7 しだみだんご
市町村:野田村
氏名・団体名等:しだみ伝承グループ(食の匠)
料理の紹介
「しだみ」とはどんぐりのことで、凶作年でも実ること、栄養があること、味が良いこと、貯蔵性が良いことなどから、救荒食品として保存されていたものであるが、自然食品ブームのあおりで注目されてきた。
小豆やいんげんの『あん』にはない独特な香り、味が好まれ黒砂糖とよくなじむ。
下準備
- しだみ(どんぐり)は天日でよく乾燥させて皮をとる。(うすでついたり、ビニール袋に入れてたたいたりするとよい)
- 灰水(あくみず)で渋みをとりながら、柔らかく煮る。灰水は何回も取り替えながら、10時間から15時間煮る。
- 煮たしだみの水気を切り、手でつぶす。(この状態のものを500グラム用意する)
(注)灰水の作り方
木炭1キログラムを水1升に入れてかき混ぜ、さらしの布を敷いたザルにあけて濾す。
作り方
材料(20個分)
- 小麦粉 1キログラム
- しだみあん 500グラム
- 黒砂糖 150グラム
- 白砂糖 400グラム
- 塩 少々
- 熱湯 400cc
作り方
- しだみに黒砂糖と白砂糖、塩少々を混ぜて、あんを作る。
- 小麦粉に熱湯を入れ、耳たぶくらいの柔らかさに練り、だんごの皮を作る。
- 皮とあんを20等分にし皮であんを包む。
- 蒸し器にだんごを並べ、15分から20分蒸す。
料理のポイント
- 天日干ししたしだみは長期保存することができる。
- だんごを茹でる場合は、沸騰したお湯に入れ浮き上がってきたら取り出し、水にとって冷ましたらバットにあげる。
- 煮たしだみを手で潰すときに、編み目の細かいザルなどを使って濾すと潰れやすく、残った皮などの不純物も取り除くことができる。
- あん(砂糖などを入れる前の状態)にしてからも冷凍することができるので、必要なときに使える。灰水でよく渋みをとることが肝心である。
- 栄養成分は精白米に匹敵するぐらいあり、特にカロリー、タンパク質、脂質、炭水化物は白米と同じぐらいの栄養素を持っている。
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