令和6年7月12日知事会見記録

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開催日時

令和6年7月12日10時00分から10時28分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事、お願いいたします。

知事
 岩手県の文化やメディア芸術の振興を図り、岩手の魅力をより多くの方々に伝えるために、「第2回ミセテイワテ動画コンテスト」を開催します。
 募集部門は、「チャレンジ部門」と「インスタ部門」の2部門で、特別審査員として映画監督の大友啓史(おおとも・けいし)さん、アンバサダー兼審査員として本県出身映像ディレクター、高橋栄樹(たかはし・えいき)さんにお願いをします。
 コンテスト(の募集期間)は11月12日までで、結果発表と表彰式を来年(令和7年)2月に予定しています。
 岩手のあまり知られていないところを映像化したり、あるいは、みんながよく知っているところを誰も見たことがないような動画で見せたり、様々な動画作品が寄せられることを期待します。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 今回の動画コンテストで、(記者席配付資料の)目的のところに少し記載はあるかと思うのですけれども、本県の交流人口拡大ですとか、期待する効果といいますか、というところも教えていただければと思います。

知事
 昨年(令和5年)入賞した優れた作品は、それを見ることで行ってみたいなとか、岩手をもっと知りたいなとか、そういうものが作られましたので、そういう効果を期待すると同時に、動画を作成する過程で岩手の中をあちこち回ったり、滞在したり、そういうことで動画作成の過程でも岩手に滞在したり、周遊したりしてもらえるという、そういう効果も期待します。
 あとは、メディア芸術振興という観点から、動画というのはSNSで日常的にやり取りする素材としても定着しつつあるわけですけれども、そのクオリティーを高めて多くの人に見てもらったりという、そういうメディア芸術振興という効果も期待しているところであります。

記者
 1回目の入選した作品というのは、どれぐらいの方に見られたかというのは分かりますでしょうか。

知事
 手元の資料にはありませんので、後で(担当部局から)お答えいたします。

記者
 回数は後でということで、手応え的にはどれぐらいの反響があったというふうに感じていますか。

知事
 津々浦々に話題が広がっているというところまではいっていないのですが、やはり映像とか動画とかに関心のある人たちに、多くのそういう人たちに見てもらっているなという感触はあります。あとは、応募数が昨年は1,245作品あったということで、そういう応募の段階から、結構広く参加してもらっているなという手応えはあります。

記者
 今回は、1回目と大枠は変わっていない形ですか。

知事
 そうです。長い作品と短い作品と、チャレンジ部門、インスタ部門の2つに分けて募集するということで、同じ形式です。

記者
 これは、1回やってみて、非常に波及効果というか、そういった可能性というのはすごく感じたのですか。

知事
 それぞれ大変良い作品を応募していただき、最上位、また、それに準ずる作品は、どんどん人に見てもらう価値のある、クオリティーが高いものを作ってもらえたので、良かったと思っております。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 私からは2点、一つはmonaka(モナカ)と、もう一つは都知事選について伺えればと思います。まず1つ目なのですが、昨日(7月11日)、盛岡市の中心市街地にmonakaが開業しました。旧カワトクから長く続くまちの中心地と言える場所にできた施設や今後のまちづくりの期待など、所感を伺えればと思います。

知事
 あそこの場所で過去、古くはカワトクデパートに新館ができたということや、それが中三になった、ナナックになった、いろいろな増築とかリニューアルとかあったのですけれども、そうした過去の例と比べてもかなり話題になり、事前の期待が高く、そして、昨日オープンに多くの人たちがやってきたなという感じがしております。休業期間が長かったということもありましょう。その間にコロナ禍があったり、一方ではニューヨーク・タイムズの盛岡記事があって、盛岡のまちの魅力を地元の人が再認識し、外にも更に発信していこうという、そういう盛岡のまちづくりに関して、様々転機となるようなことがこの間あったりして、また、monakaを造って運営していこうという人たちも、かなりmonakaの経営ということプラス周辺から、さらに、盛岡全体の地域づくりということを念頭に置いて取り組んでいるということもあって、今までにないような新しい総合的な商業施設のオープンという印象を受けています。これは、非常に行政にとってもありがたいことで、頼もしいことであります。そういう方向で経済的にも成功し、また、社会的にも、習い事の教室なども中に入りますし、医療関係の施設も中に入りますし、そういった社会的な効果、住民福祉の増進という、そういう効果も大いに期待したいと思います。

記者
 ありがとうございます。知事は、もう既にmonakaのほうには足を運ばれたのでしょうか。

知事
 昨日、おとといと、気仙地方、沿岸南部のほうに行っていましたので、まだ現地には、オープンしてからは行っていません。
 行っていない割には、かなり昨日のことを知っているみたいな、それは非常にニュースで想定以上に報道されているなと思いますし、あと、ネットでも様々話題になっているなと。過去のいろんな増築、リニューアルと違って、SNSが普及しているということもあって、そこで大変話題になっているということが今回大きいなと思います。

記者
 ありがとうございます。今度は都知事選について伺いたいと思います。7日に投開票された都知事選ですけれども、現職の小池さんが3選しました。次点に元安芸高田市長の石丸さん、次いで連舫さんがつけるという結果になりました。今回、一つトピックかなと思っているのが、既存政党の支援を受けない石丸さんが躍進したというところかと思います。既存政党へ厳しい目が注がれている面もあるのかなと思うのですが、まず、この都知事選の結果についての所感と、今後、国政選にどのような影響が出るとお考えか、伺えますでしょうか。

知事
 まずは、東京都民の意思決定でありますので、その結果を尊重し、3期目となる小池都知事には、東京都政の成功をお祈りし、また、全国知事会の仲間として、地方というものも含めて、日本全体の住民福祉の増進ということで、よろしくお願いしたいと思っております。
 選挙については、東京都知事選にしては新しいビジョンとか、新しい政策とかというのは、いまいち見えてこなかったなという感じがしておりまして、そういう中で、5位に入った安野さんという候補、岩手県でも大変お世話になっているというか、岩手県も様々一緒に事業をしている東大工学部の松尾教授の研究室の出身で、東京AI化とか、デジタル技術を使って東京を良くしていこうと。東京の現状分析とか、そこから先端技術を使った東京の将来像とか、また、具体的な政策とか、安野候補の示していたものは大変すばらしいなと思っておりまして、その辺に、さすが東京都知事選挙だなという感想を抱いております。岩手県としても参考になるような公約、マニフェストの政策があるなどとも思っておりますけれども、東京というのは日本にとって、世界にとって、こういう場所なのだということを日頃から東京の皆さんに議論してもらい、東京はこういう方向に向かって進んでいくのだというようなビジョンも共有し、いろんな政策論も日頃から活発にやっていただきたいなというふうに思います。
 既存政党どうのこうのというのは、既存政党はやはり、日頃からそういうことをいま一つやっていなかったのではないのかなというところがあり、政党に決定力があるような感じの選挙にはならなかったのかなと思います。

記者
 話題は変わるのですけれども、自(由)民(主)党及び立憲民主党の代表選が今後予定されています。まずは、自民党のほうからお伺いしますけれども、どういった代表選になることを期待するか、または、代表選をやる上で、どういうことを念頭に置いて行ってほしいか、知事としての所感をお願いします。

知事
 (旧)統一教会問題で、念書というのですか、信者が文句を言いませんというような、そういう書類にサインをしていたという過去の裁判結果が覆されて、そんなのでは駄目だという最高裁の判断が、ちょうど昨日ですか、示されたのですけれども、司法判断が政治に忖度しては駄目なのですけれども、長い期間にわたって、そういう(旧)統一教会がやってきたことが見逃されて、そこと政治的に連携していることも見逃されていたようなことがここに来てどんどん明らかにされていて、そこにパーティー券の裏金化問題も重なって、そして、失われた30年、実質賃金がまだ上がらないという、そういう政策の問題もあるし、あと、安全保障の関係でも自衛隊不祥事が恐ろしいほど重なってどんどん出てきているわけですけれども、防衛費倍増とやっているところでそういうことが起きているというのは、やはり安全保障政策についてもちょっと根本から考え直さないと駄目なのではないかなということだと思います。
 政治の手法も政策も根本から考え直して、自民党という政党は全く新しく生まれ変わらないと駄目だという状況だと思いますので、それができる総裁、それを推進するような体制のトップに立てる総裁というのが求められていると思います。

記者
 ありがとうございます。国政与党、国政野党ということで考えれば、野党第一党である立憲民主党も代表選があります。常々、政権交代可能な二大政党という話をされていますが、そういう意味で今回は立憲民主党にとっては政権交代に向けてのチャンスになってくると思いますが、改めてどういった代表、どういった旗頭が立憲民主党に必要であると考えるか、どういった人になってほしいかお聞かせください。

知事
 さっき言ったような、ここ10年ぐらい、更に遡って根の深い問題ではあるのですけれども、そういう長期的な自民党の問題点、そうではない政治をやる政権をつくれるような代表ということで、そういう意味ではそういうことを全然やってこなかった野党側であれば、ハードルはそんな高くないと思うのですけれども、それをきちんと国民に示しながら、国民の多数の支持を得られるような、そういう形をつくっていけるような代表が求められているということだと思います。

記者
 先ほどの都知事選の関連で質問させていただきます。知事が言及された安野さんですけれども、一部では注目されていた候補なのだと思います。5位という結果ですけれども、これは健闘したと見るべきなのか、それとも、同じ無党派の石丸さんが躍進しましたが、伸び悩んだと見るべきなのか、知事のお考えをお聞かせください。

知事
 安野候補については、30歳代としては東京都知事選、歴代最高の得票数だったとか、政治に全然関わっていなかった人としては、いきなり10万単位の票を獲得するというのはすごいことだと思います。でも、やっぱり知事選挙の場合、1年ぐらいは運動して知名度を広げると。有権者の側に立ちますと、選挙期間とその前の、その直前の準備期間、1か月とかそのくらいの中で選ぶというのは大変なので、やっぱり1年ぐらい活動をしていたほうがいいのかなという感じがしますけれども、100万票台までいかなかったというのは、そういうところがあるのだと思います。有権者側の事情というのでしょうか。
 そして、次点になった石丸候補については、選挙で選ばれる市長職をもう4年くらいやっていたということと、そういう過去の経歴のある候補としては一番先に名のりを上げていたわけです。小池知事や蓮舫候補より先に立候補宣言を今回の都知事選でしていて、そのことは結構テレビにも映って紹介されていたので、そこは有権者としても情報をキャッチしやすかったのだと思います。

記者
 特に石丸候補ですけれども、今回の選挙について、いわゆるユーチューブがかなり影響を与えた選挙なのではないかというふうな見方をされています。既存メディアではなくて、ユーチューブとかそういうところ、SNSを通じた選挙というのがかなり本格化してきたなという感じもするのですけれども、そこら辺、知事御自身もSNSを使ったりはされると思いますけれども、選挙に与える影響、こういう与えることについてどう思われるかというところで、ちょっとお考えをお聞かせください。

知事
 SNS始めインターネットは、ほかの街頭での活動とか、テレビ、新聞等のマスメディアでの取り上げ方とかとの相乗効果で、ネットの効果というのが高まるということはあるのですけれども、ネットで結構話題になっていた候補者が5位以下のところに何人かいわけですけれども、10万票単位の票なのかなと。それまで政治家として無名な人が、いきなり10万票単位を取るというのはすごいことでありまして、そこにはやはりネットの効果は出ていると思うのですが、ただ100万票単位を取ろうとすると、石丸候補の場合は真っ先に手を挙げて、小池知事や蓮舫候補より先に、1週間ぐらい彼しか名のりを上げていなかったというような、その3人の中では彼しか名のりを上げていなかったという時期に結構テレビに出ていたという印象がありまして、やっぱりテレビプラス新聞、併せてマスメディアの効果というのがないと100万票台までいかないのかなと思っています。

記者
 先ほどの質問に関連してなのですけれども、先日、立憲民主党の小沢一郎衆院議員が次期衆院選での政権交代に向けて、泉健太代表に退陣を求めたという報道がありました。御存じだと思いますけれども。そちらに関連して、9月の代表選、こちらに擁立を目指す考えというのも表明されました。そのことについて、まず、どのように受け止められましたでしょうか。

知事
 都知事選挙の結果を受けて、蓮舫候補を当選させようとして立憲民主党も頑張ったけれども、及ばなかったという今回のような選挙の仕方を衆院選でやったりしては、とても政権交代はできないという認識があるのだと思います。
 そういう意味では、泉代表を始め、いわゆる執行部、今の党幹部が今回の知事選の反省というのをきちっとやって、そうではないやり方でこうしますと言って、それで国民も「おお」と思って党の支持率上昇、そこはやっぱり立憲民主だけでは政権交代が難しいと思うので、ほかの勢力との協力体制とか、そういう関係とかも提示し、そして、広く国民の多数の支持を得ていくような形をつくれればいいのだと思います。それは、泉代表でもそうなればいいということでもありますが、今、全く名前が取り沙汰されていないような人であっても、自分は全力をかけてそういう体制をつくると、そのために協力できる人とは全ての人たちと協力するというような形でやる人がいれば、それこそ数か月あれば、まして衆院選が来年ということで、1年ぐらい期間があれば、余裕でそこは新代表を選んでおくというのがあり得るのだと思います。似たようなことがアメリカで起きていて、バイデン大統領でいいのかという話がありますが、そうではない人という、では誰がやるかというのは結構大変な話なのですけれども、ただ勝てる体制さえつくれれば、ある種、誰でもいいというところがあるわけでありまして、党の代表というのはそういうものだと思います。

記者
 ありがとうございます。そういった執行部の一新を希望するような声ということで、代表選への擁立を目指すというような考えも表明されておりますけれども、知事自身、昨年の記者会見のほうでも、政治のトップというところで小沢一郎さんの名前を挙げております。そういったところで言うと、例えば、御自身が代表選に名のりを上げられてはどうかというふうなことも考えるのかなと思うのですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

知事
 今の時点で、ではこの人がいいということが多くの人の共通のものとして見えていないということは、誰についてもそれなりの反論というのがあり得る状態だからなのだと思いますので、だから、その反論に対する答え、その答えというのはイコールこの人であれば、このような国民の多数が支持してくれるような大きな体制で政権を取りに行くことができるという、それとセットではないと、やっぱり人というのは推せないし、決められないということだと思います。そういうのと切り離してしまえば、泉代表のままでは駄目というのがあり得るわけですし、小沢代表という意見が立憲民主党内的にも国民的にも今、多数にはなっていないと思うのですけれども、そこもどういうやり方で政権を取るかということとセットで示されていないからというところがあると思うので、誰がやればいいかというのは、そのやる中身とセットではないと、かえって名前だけ出せば、駄目だ、駄目だ、駄目だと。今の泉代表みたいに駄目だ、駄目だ、駄目だという感じになってしまうのだと思います。

記者
 私も都知事選について聞きたかったのですけれども、小池都知事が新たな公約に、保育料の無償化を第1子まで拡大するというような政策を掲げたと思います。周辺の県では懸念を示すような声もありますけれども、財政の豊かな東京がそういった公約の実現を目指していることに関してはどういうふうにお考えですか。

知事
 東京ぐらいの人口の多いところがそれをやる、やらなければならない、やるぞというのであれば、今こそ日本全体としてやるべきときと言っていいのだと思います。ここは国に決断を迫りたいですし、今月(7月)末の福井県での全国知事会でも、ますます保育料無償化から給食の無償化など、医療費の無償化、そういういろいろな無償化について、国によって全国一律にという声が、また更に高まると予想します。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は7月29日(月曜日)の予定です。

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政策企画部 広聴広報課 報道担当
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