18 あんぴん
市町村:野田村
氏名・団体名等:新山 幸子(食の匠)
料理の紹介
あんぴんは、中にあんを入れた餅で、野田村では昔は田植え時やさなぶりのおやつとして、また、お祝い時に配る等の特別な時に作るごちそうだった。野田村では、大福のとを「あんぴん」という。ぴんとは餅のことである。もち米をつき、餅によもぎを入れあんをくるめば「くさあんぴん」、ごまを入れあんをくるめば「ごまあんぴん」という。
このあんぴんは、昔ながらのあんぴんを少し変えて、餅に砂糖と塩で味をつけ、くるみとごまを混ぜている。しっかりとした歯ごたえとこしがあり、時間がたってもかたくなりにくいのが特徴である。
作り方
材料(10人分)
- もち米 1キログラム
- ふり水 60cc
- 砂糖 30グラム
- 塩 5グラム
- くるみ 20グラム
- 黒ごま 30グラム
- あん 660グラム
- 片栗粉 2カップ
作り方
- もち米は、きれいに洗って、たっぷりの水につけて一晩おく。
- あんは、30グラムずつに丸めておく。
- 1のもち米をざるにあげて水切りし、湯気の上がった蒸し器に入れ、30分位強火で蒸す。もち米の臭いがして、はしをさしてみてもち米が柔らかくなるまでしっかり蒸す。
- 餅つき機に3の蒸し上がったもち米を入れ、ふたをして、もちにまとまるまで5分位つく。
- 餅つき機のふたをとりさらに15分位つく。途中、大さじ1の水を2回加えながらつく。
- 5のもちが冷めてきたら、砂糖と塩を加え、さらに5分位つく。途中で大さじ1の水を加える。
- 餅つき機を止め、6のもちにくるみとごまを加え、ふたをして2分位つき、ふたをとり、大さじ1の水を加えてさらに5分位つく。くるみとごまが均一に混ざり、もちにつやが出てくればつきあがり。
- 7のもちを70グラムずつちぎり、片栗粉をしいた打ち板に並べる。もちを手に取り、真ん中にあんをのせ、もちで包みまとめる。
あんの作り方
小豆6キログラム(砂糖5キログラム)を一度に加工し、小分けして冷凍保存して置き、必要な分ずつ出した使う。あんの出来上がり量は約15キログラム。
- 小豆は、きれいに洗い、たっぷりの水につけて一晩置く。
- 大きめの鍋に1の小豆を入れ、たっぷりに水を加えて、火にかける。煮立ったら、一度水を捨て、またたっぷりの水を加えて、小豆が柔らかくなるまで静かに煮る。(2時間位)
- 大きなボールにザルをのせ、2の小豆を汁ごとあげる。へらで小豆をつぶしながらよくかき混ぜ、ザルに残った小豆の皮を取り除く。
- 3の小豆汁をさらしでつくった袋に入れ、水分を絞る。それからまた、その袋を水の中に入れ、もみほぐしてから、水分を絞り、さらしあんを作る。(1時間位)
- 4のさらしあんを鍋に入れ、砂糖を加え、火にかける。焦がさないように静かに練り上げる。煮立ってくると、はねて手にかかり熱いので注意すること。かたくなりはじめたら塩(50グラム)を入れて、甘さをみる。最後はあんがかたくなり、もちあげると角が立つくらいまで煮詰めること。(3時間位)
料理のポイント
- もち米は十分蒸すこと。
- もちをつく時は、最初はもち米が熱いうちにまとまるまでつくが、その後は、餅つき機のふたをとって、さましながら、さめてからも十分つくこと。それでこしがあり、かたくなりにくいあんぴんになる。
- 途中のふり水は、もちの柔らかさ等をみながら加減すること。
このページに関するお問い合わせ
久慈農業改良普及センター
〒028-0064 岩手県久慈市八日町1-1
電話番号:0194-53-4989 ファクス番号:0194-53-5009
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。