かぼちゃけぇもち(久慈市山形町)
料理の紹介
昭和20年頃までは県北地域ではお米は晴れ食で、日常はひえやあわ、小麦、そばを加工した食事が主流であった。
そばの風味が生きたけぇもちは、冷めても焼くと餅のようになり、主食にも小昼にも用途が広いものであった。
作り方
材料(4人分)
- かぼちゃ 400グラム
- そば粉 250グラム
- 水 1000cc
- だし汁 適量
- 醤油 適量
- ねぎ 適量
作り方
- 鍋に分量のかぼちゃと水を入れ、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。
- かぼちゃが煮えたら中火にする。鍋にそば粉をザルなどでふるいながら少しずつ加え、焦げ付かないよう木べらでしっかりと練り上げる。
(そば粉をふるい入れながら練り上げるためには作業は2人で行う) - 練り上げたら器に盛り付け、熱々のうちにたれに付けて食べる。
料理のポイント
- 鍋にそば粉を入れる際は、ダマにならないよう、1人が木べらで鍋をかき混ぜ、もう1人がそば粉を少しずつふるい入れるとよい。
- かぼちゃは皮付きのままでもよい。また、あまり煮すぎない方がかぼちゃの粒感が残ってよい。
- かぼちゃを煮るときに砂糖を加え甘みをつけたものでそばがきにしてもよい。擂ったくるみをつけて、くるみだんごのようにして食べても美味しい。
- 昔は、お茶碗にそば粉と熱湯を入れたものを箸で練り上げて、そのままねぎや味噌、しょうゆなどで味付けして食べることもあり、これを山形地域では「ごきねり」と呼ぶ(ごきねりの“ごき”とはネコのエサ茶碗のことだそう)。
- 同様に、干し菜汁(干した大根葉の味噌汁)にそば粉を入れて練り上げたものは「汁けぇもち」と呼ぶ。
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