令和6年10月10日知事会見記録

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開催日時

令和6年10月10日10時30分から10時49分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。本日は、知事からの発表はありません。

幹事社
 本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 本日、参院補選が告示されました。今朝の木戸口さんの出陣式のほうにも知事が御出席されて、私も頑張ると、そういった御挨拶もありましたけれども、今回の補選において、知事として期待されることと、期間中の御対応についてお聞かせください。

知事
 衆議院の解散総選挙と合わせて、5日早く岩手県の参院補選が始まっていて、世の乱れを正す先頭に岩手県が立たされたような格好になっていると思います。岩手の参院補選は、不祥事で汚点がついた岩手の県政をきれいにして、改めて岩手らしい政治を立て直すということが目的だと思いますし、それがひいては日本全体の政治の乱れでありますとか、経済の停滞でありますとか、また、様々な社会問題を解決していく方向に持っていくための先頭を切っていくということになると思いますので、そういうことが期待されていると思います。

記者
 今回陣営のほうから、例えば街頭演説等の要請があった場合、知事としてはどのように御対応されますでしょうか。

知事
 今言ったような話を、私からも岩手県民の皆さんに伝えていかなければならないなと思っていますので、街頭演説でありますとか、また、施設の中での演説会でありますとか、そういったところで今言ったような話を有権者の皆さんにしていきたいなと思っています。

記者
 私からもう一点お伺いいたします。先ほどお話にもありましたけれども、補選期間中の15日には衆院選が公示になると。全県では38年ぶりのダブル選挙ということで、中でも小沢一郎さんが出馬を予定されている岩手3区においては、藤原崇さんの比例重複が認められないと、そういった事態で非常に激しい戦いが予想されますけれども、衆院選については知事としてはどのように、てこ入れも含めてお考えでしょうか。

知事
 まずは、参議院議員選挙のほうが岩手にとっても、日本にとっても非常事態でありますので、そちらのほうを軸にしながら、選挙の主役は有権者ですので、岩手の有権者の皆さんがより良い形で選挙に参加できるような呼びかけをしていく、そういう運動の場を提供してくれる候補者や陣営とともに、まずは参院補選でありますけれども、その流れの中で衆院選との連動ということも出てくるかもしれません。

記者
 同じく選挙についての質問なのですけれども、明日(10月11日)から期日前(投票)というのも始まり、特に、若者の投票率の低さというのは全国的に見ても課題だと思うのですけれども、これからの岩手だったり、日本をつくっていくのは若者という点でも、1票は大きなものであると思いますが、知事はどうお考えでしょうか。

知事
 海外では、気候変動問題への対応とか、アメリカでの銃の乱射問題とか、あとはアメリカでの人種差別の問題、女性差別の問題など、女性差別の問題は世界的にもですね、若い人たちがどんどん活動に参加して、そして、結構世の中を動かしているというところもありますので、日本の若い世代にも負けないように頑張ってほしいという気持ちがあります。
 選挙への参加というのは、様々な活動の中でも自由民権運動の頃から伝統もあり、まず基本的なもので、同時に最も大切な政治の活動でもありますので、やはり選挙への参加、投票ということを若い世代の皆さんにはそれぞれ思い切ってやってほしいなというふうに思います。

記者
 私からも参院補選と衆院選に関してお尋ねします。とりわけ岩手県ではこの2つの選挙、何を争点とすべきだとお感じでしょうか。

知事
 まず、岩手の参院補選は、不祥事によって、せっかくの参院選の結果が台なしになってしまったということであり、改めて選挙とか投票とかの意味を考え直し、そして、行動に移す良い機会だと思うのです。岩手の有権者の皆さんが全国から問われていることでもありますし、また、それぞれが自分の良心が問われているということでもあると思います。投票は、突き詰めますと損得を超えて強制されず、自らの良心に従って行われるのが投票であって、自分の良心というのを見つめて、まず、自分で自分の良心を育てる、また、様々な選挙運動や活動を通じて、ほかの有権者の良心を育むという、そういう活動を広げていく、そういう選挙の原点、民主主義の原点を基本からやり直していくチャンスでもありますので、そこが今回の岩手での参院補選の大きいテーマだと思っています。私も今まで政治に関わってきた者として、また、自分自身の良心にも照らして、今言ったようなことをやはり県内の多くの人に広めて、そして、行動に移してほしいと思いますので、そういう活動をやっていきたいと思っています。

記者
 ありがとうございます。衆院選に関してはいかがでしょうか。

知事
 衆院選は、日本全体としても政治の良心が問われているところで、岩手の場合はまず、参院補選から入ることで、有権者がおのれの良心に従って投票する、それをほかの有権者にも広めていくという活動を衆院選でもやっていけば、岩手が良い結果を出していくことができて、かつ、それが日本全体への働きかけにもなって、日本の政治、ひいては日本の経済や社会にも良心を取り戻していく、そういうことをこの岩手から進めていくことができるという、そういう選挙になると思います。

記者
 ありがとうございます。すみません。1点確認です。先ほどの質問で、選挙期間中の2つの選挙への対応、こちらのほうお尋ねがありました。今のところ、各陣営から応援要請というのでしょうか、そういったものは正式には来ておるのでしょうか。

知事
 そうですね。今回、人に言われてやるというよりは、自らの良心に従って、自分としてやるべきこと、やりたいことをやるということがいいのかなと思っておりまして、それがやれる候補者、やれる陣営と連絡を取りながら、候補者や陣営の予定と自分の予定、日程を調整しながら、活動を決めてやっていきたいと思っています。

記者
 分かりました。では、自発的な意思ということですね。

知事
 はい。

記者
 先ほどの質問にもありましたが、今回38年ぶりに全県を対象にした衆参のダブル選挙になります。県選管も人手が当然必要でしょうし、市町村選管も看板の発注だったりとか、投票所の用意だったり、様々大慌てで準備を進めていることと思います。盛岡(市)のシティマラソンも27日に開催予定され、交通規制も想定されますが、県としてのサポートだったり、また、有権者に対する何か呼びかけ等ありましたらお願いします。

知事
 そうですね。選挙実務は大変なのですけれども、これはやらなければならないことですので、県は県でまずやりますし、市町村もやらなければならないというところです。県と市町村、それぞれ情報を共有しながら取組を進めておりますので、県としても全体として選挙の公正が失われることがないように、市町村と連携しながら選挙に取り組んでいくということでやっていくことになると思います。そして、こういうあまりにも早い解散総選挙、総理の就任から解散まで、また、解散から総選挙までがあまりに短過ぎる、早過ぎる、そういう解散をした内閣の在り方、その内閣を構成している政党の在り方ということがまた争点になっていますので、有権者としてはそういったところも考えながら、でも、早期の選挙、早い選挙を批判する立場であったとしても、それを理由に選挙に行かないなんていうことがないようにしてほしいと思います。批判をしたいのであれば、むしろ投票によってそれを示すということがその人の思いをきちんと形にすることだと思いますので、そういう意味で既に決まっている予定、そこには大事なイベントや行事も、そして、仕事もあると思いますけれども、投票は投票できちんとやりましょうということを有権者には呼びかけたいと思います。

記者
 岩手山の噴火警戒レベル引上げから1週間たちましたけれども、見通しがなかなか専門家の中でも立たないという中で、危険性と同時に生活も続いていくと思います。経済への影響というところ、秋の行楽シーズンということもあり、懸念されるかと思うのですけれども、知事のそういったところへのお考えをお聞かせいただいていいでしょうか。

知事
 (噴火警戒)レベル2というのは、おおむね火口から半径2キロのところに入ってはいけないという、そういう危険を示すものでありますので、まず、そういうものとして、火口から遠く離れたところであれば、この危険の程度というのは低いということを御理解の上、仕事や、また、観光など、どんどんやってほしいなと思います。そして、26年前、岩手山の入山規制が行われたときに比べて、科学技術が発展し、かなり岩手山の火山活動の状況が刻一刻とモニターされて、そして、気象庁から的確に発表されているなと思っておりますので、その気象庁からの発表というのをきちんとフォローしながら、レベル1からレベル2に上がったときなどもそうなのですけれども、そういうところをきちっと確認しながら、また、ハザードマップも参考にしながら、安全に気をつけながらも様々な経済活動、社会活動はどんどんやってほしいなというふうに思います。

記者
 ありがとうございます。1点だけお考えを伺えればと思うのですけれども、宿泊業、観光業など取材しますと、もう既に結構なキャンセルが出ているというところも伺いますけれども、何か県としての対応を検討されるところとかはお考えとしてありますでしょうか。

知事
 そうですね、まずは情報発信が大事な局面でありましょうから、県としても正確な情報の提供に努め、特に、関係する市町や観光協会と連携しながら情報発信をしていきたいと思います。日本で今、岩手山のほかにレベル2になっているところでは、例えば浅間山があり、また、レベル3にまでいっているところが桜島というようなところがあるのですけれども、周辺の観光地ですとか、桜島(がある)鹿児島県は鹿児島市で行政やビジネスが普通に行われていたりもしますので、改めて火山とそのリスクというのを知っていただきながら、風評被害を起こさないようにしていきたいと思います。

記者
 追加でもう一点伺います。7月から9月までクラウドファンディング型ふるさと納税で募集していた動物の一時預かりボランティア事業について、(岩手県の)ホームページを確認したところ、150万円の目標額に対して160万円ということで目標を達成したということでした。動物愛護については、岩手県においても、愛護センターの整備について検討されており、県民の関心も高まっていると思いますけれども、今回、その目標額を達成したことについての知事の御所感をお願いいたします。

知事
 御支援をいただいた皆様に私からも心から御礼を申し上げたいと思います。頂いた御寄付は、動物の一時預かりボランティア事業として、ボランティアが犬、猫を飼うためのペットフードの購入費や、体調を崩した犬、猫の診療費として活用させていただきます。
 やはり動物愛護に関しては、社会的な関心がどんどん高まっていて、それがこのクラウドファンディングの結果にも出ていると思います。動物の一時預かりボランティア事業についても、住民の皆さんとの連携、協働の一つとして取り組んで、全県的な動物愛護の更なる意識醸成と、そして、今、設置を検討している動物愛護センター(仮称)などの施設の推進につなげていきたいと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は10月25日(金曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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