おひら(洋野町大野)
料理の紹介
葬儀の際に、地域で協力して仕度を行っていた時代には、お膳を準備し皆で食事を取ってから仏様を送り出したそうです。
オヒラは仏事には欠かせない料理で、お盆などの人の集まるときにも食べられました。
作り方
材料(10人分)
- 茶わん麩 20個
- 油揚げ 5枚
- さつま芋 500g
- しいたけ 10枚
- ミツ葉 適宜
- 出汁昆布 適量
- かつお節 3カップ
- 酒 70cc
- 薄口しょうゆ 30cc
- みりん 小さじ2分の1程度
- 塩
作り方
- しいたけは石づきを取り、表面を十字の飾り切りにする。これをタッパーなどの容器に並べ、浸る程度の酒に浸け、冷蔵庫に一晩置く。
- さつま芋は蒸して皮をとり、5mm程度の厚さの斜め輪切りにする。
- 油揚げは熱湯で油抜きをし、図のように1枚を半分に切り、さらに切り口に2ヵ所に切れ目を入れる。
- 茶わん麩は水またはぬるま湯に浸して軽く絞っておく。
- 鍋に3リットルの水と出汁昆布を入れ火にかける。沸騰したら昆布を取り出し、かつお節を入れ、少し時間をおいてから濾して鍋に戻す。
- 5を火にかけ、しいたけ、油揚げを入れ、5分程度煮る。
- 調味料で味を整えたら、茶わん麩を入れ、落し蓋をして中火~弱火にして5分程度煮る。
- 塩で味を整える。
- 器にさつま芋1個を入れ、その上に油揚げ1枚、茶わん麩2枚、しいたけ1枚を盛り付け、汁を注ぐ。
- さっと茹でたみつ葉をそえる。
料理のポイント
- 茶わん麩はまんじゅう麩とも呼ばれる、お椀の形をした麩のこと。煮崩れしやすいので、火にかけたら、あまりいじらないこと。
- さつま芋は皮を剥いてから蒸すと色が悪くなるので、蒸してから皮を剥く。あまり太すぎないものがよい。
- 仏事のお膳には欠かせないメインの料理で、ご飯、なめこの味噌汁、おひら、三つ盛(お皿の3か所にこんにゃくのクルミ和え、カブ漬け、菊花の酢の物の3種を盛り付けたもの)がお膳として出された。
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