13 けいらん(鶏卵)
市町村:野田村
氏名・団体名等:北田 白礼干(食の匠)
料理の紹介
くるみ、黒砂糖、辛子をもち米の粉で団子でくるんでゆで、椀種にしたお吸い物。昔、野田村で禁忌が非常に厳しかった頃、精進料理に用いたもの。
料理の紹介動画
岩手県食の匠が地域に伝わる郷土料理の作り方と食文化を紹介します。
作り方
材料(12食(個)分)
- もち米の粉 200グラム
- ぬるま湯 150cc
- くるみ、黒砂糖、からし 適量
- だし汁 15カップ分(水 15カップ、昆布 10センチ角3枚、かつお節 3カップ)
- 塩 小さじ3
- 薄口醤油 大さじ5
- 春雨またはそうめん 30グラム
- しいたけ 小12個
- みつば、花麩 適宜
作り方
- もち米の粉をぬるま湯でこねて、耳たぶ位の柔らかさにする。それを手のひらで円形に広げ、中にくるみ、黒砂糖、からしを包み卵の形に整え、「けいらん(鶏卵)」を作る。
- 1を沸騰した湯の中に入れ、ゆでる。
- だし汁をつくり、塩・醤油で味を調える。
- 椀の中に3の熱い汁を注ぎ、けいらん、茹でたしいたけ、みつば、花麩を入れる。この時、春雨をけいらんの周りに飾り、鳥の巣に見立てる。
料理のポイント
- 粉をこねるときにかたさに気をつける。
- くるみと黒砂糖は必ず入れるが、子供に作る時はからしは抜いてもよい。
- 昔ながらの作り方ではもち米粉を利用するが、白玉粉でも代用できる。
- だし汁は、今は昆布とかつお節でとっているが、精進料理として厳格に調理した。昔は、玉ねぎや干ぴょうを用いたと聞いた。
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