呼吸器だけの病気ではなくて、血管もひどく損なわれて、それで、のどや気管支のほうは痛くもなくて平気なのだけれども、突如肺炎になるというケースは早くから指摘されていました。ですから、都会のほうでは余裕がなくて、のども痛くない、せきも出ないだと、全然お医者さんに診てもらわないで自宅待機や宿舎のほうでの待機となるケースもあるようですけれども、岩手は基本的に、陽性の人はまずお医者さんに診てもらうということをしています。
 それから、県民の皆さんに心がけてほしいのは、まず岩手県内において基本的な感染対策を、警戒を強めてやっていただくということ。あとは、昨日も東京や首都圏の新規感染者数が大変多くなりました。そのような感染者数の多いところとの往来については、慎重に判断をいただくということです。これは、年末年始に向けて帰省のシーズンに入っていくわけですけれども、小池東京都知事も東京都民に対して帰省はもうしないでくださいと言っています。東京都の感染の経過、今日、明日、あさっての週末3日間の東京の感染者数の動向など見ながら、岩手県としても来週月曜日、必要であれば改めて東京や首都圏との移動について、特に重点を置いた知事メッセージを今検討しているところです。

記者
 月曜日に、最後の仕事納めで発表すると。

知事
 必要であれば、月曜日に出すことを検討しています。

記者
 ということは、より強い要請、メッセージになるというような可能性もあるということでしょうか。

知事
 そうです。

記者
 先週、赤羽国土交通大臣がいらして、知事もお会いされていると思います。一方で、IGR、三陸鉄道の取締役会で数字が出てきまして、赤字幅が過去最大、さらに悪化しているというような状況になっています。鉄道事業者の支援についてお考えがあればお聞かせください。

知事
 交通事業者さんは、やはり新型コロナウイルスの関係で需要が大きく減っていますので、構造的に収益が減ってしまう形になっています。第1には、感染対策のために様々な追加的な出費が必要になっていますので、そこを国にも支援していただきたいと思います。そして、中長期的に赤字が増えてしまうわけですけれども、それについても公的な支援ということを国にもお願いしたいと思います。

記者
 その点については、赤羽国交相には何か知事のほうからお話はされたのでしょうか。

知事
 あのときは、まず観光の現場の皆さんの話を聞くということで、もう時間になってしまいましたので、県の要望ということについては、冒頭の部分で一般論的にそういう公共交通も含めて、観光に対する支援をさらにお願いしますというぐらいにとどまっていました。

記者
 すみません、話が戻ってコロナに関して伺いたいのですけれども、先ほども質問であったように、県内は死者が相次いでいまして、昨日の発表までで22人ということです。死者が相次いでいることに関して、県の説明としては医療機関、リスクが高い高齢者が多い医療機関でクラスターが起きたことが要因というふうに説明をされていると思うのですけれども、ただ一方で具体的に「医療機関でのクラスターで何人が亡くなったか」というのを発表されていないと思うのですけれども、その理由に関して教えていただけますか。

知事
 一人ひとりの亡くなり方について、御遺族の皆さんと調整して、御遺族の皆さんが納得あるいは了解できる範囲での情報公開と承知しています。

記者
 県の説明としては、医療機関でクラスターが起きたこととしているので、例えば雫石の医療機関でかなり大規模なクラスターが起きていますけれども、そこでも死者が出たのだろうなということは推察はできるのです。今後、再発防止といいますか、今回あれだけ大きなクラスターが起きまして、ほかの医療機関としても同じようなことが起きないような対策というのは進めていかなければいけないと思うのですけれども、対策を進めるに当たって何人が亡くなったという重大な結果が明らかになっているほうが、ほかの医療機関も対策に力を入れるのではないかと、再発防止につながるのではないかと私は思うのですけれども、知事のお考えを聞かせていただけますか。

知事
 ここはもう岩手県、医師会、そして病院関係、それぞれ高齢者、そして持病のある方、基礎疾患のある方の命に関わるリスクの高さということについては、必要な対策を講じていく力になるような、それに必要な理解は既にもういただいているのかなと感じています。

記者
 すみません、繰り返しになるのですけれども、今後も、今発生している医療機関でのクラスターの現場で何人が亡くなったかというのを公表されるお考えはないということなのですか。

知事
 御遺族の方々の了解をいただいた範囲内で情報公開をしていくということです。

記者
 遺族の了解ということなのですけれども、例えばその場所で亡くなった方の御遺族全員から、そこで亡くなった方全員の御遺族から了解を取らないと情報は発信しないということですか、そうすると。

知事
 ちょっと私は、現場で直接、御遺族と関わってはいませんので、先ほどから申し上げているような形で述べております。

記者
 先ほどコロナの関連で、首都圏との移動について、年末年始の移動について、必要であればメッセージを検討されているとおっしゃいました。コロナとちょっと離れますけれども、年末年始に非常に強い寒波が県内にも来るということが予想されております。この点からも県民に対して、知事からメッセージを何か出すお考えはありませんでしょうか。

知事
 大雪もまた大雨や台風などと同様に、まずは気象情報に注意していただくということが基本でありまして、そして注意報から警報に至るような場合には、それぞれさらに警戒を高めていただくという、まずはそういう基本に忠実に対応してほしいと思います。県は県で、そういった災害に至るような気象の場合には、警戒から対策まで迅速に対応できるように気をつけていきたいと思います。

記者
 県の南部で大雪が降ったときに立ち往生する車が相次ぎまして、そのとき多くの車がチェーンをつけなかったりとか、冬タイヤに履き替えていなかったということもありました。この件について、改めて知事からメッセージを出していただくことはありませんでしょうか。

知事
 雪道は雪道に対応したタイヤで走るように、また必要に応じてチェーンなどを準備して走行するようにということを私からも申し上げたいと思います。

記者
 すみません、あともう一点だけお願いします。鳥インフルエンザに関してです。東日本で初めて、千葉県で大規模な鳥インフルエンザが発生しまして、大量の殺処分が出たということがありました。まだ東北のほうまではそのインフルエンザは来ておりませんけれども、このとおり県北では非常に養鶏業が盛んな岩手でもありますし、改めて業者さんですとか、関連団体さんに注意喚起をするお考えはありませんでしょうか。

知事
 四国でしたか、最初に発生した段階から岩手県内でも警戒を高めているところで、西日本のほうに広がるにしたがって、警戒の度合いを県内でも高めてきているところであります。千葉県、東日本でも例が出たということで、これは担当のほうでそれぞれ現場と警戒をさらに高めることは今やっていると思いますけれども、これは関係者だけではなくて、一般県民の皆さんも養鶏場にむやみに近づいたりとか、あとは感染している野鳥に触れて、それが人から養鶏場に広がる可能性もありますから、野鳥にもむやみに触らないようにということで、一般県民の皆さんにも鳥インフルエンザ対策をお願いしたいと思います。

記者
 先ほどの新型コロナウイルスに関連して、帰省などについてのメッセージを月曜日に検討されていらっしゃるということだったのですけれども、現時点、本日時点では帰省を含めての行き来は、まだ慎重に判断するようにというメッセージで知事からはお間違えないでしょうか。

知事
 そうです。それが今も生きています。慎重に判断するという中には、東京都知事さんがもう帰省はしないでほしいと明言しているのだから、それを踏まえて自粛するというようなところまで、今は含まれつつあります。そうであれば、もうそれをはっきり言ったほうがいいのかということと、今、1週間10万人当たり30人を超えるところまで東京都などは達しているのですけれども、これがさらに悪化するか、それとも28日を待たずにこの週末で下がり始めるのかどうか、そこはちょっと見極めてから呼びかけ方を決めたいなと思っています。

記者
 今お話しいただいたことにもちょっと重複するかと思うのですけれども、仮に帰省なさる、ないしは県内外と行き来をなさる方とすれば、チケットの予約であったり、準備的には恐らく、普段通りであれば今週中をめどに御準備なさるのかなと推察するのですけれども、メッセージとして月曜日まで待たれる理由というのは、今おっしゃったような、ぎりぎりまで見極めたいというような意図があるのでしょうか。

知事
 そうですね、東京都が1週間10万人当たり30人を超すというのは、それを想定して公で発言していた人というのはいなかったのではないかと思うのです。かなり予想以上に増えてきているということがありますが、それが一時的なものなのか、さらに続きそうなものなのかは、見る必要があるかと思っています。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終わります。

知事
 ありがとうございました。よいお年を。そうですね、もう年末のうちから初詣とかも受け付けているようですから、もう既に丑年になったつもりで、よい年をお過ごしください。

次回記者会見

次の知事定例記者会見は1月7日(木曜日)の予定です。

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